食糧高騰が途上国を襲う

2008年4月8日、ハイチ・ポルトープランスで起こった物価高騰に対する抗議デモ(AFP BBNews)

今日の「毎日新聞」と「日経新聞」が、穀物価格の急騰を大きく特集で取り上げていた。

投機資金の流入などで、国際的な穀物相場が高騰。その結果、発展途上国では食糧が買えないと、暴動まで起こっている。IMFも「このまま続けば、戦争の危険もある」と警告しているし、アジア開発銀行の黒田総裁も、アジア諸国への影響はサブプライムローン以上だと指摘。日経記事によれば、タイ米の価格が1トン1000ドル(約10万2000円)を突破するのは確実だとされている。

日本も、“食糧は輸入すればよい”などとは言っていられない。もっと農業に社会的資本を使って、食糧自給率を本格的に引き上げる取り組みを始めるべき時期に来ているといえる。

クローズアップ2008:穀物急騰、途上国を直撃(毎日新聞)
“穀物高騰 途上国に打撃”(NHKニュース)
インド:FAO代表「食糧不足は非常事態」(JanJanNews)
洞爺湖サミット/食料安保を共通認識に(日本農業新聞)

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お里が知れる…

高村正彦外務大臣

イラク派兵航空自衛隊の活動を「憲法違反」とした17日の名古屋高裁判決について、閣僚、自衛隊幹部、自民党国会議員の暴言が相次いでいます。高村外相は「暇ができたら読む」、航空自衛隊のトップ田母神俊雄航空幕僚長は「そんなの関係ねぇ」。自民党の中山成彬・元文科相は「最後っ屁」よばわり。

こんなお粗末な発言しかできないのも、「武装した兵士を運ぶのは武力行使と一体化しているから、イラク特措法にも憲法にも反する」という指摘に反論不可能だから。しかし、それにしても発言者の“お里が知れる”お寒い発言ばかりです。

違憲判断「暇できたら読む」=原告にも矛先?高村外相(時事通信)
自衛隊イラク派遣:輸送違憲 空幕長「関係ねえ」 会見で「隊員の心境代弁」(毎日新聞)

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