がんばって勉強しなくては…

金澤史男『自治と分権の歴史的文脈』(青木書店)

選挙が終わって久しぶりの本漁りで、買ったもの。昨年急逝された金澤史男・横浜国大教授の『自治と分権の歴史的文脈』(青木書店)。地方自治の歴史というのは、法律的・政治的な制度・仕組みの問題と、財政の問題と、それとそれらをめぐる地方・中央の動きがあって、なかなか難しいのですが、がんばって勉強したいと思います。

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昨日のお買い物

内田樹×石川康宏『若者よ マルクスを読もう』(かもがわ出版)

昨日、本屋で見つけた新刊書。神戸女学院大学の内田樹氏と石川康宏氏との、手紙の交換形式によるマルクスの薦めです。取り上げられているのは、『共産党宣言』『ユダヤ人問題に寄せて』『ヘーゲル法哲学批判序説』『経済学・哲学草稿』『ドイツ・イデオロギー』の5冊。

これら5つの文献は、どれもマルクスが20歳代に書いたもの。そこから、「20歳代の模索と情熱」というサブタイトルが生まれ、そんな同世代人マルクスの書いたものを若者は「いいから黙って読みなさい」ということになるのでしょう。

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嗚呼 安永航一郎大先生の新作が!!

安永航一郎『青空にとおく酒浸り』(徳間書店)

小雨の中、ぷらりと立ち寄ったマンガ屋さん。なんと! 『県立地球防衛軍』『陸軍中野予備校』という超名作を生み出した、あの偉大な安永航一郎大先生の新作があるではないですか!!

ということでさっそく買って参りました。『青空にとおく酒浸り』第1巻(徳間書店)

主人公は、怪しげなMMを密かに体内に飼っている判崎小朝(13歳)という中学生。のはずなんですが…

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今の時代が幸せかどうかは「腹の据え方」

不破哲三『マルクスは生きている』

不破哲三『マルクスは生きている』

不破さんが、昨年10月、11月に東京大学駒場キャンパスでおこなった連続セミナーの講演記録です。

平凡社新書の『マルクスは生きている』をベースにした講演で、1回目はマルクスの自然観と社会観、2回目は資本主義論と未来社会論ということになっています。しかし、目の前にいる人たちに直接語りかけているという点でも、その人たちが大学生だという点でも、また違った趣があります。(たとえば、1回目は「大学時代にマルクスが必読な理由」という角度から、マルクスの自然観、社会観が取り上げられています)

また、参加者からの質問にも答えていて、それが東大らしく(質問者が東大生かどうかは不明ですが)、「アインシュタインやボーアは唯物論者ではないのに、偉大な成果を上げているのは、どう説明したらよいのか」とか「人間の精神がDNAやニューロンによって左右されるのだったら、私の『主体性』はどこに行ってしまうのか」など、かなり突っ込んだ質問が出ていて、それにたいする不破さんのずばりと切り込む回答がまたおもしろいのです。

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物理のお勉強(^_^)v

益川敏英・東京物理サークル『益川さん、むじな沢で物理を語り合う?素粒子と対称性?』(日本評論社)小柴昌俊『ニュートリノの夢』(岩波ジュニア新書)

本屋さんでたまたま見つけた物理にかんする新刊書2冊。左は、一昨年ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さんが、高校の物理の先生たちを中心とした自主サークル(「東京物理サークル」)の合宿で素粒子論について語ったもの。右は、2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊さんの自伝的な読み物。

これから真面目に勉強させていただきます。

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吉岡吉典さんの最期の2冊

吉岡吉典『「韓国併合」100年と日本』(新日本出版社)吉岡吉典『ILOの創設と日本の労働行政』(大月書店)

昨年、亡くなられた吉岡吉典・日本共産党元参議院議員の遺著が2冊発売されました。左が新日本出版社から出た『「韓国併合」100年と日本』、右が大月書店から出た『ILOの創設と日本の労働行政』です。

吉岡さんは、これまでも『侵略の歴史と日本政治の戦後』『日本の侵略と膨張』『日清戦争から盧溝橋事件』『史実が示す日本の侵略と「歴史教科書」』『総点検日本の戦争はなんだったか』(いずれも新日本出版社)など、数多くの歴史書を書かれています。テーマの1つは日本の侵略戦争であり、もう1つが「韓国併合」と日本の植民地支配です。

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今度はマイスナー版『資本論』を手に入れました(^^)v

マイスナー版『資本論』全3巻

今度は、マイスナー版の『資本論』を手に入れました。(^^)v

マイスナーというのは出版社の名前で、『資本論』は初版からこのマイスナー社から出版されました。マイスナー版といわれているのは、その中でも、マルクス、エンゲルス没後にマイスナー社が増刷したものを言います。ちなみに、私が手に入れたのは、第1巻が1917年刊の第7版、第2巻は1910年の第4版、第3巻は1911年の第3版です。

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資本論を手に入れました(^_^)v

マルクス没後100年復刻版『資本論』

やった〜〜〜 マルクス『資本論』の、各巻とも初版セットを手に入れました。ヽ(^o^)丿

といっても、1983年にマルクス没後100年で復刻されたリプリント版(Keip Verlag Frankfurt/Mein)ですが。海外の古書サイトで見つけて注文してから、約20日。ようやく届きました。

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なんだかわくわく 『南極の科学』 (^_^;)

神沼克伊『南極の科学』(講談社ブルーバックス)

神沼克伊『地球環境を映す鏡 南極の科学』(講談社ブルーバックス、2009年11月刊)

小学校のとき、図書室にある南極観測や越冬隊、観測船ふじにかんする本を次々に読んだ記憶があります。ふじが氷に閉じ込められて身動きがとれなくなったという新聞記事にはらはらしたり、NHKの「行く年来る年」が南極・昭和基地から生中継するというのを楽しみに眺めたりもしました。

本書は、「南極の科学」という書名のとおり、これまでの観測・研究から明らかになった南極大陸像を紹介したものですが、南極探検の歴史や観測隊員の生活ぶりなども織り交ぜてあって、楽しんで一気に読めました。(^_^;)

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マルクス自身の手によるかどうかはともかく、分かりやすい『資本論入門』

大谷禎之介訳『マルクス自身の手による資本論入門』(大月書店)

大谷禎之介氏の翻訳で、ヨハン・モスト著『資本と労働』(第2版)の新訳が出ました。同書を大谷氏は196年に岩波書店から翻訳・出版されていますが、今回はその再刊ではなく、新しい翻訳、編集による新訳となっています。

本書は、ヨハン・モストという人が執筆した、『資本論』第1部のダイジェスト本『資本と労働』(第1版、1874年刊)に、マルクスが手を入れた改訂第2版(1876年)の翻訳です。「マルクス自身の手による資本論入門」というのは、大谷禎之介氏がつけたタイトルで、マルクス自身は、改訂第2版の出版にあたって、自分の名前を一切出さないように求めていました。

しかし、読んでみると、確かになかなかよくできた「資本論入門」になっていると思いました。

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意外と面白いかも 『まんがで読破 続・資本論』

『まんがで読破 続・資本論』(イースト・プレス)

すでに出ていることは知っていたのですが、書店のマルクス・コーナーをいくら探しても見つからず途方に暮れていました。それもそのはず、実はマルクス・コーナーではなく、マンガ売り場にならんでおりました。(^_^;)

前作『まんがで読破 資本論』は、「蟹工船」をヨーロッパのどこかのチーズ工場に置き換えただけみたいなストーリーで、いまひとつの出来だったのですが、『続・資本論』の方は、読み応えもあって、なるほどこれが資本論かと思わせる、なかなか面白い内容になっています。

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『資本論』本ブーム

咲木英和『誰もが読める「資本論」』(新生出版)

今日、書店へ行ったら、こんな本を見つけてしまいました。

咲木英和『誰もが読める「資本論」』(新生出版)。著者は奥付によれば元中学校の先生。出版社はいわゆる自費出版系の会社です。「『資本論』は労働者のために書かれた」けれども、「このままではこの大著は歴史の中に埋もれてしまう」という危機感から、『資本論』第1部の内容を分かりやすく紹介したものです。

ぱらぱらとめくった限りでは、長谷部文雄氏の翻訳をベースに、『資本論』の太い筋をきちんと追いかけているように思います。あまり『資本論」からの引用を多用せず、『資本論』の内容を自分の言葉で説明しながら、そこに日本の歴史や現状をおりまぜて、現在の読者が近づきやすく読みやすくなるような工夫をしているようです。

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物忘れ…

家に帰ってきたら、古書店から荷物が届いていました。

水谷謙治『労働疎外とマルクス経済学』(青木書店、1974年)

しかし、何のために、この本を注文したんだっけ?
う〜む、思い出せん… (^_^;)

本日のお買い物 『数学ガール』

『数学ガール』(メディアファクトリー)

ほんとは去年11月に出ていたのですが、今日になって初めて気づきました。プログラマーの結城浩氏の原作を、日坂水柯氏がマンガ化。「先輩」 ((彼を「僕」ととらえるか「先輩」ととらえるかによって、ミルカ派かテトラ派かが分かる。――というようなことがあるかどうか、僕は知らない。))をめぐるミルカとテトラの三角関係?

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東京の地形はどうやってできたか? 『江戸・東京地形学散歩』

松田磐余『江戸・東京地形学散歩』(之潮)

松田磐余『江戸・東京地形学散歩』(之潮)。某書店では、日本史(近世史)のコーナーに置いてありましたが、どちらかと言えば地形学の本じゃないのかな〜

とくに第1章「武蔵野台地と東京低地の形成」は、東京の地形がどうやってできたかというお話ですが、話は、およそ12〜13万年前の最終間氷期から、江戸時代以降の人間による埋め立て、戦後の地盤沈下まで、なかなか長大なスケールです。

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マルクスの熱意が伝わってくる『理論劇画 マルクス資本論』

『理論劇画 マルクス資本論』(かもがわ出版)

すでにあちこちで話題になっている『理論劇画 マルクス資本論』(かもがわ出版)。私もようやく手に入れました。(^_^)v

このマンガは、もともと門井文雄さんという方が1982年に描かれたもの(大陸書房刊)ですが、それを今回は、マンガ評論家の紙屋高雪氏が一部再構成して再刊(新刊?)されたものです。また、新しく10項目の「解説」がつけ加わり、いまの金融危機や派遣労働の問題をとりあげ、より現代的に仕上げられています。

この『理論劇画 マルクス資本論』の最大の魅力は、紙屋氏も解説で指摘されていますが、ドレス工場での女性労働者の「たんなる過労死」やシーニアの「1時間」など、マルクスが当時の労働者がどんな状況に置かれていたかを告発した部分を、ページを割いて、しっかり描き込んであることでしょう。「ここがロドス島だ、ここで跳べ」のところも、わざわざイソップ童話の話までマンガに描かれています。マルクスが『資本論』で何を明らかにしようとしたか、たんに理論にとどまらない迫力、面白さが伝わってきます。

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相沢幸悦『恐慌論入門』

相沢幸悦『恐慌論入門』(NHKブックス)

金融論がご専門の埼玉大学・相沢幸悦氏の最新著。アメリカのサブプライムローン問題に端を発した現下の金融危機、経済危機をとりあげた本です。しかし、それにもかかわらず、タイトルが『恐慌論入門』となっているところがミソ。

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