遠山茂樹氏の『日本近代史I』を読み終わったので、こんどは同じ岩波全書の『明治維新』にとりかかります。
学生のころに読んだことがあるのですが、見つかりません。岩波現代文庫版はすぐに見つかったのですが、これは初版の再刊。改訂版の方を読みたかったので、あらためて手に入れました。
『日本近代史I』には2週間以上かかってしまいましたが、これは途中でデヴィッド・ハーヴェイの『〈資本論〉入門』を読んだり(これは読み終わりました)、帚木蓬生氏の『蠅の帝国』(こっちは残り3分の1)を買ったりしたため。
『日本近代史I』は、1975年刊で、前にも書いたように、注にあげられている研究文献がいかにも時代を感じさせます。しかし、あらためて読んでみると、自由民権の高揚から欽定憲法の制定、日清戦争、日露戦争へとむかう日本社会の動きが太い筋で書かれているだけでなく、さらに、いまもいろいろ議論される諸問題について、遠山氏なりの考え方がかなり突っ込んで書かれていて、あらためて遠山氏の研究成果の大きさを痛感しました。