ずっと探していた置塩信雄先生の『現代経済学II』(筑摩書房、1988年刊)をようやく手に入れました。
置塩先生の本をきちんと勉強し始めたのは、1996年にとある学習会で直接先生にお会いしてから。古本屋を探しては、1冊また1冊と手に入れて読んできました。『現代経済学II』には、利潤率の概念、景気循環論、またハロッド理論やマネタリズムの批判があって、是非とも手に入れたかった1冊です。難しい数式がいっぱいあって、根っからの文科系人間にはかなりハードですが、がんばって勉強したいと思います。
実をいうと、この本、3年前に「日本の古本屋」で見つけたのですが、そのときは売価1万3000円というのに一瞬たじろいでしまい、1時間後、「やっぱり買おう」と思ったときにはもう販売済み…。
ということで、今回は、それよりもう少し高かったんですが、即決で注文しました。
置塩先生の著作リストはこちら↓。○印をつけたのが、これまでに手に入れたもの。買った本の3分の1も読まない僕にしては珍しく、これらの本は全部読んでいます。
しかし、亡くなられた後に出た『経済学と現代の諸問題』(大月書店)と共著の『経済学』(大月書店)などを除いて、ほとんどすべて品切れ・絶版状態です。しかし、国際的にもいまも議論が続いている置塩先生の著作がこのまま埋もれてしまうというのは、まったくもって勿体ないかぎりです。
岩波書店でも筑摩書房でも大月書店でもいいですから、ぜひ、著作集を出版していただきたいと思います。よろしくお願いします。m(_’_)m