今週の『週刊朝日』(1月16日号)の「マリコのゲストコレクション」で、作家の林真理子さんが日本共産党の志位和夫委員長と対談をしています。
2人の対談は、実は11年ぶり。そのとき(1997年)も、共産党は都議選で躍進し、翌98年には参院選でも大きく前進しました。ということで、志位さんも「林さんと対談すると縁起がいいんです。福の神だ(笑)」と、楽しそうに始まっています。
記事全体は5ページもあるので、実物を読んでもらうしかありません。ここでは林さんの発言を紹介したいと思います。
林 いま若い人に共産党ブームが起きちゃって、党員がすごい勢いで増えているそうですね。
林 毎月千人ものペースで増えているわけですか。やはり、08年から、まるでジェットコースターに乗ってるみたいに、世の中が変わってきましたものね。
林 「共産党」なんてレトロな名前、変えた方がいいっていろんな人が言ってましたけど、変えなくてよかったのかもしれませんね。
林 以前、テレビで、「資本主義はいずれ投機性を持つ」と志位委員長がおっしゃったのが、私、すごく記憶に残っているんです。
志位 「サンデープロジェクト」ですね。
林 すれから何カ月もたたかいうちに、リーマン・ブラザーズが破綻して、それがはっきりしてきましたよね。トップの人が何百億円の給料をもらうという異常性。そこまで行き着いてしまったんですね。
話は、共産党ブームから、衆議院選挙に。
林 この対談に出ていただいた11年前は、いいことを言っていても、やっぱり共産党には政治はまかせられないという気持ちもあったと思うんです。でもいまは、「やってくれるかもしれない」という機運が世の中に流れているように思うんです。
林 志位委員長のお話を聞いて胸に響くのは、11年前と同じことをおっしゃって、全然ブレてないからだと思います。唯一変わったのは、党本部のこの建物ですよね。ずいぶんきれいになりましたね。
政治献金なしでこれだけのものをつくるって、すごいですよ。前は質素で、ちょっと暗い感じもしましたけど、明るくなりましたね。
などなど。
対談後の感想としても、こんなふうに書かれております。志位さんの雰囲気が他の政治家とまるで違って、選挙用でない笑顔ややさしさ、誠実な人柄を感じさせると、褒めちぎっておられます。
遠くから見ているとアレでも、実際にお会いすると、政治家の方ってみんな感じがよい。自分の魅力で選挙を勝ち抜いてきた方々ですから、お話は面白いし愛想もいいです。が、志位さんの雰囲気というのは、他の政治家とはまるで違っていますね。自民党の方々の豪放磊落な明るさでもなく、民主党の方々のあの感じ(うまく言えませんが)でもないのです。
11年前、私は志位さんの印象を「学者さんのような」と表現しましたが、今回はそれに大きさと明るさが加わったような気がいたします。笑顔とやさしさが、選挙用のものではなく、本当に誠実なお人柄を感じさせ、えらくなられても素朴さは昔のまま。共産党大人気の立役者になられたのも頷けます。屋上の花垣を楽しそうに案内してくださるお姿、本当に素敵でした。
生意気申しましたが、私は志位さんと同い年。この年から総理は既に出ております。頑張ってくださいね。
ということで、ご一読をお薦めします。(^^;)