GAKU について

年齢:50代 性別:男 都道府県:東京都(元関西人) 趣味:映画、クラシック音楽、あとはひたすら読書

4月の完全失業者 29カ月ぶりに増加

4月の失業率が発表。前月比0.2ポイント増の4.0%(季節調整済値)。しかし気になるのは、失業率だけでなく失業者が増えていること。この間、失業率が上昇したときも、失業者数は減っていた。つまり、失業率が上がったのは、景気がよくなって求職する人が増えたからだといえた。ところが、今回は失業者が増えている。これは29カ月ぶりのことだ。

完全失業者の対前年同月増減と完全失業率(季節調整値)の推移(2008年4月)

完全失業率:4月は4.0% 前月から0.2ポイント増(毎日新聞)
4月失業率悪化、7カ月ぶり4%台 雇用判断下方修正(朝日新聞)

続きを読む

『蟹工船』ついに20万部増刷

先日の「めざましテレビ」では今年になっての増刷部数が15万部といわれていた新潮文庫の『蟹工船』ですが、ついに20万部を突破しました。

蟹工船:今年20万部超す ワーキングプア問題で社会現象(毎日新聞)

書店の文庫コーナーで平積みされる「蟹工船」=東京都千代田区の三省堂書店神保町本店で2008年5月30日、長谷川直亮撮影(毎日新聞)
書店の文庫コーナーで平積みされる「蟹工船」=東京都千代田区の三省堂書店神保町本店で2008年5月30日、長谷川直亮撮影(毎日新聞)

先日、新宿駅の南口コンコースの書店にも『蟹工船』が並べられているのを見つけました。狭い“駅ナカ”のお店で、さすがに平積みはされていませんでしたが、入り口近くの書架に何冊も並んで目立ってました。(^_^;)

続きを読む

最近読んだもの

山本紀夫『ジャガイモのきた道』(岩波新書)伊藤章治『ジャガイモの世界史』(中公新書)大庭健『いま、働くということ』(ちくま新書)

長島誠一『独占資本主義の景気循環』(新評論)

左上から、山本紀夫『ジャガイモのきた道』(岩波新書)、伊藤章治『ジャガイモの世界史』(中公新書)、大庭健『いま、働くということ』(ちくま新書)、長島誠一『独占資本主義の景気循環』(新評論、古本)。

まずジャガイモ本が2冊。伊藤氏の『世界史』は今年1月の出版で、山本氏の『きた道』はこの5月に出たばかり。内容的にも、ジャガイモの原産地であるアンデスでのジャガイモづくりから始まって、それがヨーロッパから世界と日本へどう広がったという同じテーマを扱っている。こんなことになったのは、今年が国際ポテト年だからか。

続きを読む

深夜の高速バスが全焼

名神高速道路の上り線で炎上するバス=29日午前0時36分、大津市、白井弘幸さん撮影(朝日新聞2008年5月29日)
名神高速道路の上り線で炎上するバス=29日午前0時36分、大津市、白井弘幸さん撮影(朝日新聞2008年5月29日)

JR西日本の深夜高速バスが、5月28日の深夜に高速道路上で全焼した事件。今回は、乗客、運転手ともに無事だったが、くだんのバスは、かつてこのブログでも取り上げた片道4300円(最大割引3500円)という超格安バスだ。

その仕組みはきわめて単純。バスは2階建てで定員84人。1度の運行で2倍のお客さんを運べるのだから、料金半額になるのは当たり前といえば当たり前。しかし、事故になったときの危険も2倍になる訳で、くれぐれも安全第一でお願いしたい。

深夜の高速バス全焼 乗客乗員61人避難けが人なし(朝日新聞)

続きを読む

おめでとう 日フィル東京定期600回!!

日本フィルハーモニー交響楽団第600回東京定期演奏会プログラム

土曜日の午後、小雨模様の中、日フィルの定期演奏会へ。本当は金曜日の会員なんですが、別の用件があったので土曜日に振り替えてもらいました。プログラムは、ブラームスの「ドイツ・レクイエム」。指揮は、ジャンルイジ・ジェルメッティ、ソリストは、菅三英子さん(ソプラノ)と河野克典さん(バリトン)。

続きを読む

町村官房長官 逆ギレ?!

中国への自衛隊機派遣で“失態”を演じた町村官房長官が、こんどは、陸上自衛隊のアフガニスタンほどへの派遣を検討すると発言。

こちらは、人道的支援どころか米軍と一体になった武力行使に踏み込むもの。絶対に許されません。

町村官房長官:アフガンで陸自活動――検討示唆(毎日新聞)

続きを読む

「和民」、アルバイト217人に未払い賃金1200万円を支払う

居酒屋「和民」は、アルバイトの労働時間30分未満を切り捨てていたことにたいして労働基準監督署の是正勧告を受け、217人に未払い賃金1200万円を支払った。

外食産業では、労働時間は30分ごとに記録するということが“慣習”としてやられていたこともありますが、こんな“慣習”は法律違反です。すでに2005年にマクドナルドが労基署から是正勧告を受けていました。

それ以上に許されないのは、バイトの青年がそのことを労基署に訴えたら、「労基署に行くような人は企業にとってリスク」として退職を強要したこと。違法なことがあったときに労基署に訴えるのは、労働者に認められた権利。労基法でも、それを理由にして労働者に不利益を及ぼしてはならない、と定められています。

「和民」で賃金未払い 217人に1200万円支払う(朝日新聞)

続きを読む

心と宗教

今日の「毎日新聞」夕刊の記事から。ノーベル賞をもらった江崎玲於奈氏がインタビューに答えて、こんなことを言われている。

――日本人のいう「心」には、<1>「サイエンスの心」と<2>「やまと心」の2種類がある。<1>は「思考し判断する知性」(mind)であり、<2>は「喜怒哀楽の感情」(heart)である。これからの日本人は、<1>を重視しなければならない。なぜなら、理性や理論は、国際的な議論のなかでも理解されるからだ。

「心のノート」「心のケア」、現代は「心」が氾濫する時代だが、大事なのは、そういう融通無碍な「心」ではなく、「サイエンスの心」、つまり理性や理論だというのはお見事というほかありません。

それにたいして、読売新聞が実施した「宗教」についての世論調査をみると、日本人が「宗教」として、何を考えているか、その一端が伺える。

特集ワイド:この国はどこへ行こうとしているのか 江崎玲於奈さん(毎日新聞)
宗教「信じない」7割、「魂は生まれ変わる」3割…読売調査(読売新聞)

続きを読む

大学に入学して半数がギャップ感じる

「毎日新聞」の「キャンパる」は、大学生たちが紙面づくりをしているので、いろいろおもしろい。今日の「キャンパる」では、新入生のアンケートが紹介されていた。

なるほどと思ったのは、新入生の約半数が、大学に実際に入ってみて「ギャップを感じた」というもの。肯定的な項目として、「授業がおもしろい」「自由」が上がっているのに注目したい。高校までの「教科書」で教えられる勉強とちがって、大学でやる勉強には「答え」がない。というより、「分からないもの、分からないこと、答のないもの」を探して考えるのが、大学での学問だと思う。大学生に認められた「自由」というのも、つまるところ、そうした本物の学問をやるための自由だ。

海外旅行するもよし。サークル活動に打ち込むもよし。しかし、大学生活の4年間で、ぜひとも一生かかって考えるに値する「問題」を見つけ出してほしい。

キャンパる:新入生は勉学第一 首都圏20校152人アンケートから(毎日新聞)

続きを読む

自衛隊機の派遣話の顛末

四川大地震の救援物資を運ぶために、自衛隊機を派遣するという話は見送られることになった。

そもそも、この手の話は各方面の根回しがすんでから公表されるべきものなのだが、今回は、話が本決まりになる前に、日本側が「自衛隊を派遣する」と大きく公表してしまった。そこから、すれ違いが始まってしまったようだ。

しかし同時に、自衛隊の輸送機(C-130)は、実は意外と荷物がつめないという問題もある。民間輸送機の方がたくさんつめるのだ。そういう点でも、わざわざ自衛隊機の派遣に固執する理由はなかったといえる。

中国への空自機派遣見送り、発表 数日中に民間機第1便(朝日新聞)

続きを読む

このままなら22年後に浸水被害だけで1兆円

大学や国立研究所など14機関の研究チーム「温暖化影響総合予測プロジェクト」が地球温暖化が日本国内にどんな影響をおよぼすか、被害予測結果を発表しました。

2030年の日本、被害年1兆円増――14機関共同研究(毎日新聞)
2030年、集中豪雨相次ぐ 温暖化の影響予測(中日新聞)
温室ガス排出このままなら…白神ブナ林、今世紀末に消滅も(読売新聞)

記者発表の内容は、↓国立環境研のホームページから読むことができます。
記者発表 2008年5月29日 地球環境研究総合推進費戦略的研究プロジェクト「温暖化影響総合予測プロジェクト」成果発表のお知らせ? 地球温暖化「日本への影響」?最新の科学的知見? ?

続きを読む

買ってみました…

COCO『今日の早川さん1』(早川書房)COCO『今日の早川さん2』(早川書房)

delta16vさんの日々雑感IIで紹介されていた『今日の早川さん』。さっそく1と2を買ってきました。(^_^;)

これって、やっぱMacか何かで描いてるのかな。
SFマニアに、ホラー好き、ライト・ノベルズ・ファン、そして純文学の愛好者という4人の本好きの女性たちのお話です。しかし、かなりマニアックな攻め方。いちおうSFはそれなりに読んできたので、そこそこついてゆくことができますが、全部は分からない…。

「難しい本」を読む人が純文学系の岩波さんしかいないのが、ちょいとさびしい。哲学とか現代思想系も登場されてくれると面白いのだが…。(^_^;)

ちなみに、作者COCOさんのブログは↓こちら。
coco’s bloblog – Horror & SF

いつまでも輸入に頼ってはいられない…

食糧高騰の影響について、TBSのNews-iでこんな興味深いニュースが取り上げられました。

食糧不足が取り沙汰される昨今、生産国が輸出抑制に向かうのを非難することはできないでしょう。輸入に頼った日本の食糧政策は、根本的に見直すべき時期が来ていると思います。

日本食にも影響、「売り惜しみ」の動き(TBS News-i)

続きを読む

J-WAVE「もしも、あなたが“蟹工船”を知らなかったら…」

東京のFM放送局J-WAVEでも、『蟹工船』が取り上げられました。夜8時から放送されているJAM The WORLDという番組のなかのCASE FILEというコーナー(9時25分?30分放送)。今週の月曜日(26日)から3回連続で、女子美大の島村輝教授がインタビューに答えています。

1回目、2回目と聞き逃してしまって残念に思っていたのですが、ちゃんと番組のホームページに、その要旨が紹介されていました。

続きを読む

『蟹工船』、ついにテレビに登場!!

「めざましテレビ」で『蟹工船』(2008年5月27日放送)
フジテレビ系「めざましテレビ」で『蟹工船』が取り上げられました(2008年5月27日放送)

今朝のフジテレビ系「めざましテレビ」に、小林多喜二の『蟹工船』が登場。午前7時20分からの「ココ調」で、「80年前の小説『蟹工船』今ブームの理由」のタイトルで約7?8分間にわたって取り上げられました。

「めざましテレビ」で戸部洋子アナが『蟹工船』を紹介(2008年5月27日放送)
戸部洋子アナが『蟹工船』について紹介しました。

新聞では、全国主要紙を総なめにした『蟹工船』が、いよいよテレビにも進出です。(^_^;)

続きを読む

グッドウィル 移動時間の賃金の支払いに応じる

賃金は、会社によって拘束される時間にたいして支払われます。ところが、日雇い派遣などでは、支払わないのが当たり前になっていました。たとえば、○○駅に午前7時半集合といって集めておいて、そこからバスで1時間かけて派遣先の工場まで移動しても、派遣先での労働時間が8時間だと、8時間分しか給料が支払われない。しかし、これは完全に法律違反です。

ということで、派遣労働者のみなさんが移動時間分の賃金の支払いを求めていたのにたいし、グッドウィル社がこっそりと振り込んでいた、というニュースです。

同じように不当な扱いを受けているみなさん、じゃんじゃん、派遣会社に移動時間分の賃金の支払いを要求しましょう!! “求めよ、さらば与えられん”です。

移動時間の賃金 支払い応じる(NHKニュース)

続きを読む

まだまだ続く『蟹工船』

何かと話題の小林多喜二『蟹工船』。まだまだ、メディアの企画は続いています。

新潮文庫の『蟹工船』が今年に入って5万7000部の増刷になったということは前に紹介しましたが、『週刊新潮』の記事によると、今月3万部の増刷をした後、さらに5万部の増刷を決めたようで、合計10万冊を超える大増刷になります。1996?2007年の12年間の総増刷部数が4万8000部だったのに、今年半年ですでにその2倍以上!! ホントにすごいブームです。

面白かったのは、これ↓。『週刊朝日』最新号(2008年6月6日号)に載った「週刊朝日“腐女子部”の『蟹工船』読書会@かに道楽」。『週刊朝日』編集部の20代?30代の女性4人が『蟹工船』をテーマに、かに道楽で読書会をやったという記事です。(^_^;)

週刊朝日“腐女子部”の「蟹工船」読書会@かに道楽(『週刊朝日』2008年6月6日号)
週刊朝日“腐女子部”の「蟹工船」読書会@かに道楽(『週刊朝日』2008年6月6日号)

続きを読む

ツアコンのみなさん、がんばれ!!

ツアーコンダクターは、楽しく安全な旅行をおこなうために不可欠の仕事。ところが、早朝から深夜まで必死に働いても「見なし労働」のために、残業代無し…。これじゃやってられないと、裁判に訴えました。みなさん、がんばってください。

ツアコン「心も体も限界」残業代求め提訴 阪急交通社系(asahi.com)

続きを読む