今日は、マルクスが『資本論』第2部第20章第13節で言及しているフリッツ・ロイターという人物について調べた。 フリッツ・ロイターは、1810年生まれ(だからマルクスより8歳年上)、1874年に没したドイツ人作家。1833… 続きを読む フリッツ・ロイター
カテゴリー: 勉強
Google Booksでは「児童労働調査委員会報告書」も見つかる件
マルクスが『資本論』で労働実態を明らかにするために、「工場監督官報告書」や「児童労働調査委員会報告書」などの公的報告書を縦横無尽に活用したことは、よく知られているが、そうした報告書も、Google Booksを検索すると… 続きを読む Google Booksでは「児童労働調査委員会報告書」も見つかる件
櫻井良樹『華北駐屯軍』
櫻井良樹氏の新著『華北駐屯軍 義和団から盧溝橋への道』(岩波現代全書、2015年9月刊)を読了。盧溝橋事件(1937年)の発端となった華北駐屯軍の歴史を、義和団事件での北京議定書による創設から盧溝橋事件発生までを丹念に追… 続きを読む 櫻井良樹『華北駐屯軍』
この間、資本論について呟いたものをまとめておきます
この間、資本論について呟いたものをまとめて貼り付けておきます。 MEW395頁注93、オランダ1万2千台の風車の総馬力が6千馬力となっているが、これは6万馬力が正しい。資本論は初版以来すべて6千になっているが、叙述のもと… 続きを読む この間、資本論について呟いたものをまとめておきます
切れるのは経糸か綜絖か
『資本論』第3部第6章第3節(新日本出版社上製版223-224ページ、MEW S.140)に、粗悪な綿を固く糊づけした糸を使うために「綜絖のなかの糸が絶えず切れる」という話がでてくる。 この「綜絖のなかの糸」は経糸ではな… 続きを読む 切れるのは経糸か綜絖か
いろんな賃金があることをマル経的にはどう考えるか?
ということについて、あれこれ呟きました。素人考えなので、まったく見当違いかも知れません。その場合はご容赦ください。 賃金の差はどこから来るのか?本社勤務の社員の給料が現場の労働者の賃金より高いのはなぜか?本社の社員のほう… 続きを読む いろんな賃金があることをマル経的にはどう考えるか?
ディーツ社「資本論補遺」訂正・誤植一覧のチェック完了!
ディーツ社が出しているCD版の「資本論補遺」に、ヴェルケ版資本論第1部の「訂正・誤植一覧」が出ていたので、1つ1つ点検してつぶしていった。えらく面倒な作業だったが、とりあえずチェック完了。 大部分は、マルクスが引用した文… 続きを読む ディーツ社「資本論補遺」訂正・誤植一覧のチェック完了!
マルクスの読み方(1)―革命論
今夜の理論教室について呟きました。 学習会が終わったので、帰ります。本日はマルクスの革命論について大変興味深いお話を聞きました。話としては大変わかりやすく、面白かったのですが、それを実際に自分がマルクスの文献を読む時に生… 続きを読む マルクスの読み方(1)―革命論
本日のお買い物
本日のお買い物は、昨日の「朝日新聞」読書欄でも紹介されていた、岡田良一氏の『国際法上の自衛権』(勁草書房)。初版は1964年、これは1981年補訂版の新装版。2014年の「10出版社共同復刊」の1冊として復刊されたもので… 続きを読む 本日のお買い物
資本論2題 − die Kronjuristenとは? それは1848年か?
資本論にかんする疑問を2つツイッターで呟きました。 1つは、資本論第1部第8章「労働日」に出てくるdie Kronjuristenとは何か? もう1つは、同じく資本論題1部第8章で、「1848年の〔工場〕法」と書かれてい… 続きを読む 資本論2題 − die Kronjuristenとは? それは1848年か?
d.h.は何を言い換えているか?
『資本論』第3部第3篇「利潤率の傾向的低下の法則」の第15章「この法則の内的諸矛盾の展開」の第3節「人口過剰のもとでの資本過剰」で、次のような文章が出てきます。 … (1)Sobald also das Ka… 続きを読む d.h.は何を言い換えているか?
資本論について呟きました
この間資本論について呟いたものを貼り付けておきます。 最初に、新日本版の誤植の指摘。 資本論第3部第8章新日本上製版257頁の訳注で「国内的利潤率」と訂正した理由を「草稿により訂正」とあるのは誤り。草稿も「国際的」となっ… 続きを読む 資本論について呟きました
資本論について呟きました
この間、資本論第3部について呟いたものをまとめて貼り付けておきます。 資本論第3部第6章、新日本新書版225頁後ろから2行目(13ページ)という頁数には出典が書かれていないが、これは『工場監督官報告書』1861年10月3… 続きを読む 資本論について呟きました
こんなもんが届いた〜!
今日、国際小包で、こんなもんが届きました。 Der Bund der Kommunisten – Dokumente und Materialien 『共産主義者同盟資料集』全3巻です。1970年に出版された… 続きを読む こんなもんが届いた〜!
『資本論』に書かれた「社会的排除」
資本論を読んでいると、マルクスの言っていることが、本当にいままさに目の前で起こっていることをずばり指摘しているように思えるところにたくさん出くわす。ここでいいたいのは、マルクスの理論の現代性ということではない。 マルクス… 続きを読む 『資本論』に書かれた「社会的排除」
gesellschaftlichは「社会的」か?
『資本論』を読んでいて、しばしばぶつかる言葉に gesellschaftlich という形容詞がある。もちろん、いうまでもなく名詞 Gesellschaft の形容詞形だ。だから、たいていの翻訳では、gesellscha… 続きを読む gesellschaftlichは「社会的」か?
吉川敏子『氏と家の古代史』
日本古代の「氏(うじ)」と家(「戸」)を論じた本。著者は奈良大学教授。 「氏」が「始祖を共有する父系系譜で結ばれた集団」(8ページ)であることをわかりやすく解き明かしている。氏姓は制度のもとで、中央の豪族(「氏」)は「連… 続きを読む 吉川敏子『氏と家の古代史』
資本論について呟きました
資本論第3部第1章について呟きました。
『資本論』第2部第17章でよく分からなかったところを解決
目下、『資本論』第2部第17章を精読中ですが、今日は、これまでよく分からなかったところを1つ解決つけました。それは、新日本新書版でいうと第6分冊539ページ(ヴェルケ版341〜342ページ)。次のような文章で始まる段落で… 続きを読む 『資本論』第2部第17章でよく分からなかったところを解決
吉川洋氏「デフレは、賃金を下げ過ぎた経緯者の責任だ」
『デフレーション』の著者・吉川洋東大教授が、「日経ビジネス」のインタビューに答えて、「デフレは、賃金を下げすぎた経営者の責任だ」と語っています。 デフレは、賃金を下げ過ぎた経営者の責任だ:日経ビジネスオンライン 経済学的… 続きを読む 吉川洋氏「デフレは、賃金を下げ過ぎた経緯者の責任だ」