先週金曜日(7日)、日フィルの定期演奏会に行ってきました。今回は「オール・ワーグナー・プログラム」。
- 歌劇《タンホイザー》より「序曲」
- 楽劇《トリスタンとイゾルデ》より「前奏曲と愛の死」
- 休憩
- 楽劇《ワルキューレ》より
「ワルキューレの騎行」
「魔の炎の音楽」 - 楽劇《神々の黄昏》より
「夜明けとジークフリートのラインの旅」
「ジークフリートの葬送行進曲」
「ブリュンヒルデの自己犠牲と終曲」
指揮は飯守泰次郎氏、ソリストは緑川まりさん。ということになれば、もう“鉄壁”の組み合わせですが、実際、素晴らしい演奏会でした。
しかも(などというと叱られそうですが)、いつもは空席の目立つ定演なのに、今日は、8割方は客席が埋まっていました。やっぱり、飯守泰次郎+緑川まり+ワーグナーという組み合わせのせいなんでしょうか。それとも、新しくなった日フィルの魅力が知られ始めたのでしょうか。何にせよ、おめでとうございました。m(_’_)m
この日の演奏は、まず金管、とくにホルンが大奮闘。弦も、非常にきれいな音を響かせていました。緑川まりさんは、もちろん素晴らしい出来で、とくに「ブリュンヒルデの自己犠牲」は、思わず引き込まれてしまいました。
実をいうと、1曲目、タンホイザー序曲のとき、例のホワン、ホワン、ホワンとくるところで、カクッ、カクッ、カクッという感じに聞こえてきたのと、全体として、これから始まるという“わくわく感”があまりなくて、ちょっと心配したのですが、気になったのはそれぐらい。
もう1つだけ希望を言えば、飯守泰次郎+ワーグナー+緑川まりという組み合わせが鉄壁なだけに、以前にも、都響+飯守+緑川まりでオール・ワーグナー・プログラムを聴いたことがあって、しかも、そのときの演目も、かなり共通しているという次第で、ある意味“鉄壁”だからこその問題なのですが、そこんところを、ワーグナーを知り尽くした飯守さんだからこそ、何とか突破して、新機軸を打ち出してほしいと思うのですが、これは贅沢な言い分でしょうか。(^_^;)
【演奏会情報】 日本フィルハーモニー交響楽団第596回東京定期演奏会
指揮:飯守泰次郎/ソプラノ:緑川まり/コンサートマスター:木野雅之/会場:サントリーホール/開演:2007年12月7日(金) 午後7時?
飯守氏のワーグナー、よかったようですね。私も都響か東フィルのを聞いたことがあります。
数年前に購入した「指輪」全曲CDあります。封も切っていない、1968年のバイロイトのライブ。指揮はロリン・マゼール)、モノラル。いつ聴く事ができることやら。14時間ちかくありますから。
sさん、こんばんは。
> 飯守氏のワーグナー、よかったようですね。
やっぱり“鉄板”ですからね。(^_^;)
しかし、リング全巻は昔、夏休みにテレビでやっていたのを4晩飽きもせず眺めたきりです。いちどホンモノを見てみたいと思ったりもしますが、お金が…ね。CDでも全曲だと高いですよね? うらやましい限りです。