子安宣邦『日本ナショナリズムの解読』

子安宣邦『日本ナショナリズムの解読』(白澤社)

子安宣邦氏 ((大阪大学名誉教授、日本思想史学会元会長))の新著『日本ナショナリズムの解読』(白澤社)をさっそく読み終えました。

「日本ナショナリズム」なるものを支えた言説のあり方を、本居宣長から福沢諭吉和辻哲郎田辺元、橘樸(たちばな・しらき)へと、フーコー流「知の考古学」的手法を用いて追跡したものです。本居宣長や幕末の水戸学は、子安氏のホームグラウンドで、『古事記』から由緒正しい「やまとことば」を訓み出す宣長の手法の分析などは、くり返し指摘されてきたところですが、この本で、面白いと思ったのは、2つ――福沢諭吉の『文明論之概略』の分析和辻倫理学にたいする批判です。

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キレるかどうかは別にして

やくぺん先生こと渡辺和氏がブログで紹介していますが、「朝日新聞」3月16日の夕刊に載った「キレる客対策、業界本腰 クラシック演奏会でトラブル急増」という記事をめぐるあれこれ。

やくぺん先生うわの空:あんさんキレてるなら自分で演奏会作ったらどーや
キレる客対策、業界本腰 クラシック演奏会でトラブル急増(朝日新聞)

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日中歴史共同研究 来年8月の報告書にむけ研究テーマを確認

日中歴史共同研究の第2回会合が東京で開かれ(19、20日)、共同研究のテーマとして、「古代・中近世史」3部6テーマ、「近現代史」3部9テーマで合意。

日中歴史共同研究、来年6月に報告書 反論含め両論併記(朝日新聞)
「南京虐殺」「靖国」など対象に…日中の歴史共同研究(読売新聞)
日中歴史共同研究:「南京大虐殺」などテーマに来年報告書(毎日新聞)
日中歴史共同研究、来年8月に報告書公表(NIKKEI NET)
中日歴史共同研究・第2回会合、具体的テーマで合意(人民網日文版)

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