映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作といえば、映画好きとしては、やっぱり見ずにはいられません。
舞台はイタリア・シチリア。貧しい農民チッコの家にペッピーノが生まれる。小学校のシーンでは、「総統」ムッソリーニが登場するから、時代は1920〜30年代あたり ((ムッソリーニの「ローマ進軍」と政権獲得は1922年。))。貧しさゆえにペッピーノは、チーズと引き替えに羊飼いの手伝いに出され、町に出てその場で牛の乳を搾って売る。やがて第2次世界大戦が始まり ((イタリアの参戦は1940年6月。))、ペッピーノの兄は徴兵され戦場へ。1943年7月にはシチリアに連合軍が上陸する。