芝健介『武装親衛隊とジェノサイド』(有志舎)
少し前に、『ホロコースト』(中公新書)の感想を書きましたが、同じ著者のさらに新しい本です。
テーマは、ヒトラー・ナチスの武装親衛隊(武装SS)。親衛隊(SS)といえば、ナチスのユダヤ人虐殺などを担った中心組織の1つとして知られていますが、その武装組織であるはずの武装SSについて、「武装SSは、SSの一翼組織ではなく、栄光あるドイツ国防軍の一部だった」という“伝説”がいまでもあるそうです。しかし、それは本当なのか? それを徹底的に明らかにしています。