マルクスの読み方(1)―革命論

今夜の理論教室について呟きました。

  • 学習会が終わったので、帰ります。本日はマルクスの革命論について大変興味深いお話を聞きました。話としては大変わかりやすく、面白かったのですが、それを実際に自分がマルクスの文献を読む時に生かすとなると、なかなか大変だなと思います。精進あるのみですね。 posted at 21:30:21

  • まあだいたい全集3冊分のマルクス、エンゲルスの論考から、当時の彼らの革命戦略と、それに基づいて彼らが情勢をどうとらえていたかを実際に読み解くのは、作業量を考えただけでも大変だ。 posted at 21:39:40
  • 『フランスにおける階級闘争』と『ブリュメール18日』とでは、同じフランスの48年革命以後の動きを論じていても、土台にしている戦略的見通しが全然違うという話も実に面白かった。 posted at 21:42:23
  • 世間では、同じ時期を2回書いた的な解説もあるという話だったが、国民文庫の解説がまさにその立場だったように記憶する。なるほど、それじゃ読み解けない訳だ。 posted at 21:43:52
  • 恐慌の新しい見方、それがもたらす資本主義観の変化、そこからくる労働者階級の成長や社会変革の条件の熟し方についての新しい見方を、マルクスは全部資本論第1部の中に込めたのだ、という指摘も非常に面白かった。 posted at 21:46:52
  • 以前に「代々木資本論ゼミナール」で、資本論こそマルクスの社会主義論の主著であると言われた時は頭にガツンと一発食らったような衝撃だった。今回はショックというより、なるほどそう読めば資本論はもっと面白くなるなあと感心させられたというより感じ。 posted at 21:53:08
  • マルクスを読む時には、彼が革命家であったことを忘れてはならないということ自体はよく言われるが、実際にマルクスがどのような革命戦略をもって事態に臨んでいたか、それがどのような背景や実践の中でどう変化し、そのことがマルクスの理論にどのように反映したかを具体的に跡づけるのは大変な作業。 posted at 21:56:50
  • しかし、その裏づけなしに、「マルクスは革命家として資本論を書いた!」と言って見ても、それは単なるお題目。恣意的なマルクス解釈の口実にしかならない。自分なりにそれをしっかりつかまないといけない。 posted at 21:58:28
  • なんにせよ、いつ、いかなる状況のもとで、またこの問題についてマルクスの理論的発展のどの段階において書かれたものかということを抜きにして、マルクスの言ったこと書いたことを、いつでもどこでも当てはまる命題に祭り上げるような読み方はもはや通用しない。 posted at 22:07:36
  • その中で、とくに大事なのは、その問題についてのマルクスの理論的発展のどの段階で書かれたものか、という点。そこを外しては、マルクスは読めない。 posted at 22:09:17

作成者: GAKU

年齢:50代 性別:男 都道府県:東京都(元関西人) 趣味:映画、クラシック音楽、あとはひたすら読書

4件のコメント

  1. GAKU先生へ
    OpenlibraryのDas Kapital Bd1 1Auflage以来のReplyです。
    今丁度、不破先生の「革命論研究」の下巻を読み始めたところです。Marxが、同時代の各国の歴史を深く研究した結果を元に、当面の革命論を絶えず根底から創造し直して行くのを、手に取るように、分かり易く論述しているのに驚きを感じます。不破先生の頭の中には、手紙や序文や草稿も含めて「全集」の全ての内容がIndex付で整理・保存されているように感じられます。しかも、色々な文書・手紙の中に分散している結節点をも把握されているように思えます。同時に、不破先生が、自力で、その時代の歴史を研究されているのも推測されます。恐るべき革命論の研究家のように感じられます。不破先生は、現代世界の革命理論の研究の先頭を走っている、唯一の研究者と思われます。理論教室では、そのエッセンスと同時に、最新の水準の理論を講義されていることと思われます。GAKU先生が、最良の継承者の一人になるのを期待しています。
    そして、その理論を現代の日本の革命運動の方針のUpDateに生かしていく使命が我々にもあるように思われます。例えば、「自共対決」をひっくり返して、「共自対決」に置き換えることにより、対決党よりも我々の立ち位置をより高いものにし、政治的優位を取り戻し、より高い、全一的な理論を構築し、全ての対決点において、相手の政治的理論を根底的に撃破し、二度と立ち上がれないようにまで、撃滅する必要があるように思います。
    事は、急がなくてはなりません。今、我々は、本当は、我々自身が存亡の危機に立たされていることを自覚しましょう!! 我々は、まだ、1%でしかありません!! 今、将に、我々は、土俵際にまで追い詰められていて、必死になって堪えていますが、今、将に、その打ち遣りを完遂しなければ、我々の方が、二度と立ち上がれなくなる可能性があります。暗黒時代の再来です。日本の暗黒時代の歴史が、それを証明しています。
    GAKU先生も、理論教室で、新しい理論的な優位を勝ち取り、革命歌、International、ワルシャワ労働歌等の気概を取り戻そう!!(トロチックな気分、自己陶酔な気分に流されないようにする、注意が必要ですが・・・)そして、現代のMarxを目指しましょう!!

  2. GAKU先生へ
    更に、先生に期待することは、先生はドイツ語が堪能ですので、まだでしたら、ヘーゲルの「大論理学」を、是非、原書にて熟読されることをお勧めします。その本の中には、Marxが習得した研究能力、革命的な弁証法の核心が、観念的ではあるが、また、沢山のこじ付けもありますが、集大成された形で、展開されています。沢山の時間が必要ですが、Marxの力の真の源泉を理解しようとすれば、絶対に、避けては通れない過程と思います。GAKU先生の未来に期待を寄せています。

  3. barabaraさんへ
    1)先生は止めてください。私は先生ではありません。
    2)ヘーゲル論理学は、原書で熟読とはいえませんが、一時、かなりがっつり勉強しました。しかし、私は、ヘーゲル論理学のなかに集大成され、展開されている弁証法の革命的核心を明らかにするためにも、資本論をよく研究すべきだと思っています。それ抜きに、ヘーゲル論理学から弁証法の合理的核心を取り出すことは出来ないと思います。

  4. GAKU様
    おはようございます。
    大変、失礼しました。以降、使用しないことにします。
    barabaraも10年ほどかかって大論理学を研究会にて学習し、関連著書も読みあさりましたが、まだ、見るべき成果は出せていません。ご指摘のとおり、今後は、資本論に立ち戻ります。今度は、不破先生の著書等を手引きにして、読み進めたいと考えています。

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