日本遺族会の会長でもある自民党の古賀誠選対委員長が、あらためてA級戦犯の「分祀」が必要ではないかとの考えを示した。
分祀の必要性 古賀氏が強調 「靖国」のA級戦犯(東京新聞)
A級戦犯分祀必要性を強調 古賀氏、講演で(北海道新聞)
古賀氏、A級戦犯の分祀に期待示す(TBS News-i)
日本遺族会の会長でもある自民党の古賀誠選対委員長が、あらためてA級戦犯の「分祀」が必要ではないかとの考えを示した。
分祀の必要性 古賀氏が強調 「靖国」のA級戦犯(東京新聞)
A級戦犯分祀必要性を強調 古賀氏、講演で(北海道新聞)
古賀氏、A級戦犯の分祀に期待示す(TBS News-i)
昭和天皇がA級戦犯合祀にたいして、「社の性格が変わる」「禍根を残す」との懸念を表明していたことが明らかに。
昭和天皇が靖国神社へのA級戦犯合祀に賛成しなかったことは、すでに侍従長の日記などから明らかにされている。今回の資料は徳川侍従長からの伝聞ではあるが、侍従長の記録の確度がさらに高まったといえる。
大事なことは、天皇が賛成か反対かではなく、日本国民1人ひとりが、A級戦犯合祀が平和国家としての再出発を約束したこの国で本当に許されることなのかどうかを考えることだ。
安倍首相が、靖国神社の春の例大祭に供物。ポケットマネーとはいえ、「内閣総理大臣」の肩書きは如何。そして、遺族会の勉強会で過半数がA級戦犯の分祀容認と、毎日新聞がスクープ。
昭和天皇の侍従の日記が公開されたというニュース。
報道された限りでは、とくに重大な「新事実」が明らかになった、といったことはないようだ。まあ、靖国参拝をやめた理由が「A級戦犯合祀」だということがあらためて裏づけられたことぐらいか。過日の「富田メモ」での天皇発言がほぼ傍証されたといえる。
それにしても、あらためて感じるのは、この人が最後の最後まで、自分が「統治権の総攬者」のつもりだったということ。「公務」復帰への執念、統一地方選挙で与党が大敗したときには「政変が起こるのか」との「御下問」等々、ホントに変わってないなぁ…。
国立国会図書館が28日に発表した資料で、A級戦犯の合祀が、国の主導で靖国神社と一緒になってすすめられたことが明らかに。
本日の日経新聞の記事。見出しをみると、遺族会がA級戦犯「分祀」にむけて勉強会を開くつもりになったのかと思ってしまいますが、記事をよく読むと、とりあえず「勉強会」みたいなものを設置するが、A級戦犯「分祀」は無理というもの。さて、この記事の意図は如何に?
夏休み前に出版された粟屋憲太郎『東京裁判への道』上・下(講談社選書メチエ)をようやく読み終えました。
A級戦犯として処刑された広田弘毅元首相の遺族が、「靖国神社への合祀に合意した覚えはない」との立場を表明。
A級戦犯についての受け止めがけっして一様でないことの証拠。靖国派の破綻を示すものです。
A級戦犯の靖国合祀問題に関連した昭和天皇の発言メモについて、今日、主要全国紙が一斉に社説で取り上げています。
昭和天皇の「大御心を体して」と言わんばかりの書きっぷりには賛成しませんが、小泉首相は靖国参拝を考え直せという主張では共通しています。
そんななかで、突出しているのが産経新聞の社説。メモには「A級が合祀され、その上、松岡、白取までもが」と、はっきりA級戦犯が合祀されたことへの批判が書かれているにもかかわらず、「メモだけでは、昭和天皇が14人全員のA級戦犯合祀に不快感を示していたとまでは読み取れない」といって、首相の靖国参拝を求めているのは、負け惜しみにしても、そうとう苦しい。
電車の中でも目立ってましたが、今日の「日経新聞」の1面トップ。
昭和天皇が、靖国神社へのA級戦犯合祀を不快感を示していたという元宮内庁長官のメモが明らかになったというニュース。
与謝野経財相も、A級戦犯「分祀」に期待を表明。
前にも書いたとおり、A級戦犯を「分祀」したからといって問題が解決するわけではないのですが、こういう論議が起こってくるところに、靖国派の行き詰まりが現われているということです。
首相の靖国参拝問題は、A級戦犯を「分祀」しただけで解決するものではありません。政教分離という憲法原則に抵触するうえ、日本の戦争を「自衛戦争」「アジア解放の戦争」と正当化する靖国神社の戦争観に政府がお墨付きを与えることになるという根本的な問題点は、もしA級戦犯が「分祀」されたとしても、少しも解消しません。
しかし、それにしても、いままた、こうした議論が起こってくること自体、靖国参拝推進派の矛盾と破綻の現われということができます。
<A級戦犯分祀>遺族会に古賀会長が「議論」提案(毎日新聞)
次期首相、靖国参拝見送りを=A級戦犯分祀に賛意―森前首相(時事通信)
<靖国問題>神社が自主的にA級戦犯分祀を 高村元外相(毎日新聞)
政府の答弁書によると、A級戦犯については、「減刑」は行われましたが、「赦免」は行われていません。また、「赦免」とは、「刑の執行からの解放」を意味するものであって、赦免されたからといって判決の効力が取り消されるわけではありません。
日本の戦争犯罪についての軍事裁判に関する質問主意書(1991年10月1日提出)
自民党の森岡正宏・厚生労働政務官が、「(A級戦犯は)日本国内ではもう罪人ではない」などと発言。
日本は、サンフランシスコ講和条約で、極東軍事裁判の判決を受け入れ、独立が承認されました。森岡氏は、それとも講和条約そのものを否定するつもりなんでしょうか?