ああ鉄壁の“ワーグナー・プログラム” 日フィル定期

日本フィルハーモニー交響楽団第596回東京定期演奏会

先週金曜日(7日)、日フィルの定期演奏会に行ってきました。今回は「オール・ワーグナー・プログラム」。

  • 歌劇《タンホイザー》より「序曲」
  • 楽劇《トリスタンとイゾルデ》より「前奏曲と愛の死」
  •      休憩
  • 楽劇《ワルキューレ》より
     「ワルキューレの騎行」
     「魔の炎の音楽」
  • 楽劇《神々の黄昏》より
     「夜明けとジークフリートのラインの旅」
     「ジークフリートの葬送行進曲」
     「ブリュンヒルデの自己犠牲と終曲」

指揮は飯守泰次郎氏、ソリストは緑川まりさん。ということになれば、もう“鉄壁”の組み合わせですが、実際、素晴らしい演奏会でした。

しかも(などというと叱られそうですが)、いつもは空席の目立つ定演なのに、今日は、8割方は客席が埋まっていました。やっぱり、飯守泰次郎+緑川まり+ワーグナーという組み合わせのせいなんでしょうか。それとも、新しくなった日フィルの魅力が知られ始めたのでしょうか。何にせよ、おめでとうございました。m(_’_)m

この日の演奏は、まず金管、とくにホルンが大奮闘。弦も、非常にきれいな音を響かせていました。緑川まりさんは、もちろん素晴らしい出来で、とくに「ブリュンヒルデの自己犠牲」は、思わず引き込まれてしまいました。

実をいうと、1曲目、タンホイザー序曲のとき、例のホワン、ホワン、ホワンとくるところで、カクッ、カクッ、カクッという感じに聞こえてきたのと、全体として、これから始まるという“わくわく感”があまりなくて、ちょっと心配したのですが、気になったのはそれぐらい。

もう1つだけ希望を言えば、飯守泰次郎+ワーグナー+緑川まりという組み合わせが鉄壁なだけに、以前にも、都響+飯守+緑川まりでオール・ワーグナー・プログラムを聴いたことがあって、しかも、そのときの演目も、かなり共通しているという次第で、ある意味“鉄壁”だからこその問題なのですが、そこんところを、ワーグナーを知り尽くした飯守さんだからこそ、何とか突破して、新機軸を打ち出してほしいと思うのですが、これは贅沢な言い分でしょうか。(^_^;)

【演奏会情報】 日本フィルハーモニー交響楽団第596回東京定期演奏会
指揮:飯守泰次郎/ソプラノ:緑川まり/コンサートマスター:木野雅之/会場:サントリーホール/開演:2007年12月7日(金) 午後7時?

作成者: GAKU

年齢:50代 性別:男 都道府県:東京都(元関西人) 趣味:映画、クラシック音楽、あとはひたすら読書

2件のコメント

  1. 飯守氏のワーグナー、よかったようですね。私も都響か東フィルのを聞いたことがあります。

    数年前に購入した「指輪」全曲CDあります。封も切っていない、1968年のバイロイトのライブ。指揮はロリン・マゼール)、モノラル。いつ聴く事ができることやら。14時間ちかくありますから。

  2. sさん、こんばんは。

    > 飯守氏のワーグナー、よかったようですね。

    やっぱり“鉄板”ですからね。(^_^;)

    しかし、リング全巻は昔、夏休みにテレビでやっていたのを4晩飽きもせず眺めたきりです。いちどホンモノを見てみたいと思ったりもしますが、お金が…ね。CDでも全曲だと高いですよね? うらやましい限りです。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください