『資本論』ドイツ語第2版を手に入れました。といっても、現物ではありません。Googleブックスでスキャンされたものですが…。でも、PDFで全文ダウンロード可能です。(^_^)v
Das kapital: Kritik der politischen … – Karl Marx – Google ブックス
いろいろ調べてみると、ドイツ語第2版だけでなく第3版、第4版、フランス語版、英語版(ゾンネンシャイン版)も全文PDFになっていました。(初版はいくら探しても見つからないようです)
ドイツ語第2版(1872年刊)は、マルクスが生前編集した最後のドイツ語版ですが、マルクスはさらに、第3版編集のためのメモ(「指示書き」)を残しています。
ただし、メモは「第2版の何ページ何行目から何ページ何行目までは、フランス語版何ページ何行目から何ページ何行目までに置き換える」云々という形になっていて、これまでは第2版を見ることができなかったので、どこからどこまでを書き換えるつもりだったのか、確かめるのがかなり面倒でした。
しかし、これで簡単に第2版の本文を確かめて、現行版(第4版にもとづく)と対照することができます。こんなことは、70年代には考えられなかった事態です。
Googleブックスは、著作権問題など物議をかもしていますが、こういうのは大歓迎です。
情報ありがとうございます。でも、すごいことですねえ。こうなると原書収集・所蔵は、不用かもしれません。ページに手書きの書き込みがあるのは、私家本をスキャンしたということでしょうか。
nakayoshiさん、こんにちは。
『資本論』第2版は、Googleブックスの書誌情報によれば、ハーバード大学の蔵書とのこと。ヴォルフへの献辞が書かれた扉の前のページには、1873年何月19日という日付と誰かの名前が書かれていますが、僕には判読できません。
もともと誰かの個人蔵書だったものが、現在はハーバード大学に収蔵されている、ということのようです。
書き込みも、初めの方だけで、後ろになるとほとんど書き込みはありません。はたして旧蔵者はどこまでこの本を読んだのでしょうかねぇ。(^_^;)
GAKUさん、いつも、貴重な情報ありがとうございます。
Google すごいですね。
barabaraさん、こんばんは。
実は、マルクスが『資本論』でよく使っているアンドリュー・ユアの「工場の哲学」もGoogleブックスで全文見ることができます。しかも、マルクスが使った英語版と同じ版なので、ページ数も一致します。
The philosophy of manufactures: or … – Andrew Ure – Google ブックス
こっちは、バベジの『機械と工場の経済学』。ただし、こちらはマルクスが使ったものとは版が違うので、ページ数が合いません。(^_^;)
On The economy of machinery and … – Charles Babbage – Google ブックス
そして、これ↓は、ポッペの『技術学の歴史』。マルクスが使用したものと同じ版のようですが、髭文字なのでほとんど読めません。(^_^;)
Geschichte der Technologie – Johann Heinrich Moritz von Poppe – Google ブックス