吉田秋生『蝉時雨のやむ頃』

吉田秋生『蝉時雨のやむ頃』(小学館)

吉田秋生というと、『BANANA FISH』『YASHA?夜叉?』などを思い浮かべる人が多いと思いますが、僕にとってはちょっと疲れる感じ。それより、吉田作品の中では傍流になるかも知れませんが、『河よりも長くゆるやかに』『夢みる頃をすぎても』の方が好きでした。

この『蝉時雨のやむ頃』も、いかにもという感じの青春物語。いろいろ悪戯はするけれど、とても犯罪はできそうにない、そんな悪ガキたちが登場し、ばたばた騒ぎは起こすけれど、ときどき、ふっと真面目なところも見せる。その緩急が自然なところがいいのです。

このお話は、さち姉と佳乃、チカの姉妹3人暮らしのところに、とつぜん腹違いの妹すず(中学生)がやってくる…、というもの。さち姉もタフだけれど、このすずちゃんもけっこう健気だし、サッカーが上手かったりします。姉妹が暮らす家が、鎌倉の古い家で、畳の茶の間にちゃぶ台が置いてあったりするのも、雰囲気あっていいですねぇ。(^_^;)

中学生のサッカーチームに入ったすずちゃんの学校生活をふくめ、この4人の暮らしがどんなふうに展開していくのか、楽しみです。

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マッスルミュージカルで労働組合結成

「マッスルミュージカル」の出演者らが、一方的な賃金減額にたいして労働組合をつくって反対の声を上げています。

主催者側企業は、年間500万円の契約を一方的に最大50%も減額。さらに、当初、15人でスタート労働組合にたいし脱退を強要し、現在は5人。3人はミュージカルへの出演を拒否されていると言います。

こんな一方的なやり方は許されません。

マッスルミュージカル:正規賃金の支払い求め申し立て(毎日新聞)

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