木暮太一『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』について呟きました

日曜日(6/10)の「しんぶん赤旗」の読書欄で、木暮太一さんの『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』(星海社新書)が取り上げられましたが、僕には上から目線で切って捨てるような乱暴な評に思えてなりませんでした。

ということで、少々呟きました。

  • 今日のしんぶん赤旗の読書欄で、小暮太一氏の『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』が取り上げられているが、マルクスの賃金論、剰余価値論も出てくるが、肝心のところは「投資家的生き方」「競争社会を泳いでゆく処世術」という結論的評価。う?む、なんか杓子定規だなぁ posted at 18:24:47
  • 続き)しかも、資本論には労働者のたたかいで工場法をつくらせた歴史が書かれているが「著者はそこを素通りしてしまったか」と批判している。しかし、工場法の歴史を小暮氏が知っていることは『マルクスる?』を読めば明らか。むしろ評者の方が不勉強だろう。 posted at 18:24:52
  • さらに続き)大事なことは、この本がどの点で売れているのか。この本は、後半の「競争社会を泳いでゆく処世術」で売れているのでなく、前半の賃金とは何か、なぜ資本主義の下では労働者は40年もラットレースを強制されるのかを解明した部分。評者は、そこを見逃している。 posted at 18:24:58
  • 最後)小暮氏はマルクス主義者じゃないし資本主義社会が続くことを前提にしている。それでも一番的確に資本主義経済の仕組みを解明しているのはマルクスだと言って、そこでは決してマルクスを値引きしたりしないところが小暮氏の本の面白いところ。そこに着目してほしかった。 posted at 18:25:03
  • いまの世の中で、共産党以外のところからも、いろんな形でマルクスを評価する議論が出てくるのは当然。そのときに、そうした議論に向かって「ここが足りない」「その議論は不十分」と上から目線で物申すような接し方で良いのかどうか。よく考える必要がある。 posted at 18:43:10
  • 続き)もちろん表面的にはマルクスを持ち上げながら実はマルクスの議論を歪めていたり共産党攻撃を繰り返す議論もある。それらを批判するのは当然。しかし、そうした議論と、いまの経済・社会状態から「やっぱりマルクスではないか」とマルクスに近づいてくる人とは厳密に区別されなければならない。 posted at 18:43:15
  • 最後)いずれにしても、マルクス本が引き続き売れる背景には、共産党とは無関係なところで、日本や世界の経済はいまのままで良いのか、大企業が我が物顔に振舞って、国民・労働者がそれに振り回されていて良いのか、という根本的な問いかけがある。そこ事実を前向きにつかむ姿勢がなければならない。 posted at 18:43:21
  • @nohalf09 僕も同感です。それだけに今日の赤旗にはガッカリで。^^; 以前、青年の学習会で経済学の話をしたら、賃金は労働力の再生産費というけどオレはそんなに貰ってない、賃金に高い低いがあるのは何故かなど議論が百出。そこに答えないとダメだと痛感しました。 posted at 18:58:33
  • @koguretaichi 自分の資産を作るというのを、そのまんま株かFXで儲けるとでも思ったのかもしれません。 posted at 22:25:38
  • @koguretaichi ところで、実は、お顔だけでも拝見しようと、紀伊國屋書店新宿南口店のトークショー、遠目から眺めさせていただきました。^^; posted at 22:26:52

こっちは先月つぶやいたもの。

  • 木暮太一『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』 ウケる書き方をしているところもあるけど、基本の問題は極めて真っ当。仕事の悩みはいろいろだが「悩みの根本には共通の原因がある」。それは「個別の企業や仕事ではなく、資本主義経済自体に問題がある」というのが出発点。面白い! posted at 20:56:26
  • 小暮太一『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』 後半は、木暮さんなりの「働き方」「生き方」のすすめ。この部分は、僕と木暮さんとでは考え方が違う。僕は、みんなの力を集めて「しんどい働き方」そのものを変えることが一番大事だと思うのだが、木暮さんはその点をどう思っているのだろう posted at 21:01:03
  • @marukenkyu 最初の『マルクスる?』でも、マルクス経済学は面白いとか日本経済の現実がよくわかると書いていて、慶応大→大企業→リクルートという職歴を誇る若者の読み方としては面白いと思って、注目していました。拙ブログ http://ratio.sakura.ne.jp/archives/2007/01/17214300/ 御参照あれ posted at 21:10:00

作成者: GAKU

年齢:50代 性別:男 都道府県:東京都(元関西人) 趣味:映画、クラシック音楽、あとはひたすら読書

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください