Microsoft Word 2010 で、「傍点を振ったり取ったりする」コマンドをキーボード・ショートカットに割り当てる問題。いろいろ試行錯誤して、ついに解決策を発見しました。(^_^;)
まず、そもそも 傍点を振るコマンドCommaAccentは、Word 2010にも「コマンドマクロ」として存在していることがわかりました。となれば、このコマンドマクロを使ってマクロを書いてしまえばよいのです。
ということで、傍点を振るマクロをつくることにしました。やってみて、実に不思議な機能を発見!!
- まず、「開発」タブで「マクロ」をクリック。
- マクロ名のところに「CommaAccent」と入力(もちろん「」は入力しません)
- 「作成」をクリック。
すると、あら不思議、次のようなマクロが自動的に作成されました。ヽ(^o^)丿
Sub CommaAccent() ' ' CommaAccent Macro ' 選択した文字列に読点の傍点を設定/解除します。 ' If Selection.Font.EmphasisMark = wdEmphasisMarkNone Then Selection.Font.EmphasisMark = wdEmphasisMarkOverComma Else Selection.Font.EmphasisMark = wdEmphasisMarkNone End If End Sub
これは、選択された文字列に傍点が振られているかどうかを判別して、もし傍点が振られていなければ傍点を振り、傍点が振られてれば傍点を取るというマクロです。これを保存してVisual Basicを終了して、マクロの作成は完了。面倒なプログラムを自分で書かないといけないと思っていたら、こんな便利な機能があったんですねぇ〜 ((「コマンドマクロ」というのは、実体はこういうマクロだったんですね。コマンド「マクロ」なんだから当たり前といえば当たり前ですが。))。感心、感心 ((ただし、既存のコマンドマクロと同じ名前のマクロをつくって、そのまま上書き保存すると、既存のコマンドマクロそのものが書き換えられてしまうのでご注意を。))。
次に、これをキーボード・ショートカットに割り当てます。
- 「ファイル」→「オプション」で、「Wordのオプション」ダイアログを表示させる。
- 「リボンのユーザー設定」をクリック。
- 「ショートカットキー」の「ユーザー設定(T)」をクリック。
- 「キーボードのユーザー設定」ダイアログが表示されます。
- 左側の「分類」の項目をずっと下へスクロールして、「マクロ」をクリック。
- 右側の「マクロ」欄の「CommaAccent」を選択。
- ショートカットを割り当てるキーを押す(たとえば、[Ctrl]キーと[@]キーを同時に押す)
- 「Ctrl+@」と入力されたことを確認して、「割り当て(A)」をクリック。
- 「閉じる」をクリックして、「キーボードのユーザー設定」ダイアログを閉じる。
- 「OK」をクリックして、「Wordのオプション」ダイアログを閉じる。
これで、キーボードへの割り当ても終了。
あとは、クイックアクセスツールバーにも追加しておくと、マウス操作だけで傍点を振ったり取ったりできるので便利です。
- 「ファイル」→「オプション」を選択して、「Wordのオプション」ダイアログを表示させる。
- 「クイックアクセスツールバー」をクリック。
- 「コマンドの選択」の「▼」をクリックして、「マクロ」を選択。
- 「Normal.NewMacros.CommaAccent」を選択して、「追加(A)」をクリック。
- 「変更(M)」をクリックして、名前を「傍点」に変更。アイコンも好きなものに変更してください。
これで、クイックアクセスツールバーにも「傍点を振ったり取ったりするマクロ」が登録されました。
【追記】
もう一度調べてみたら、キーボード・ショートカットに割り当てるだけなら、マクロを作る必要はありませんでした。
「キーボードのユーザー設定」ダイアログで、「分類」欄をずっと下へスクロールして「すべてのコマンド」をクリックすると、右側の「コマンド」欄にコマンドの一覧が表示されます。そのなかからCommaAccentをクリックして選択し、それにショートカット・キー[Ctrl+@]を割り当てれば、それでOKです。
ただし、リボンやクイックアクセスツールバーに登録する場合はマクロを作ってからでないと登録できません。
ちょうどWordの傍点設定でショートカットアイコンが作成できず、困っていました! 活用させていただきます。
珠洲鈴さん、初めまして。
お役に立てて何よりです。(^_^;)