日韓歴史共同研究

日韓歴史共同研究の報告書を読み始めましたが、古代だけで400ページ近く、近現代は400ページ以上という膨大なもので、印刷するだけで大変…。

しかし、パラパラ近現代史の部分から読み始めたのですが、韓国側が、日本の植民地支配の問題を正面から問うているのにたいし、日本側の立論は細部、末節の問題へと逃げているように読めて仕方ありません。

→日韓歴史共同研究報告書は、日韓歴史共同研究委員会 から、日本側・韓国側両報告の全文がダウンロードできます。

日韓歴史共同研究:報告書を公表 歴史認識の違い浮き彫り(毎日新聞)

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当時なかったから教えてはダメというのは…

「慰安所」という言葉はあったわけだから、全くなかったとは言えないでしょう。それに、もし昔無かった言葉は教科書に使ってはダメというなら、江戸時代の「藩」なんていう言葉も――少なくとも幕末までは――使えませんよ。

この人、昨年11月の「減って良かった」発言を全く反省してなかったんですね。

従軍慰安婦という言葉なかった、歴史教科書で中山文科相(朝日新聞)
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子安宣邦『国家と祭祀 国家神道の現在』

???宣邦『国家と祧??』

本書は、青土社『現代思想』2003年7月号〜2004年4月号に連載されたものをまとめたもの(2004年7月刊)。著者は、大阪大学名誉教授で、元日本思想史学会会長、新井白石、荻生徂徠などの研究者として著名ですが、最近は、近代以降の日本思想に対象を移し、「日本的なるもの」の問題機制を鋭く問いつづけておられます。

さて、本書をつらぬく著者の視角は、次の一文にあると思います。

国家神道とは、ただ過去に尋ねられるべき問いではない。国家神道への問いは、日本という国家の祭祀性・宗教性をめぐってわれわれがなお発し続けねばならない、あるいはまさに現在発せねばならない緊要な問いとしてある。(本書、10?11ページ)

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今週の「九条の会」(6月11日まで)

今週の「九条の会」関連ニュースです。

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自民・民主、改憲手続きでエールの交換

「ポスト調査会」と称して、憲法調査会の常任委員会への格上げと、そこでの「国民投票法案」および将来の改憲案の審議・発議をねらうもの。
自民と民主、改憲を狙う「二大政党」のエールの交換なんてゴメンです。

国民投票法案 民主と協議へ(産経新聞)
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日本遺族会が「配慮が必要」と

日本遺族会の幹部会合で、会長の古賀誠氏が、首相の靖国参拝について「近隣諸国に配慮し、理解してもらう必要がある」と発言。

う〜む、いまいち意図のよくわからない話ですが、「近隣諸国に配慮」より「理解してもらう必要がある」にアクセントがあるということでしょうか。

それにしても、小泉首相は、実は2001年の自民党総裁選で、遺族会の支持を得るために、「首相になったら、参拝する」と「公約」した訳で、この事実だけから見ても、「個人の信条」として靖国に参拝している訳でないことは明らかです。

靖国参拝、古賀誠氏「配慮が必要」 遺族会会合で(朝日新聞)
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映画「ザ・インタープリター」

ザ・インタープリター

ニコール・キッドマン主演の「ザ・インタープリター」をようやく見てきました。公開前から新聞の映画評は酷評さくさくで、しかも公開直後にみてきた職場の先輩が「結末がイマイチ…」などとネタばれ的なことを言っちゃったもんだから、見る気をそがれて、とうとう今日になってしまいました。(^^;) ということで、今年見た14本目の映画。

国連の通訳を務めるシルヴィア(ニコール・キッドマン)は、偶然、アフリカのマトボ共和国大統領の暗殺計画が話し合われているのを聞いてしまう。通報を受け、シークレットサービスの捜査官ケラー(ショーン・ペン)が事件の調査を始める。ケラーは、彼女に疑いをもつが、ある夜、彼女のアパートの外階段に不審者が現われ、シルヴィアの本格的警護が始まる。しかし、ある朝、シルヴィアは不審な行動をとる…。

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