大失敗してしまいました。(^_^;)
今日は、午後2時から東京芸術劇場で都響の演奏会、午後6時からサントリーで内田光子リサイタルという2連荘を狙ったのですが……
都響の後、ちょっと時間があるなと思って喫茶店で時間をつぶしているうちに、昨日の日帰り出張の疲れもあってみごと寝こけてしまい、内田光子リサイタルに大遅刻してしまいました。(T^T)グッスン
ということで、内田光子さんの演奏は、休憩後の1曲しか聴けませんでした。
内田光子ピアノ・リサイタルのプログラムは、以下の通り。
- ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 op.109
- ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 op.110
《休憩》 - ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 op.111
このプログラム、実は2年前に初めて聴いた内田さんのリサイタルとまったく同じ。そのときは、「力強い演奏から音楽の構造と思想性みたいなものが浮かび上がってくる」などと書きましたが、今日は、ピアニシモの柔らかさ、優しさみたいなものが伝わってきました。
でもやっぱり、前半2曲を聴きのがしたのが残念で、なかなか素直に音楽に集中できませんでした。あ〜悔しい…。
さて、その前の都響の演奏会ですが、こっちは、なかなかみごとでした。普通なら、これで十分満足して帰ってこれたんですけどね…。プログラムは、オール・ショスタコーヴィチ。
- ショスタコーヴィチ(バルシャイ編曲):室内交響曲 ハ短調 op.110a
- ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 op.107
《休憩》 - ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 op.47
今日の3曲の中で一番良かったのは、1曲目の室内交響曲。前に、バルシャイ自身が読響を振ったのを聴いたときにはさっぱり分からなかったのですが、今日は、「自らのレクイエム的な意味を込めた」といわれるこの作品のイメージがはっきりと伝わってきました。
2曲目、ソリストは趙静(チョウ・チン)さん。女性らしからぬ、というと失礼に当たるかも知れませんが、大変ダイナミックな演奏でした。ただ、オケとのバランスが少し悪かったというか、趙さんのチェロの音量がオケに負けているところがあって、それだけが残念でした。
3曲目は、もう説明する必要もない「革命」です。この作品に込めたショスタコーヴィチの気持ちというものを考えると、もっと複雑に演奏することも可能だろうと思うのですが、デプリーストの指揮ぶりは、透明度が高いというか、純粋音楽的な演奏でした。
それよりも気になったのは、5番では、たとえばコントラバスは8人でしたが、都響のメンバー表を見ると、コントラバスは6人。ということは、全員がのっかっていたとしても2人は“トラ”。第1バイオリンだって16人編成で、これも最低でも3人が“トラ”。ということで、5番をやるときは、文字通り“トラ、トラ、トラ…”という有り様。ここまでちっちゃくなっちゃって、ほんとに大丈夫なんでしょうか。うむむ…。