GAKU について

年齢:50代 性別:男 都道府県:東京都(元関西人) 趣味:映画、クラシック音楽、あとはひたすら読書

共同世論調査 内閣不支持初の50%を超える

共同通信の世論調査で、野田内閣の不支持率が初めて50%を超えました。

主要な理由は、いうまでもなく消費税増税。「賛成」(「どちらかといえば賛成」を含む)45.6%にたいして「反対」(「どちらかといえば反対」を含む)52.9%を占めただけでなく、野田首相は「十分説明していると思うか」の問いに、「説明している」(「十分説明している」「ある程度説明している」)23.9%にたいし「説明していない」(「あまり説明していない」「全く説明していない」)74.4%にのぼっています。

内閣不支持 初の50%超 世論調査 増税74%「説明不足」:東京新聞
女性宮家 6割超支持 世論調査 ほぼ全世代で前向き:東京新聞

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「だって終わってない」

「毎日新聞」の編集委員・山田孝男氏が、コラム「風知草」で、東京電力の原発災害の損害賠償がすすんでいない問題にかんして、「だって終わっていない」という被害者の声を紹介している。直接明言はされていないが、とても事故が収束したなどと言えないことをやんわりと指摘されているのだろう。

なんにせよ、原発災害は現在も進行中。とても終わっていないのである。

風知草:だって終わってない=山田孝男:毎日新聞

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評価書に厳しい沖縄の世論

沖縄・普天間米軍基地の移設問題で、沖縄防衛局の無理やり提出した環境影響評価(アセスメント)の評価書。内容が明らかになるにつれて、そのデタラメぶりに、さらに怒りの声が高まっている。

沖縄の地元2紙は「結論ありき」(沖縄タイムス)、「アセスの名に値しない」(琉球新報)ときわめて厳しい。

社説:[「普天間」評価書]「結論ありき」の内容だ:沖縄タイムス
社悦:評価書全文 アセスの名に値しない 非科学的記述の連続だ:琉球新報

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映画「サラの鍵」

映画「サラの鍵」

昨日、フランス映画「サラの鍵」を見てきました。1942年7月のフランスにおけるユダヤ人一斉検挙をテーマにした作品です。

パリで暮らすアメリカ人女性記者ジュリアは、夫の祖父母が暮らしていたアパルトマンに引っ越す準備をしていたが、ふとしたきっかけで、その部屋に祖父母が越してきたのが1942年8月だったことを知る。そこから、この部屋に秘められた歴史に踏み込んでゆきます。

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資本主義に自浄能力は期待できるのか?

「日本経済新聞」の元旦社説は、清沢洌まで引っ張り出して、国家戦略による「資本主義の進化」を要求している。それに比べれば、同じ「日経」でも、大晦日のコラム「大機小機」の方がよほどまともなことを言っている。曰く――

  • 「先進国で広がる体制の危機は、四半世紀に及んだ経済運営の諸矛盾が限界に達したことを示している。行き過ぎた経済のグローバル化、市場化、金融化の弊害だ」
  • 「効率優先の市場主義は、為替を含む急激な価格変動で、経済と国民生活を不安定にしただけではない。勝者総取りを是とする思想と相まって、中間層がやせ細る富の偏在と格差拡大の社会的不均衡を生み、社会の分裂を招いた」
  • 「短期の資本移動を抑制する国際的な枠組み作りが重要」「金融を規律付ける再規制は喫緊の課題だ」
  • 「所得と資産格差の是正は、税・財政による再分配機能を強化する政府の役割である。過度な報酬制度でゆがんだ部分があれば、企業の分配政策の是正も課題になる」「政治と経済の目的は国民生活の安定と向上にある」

しかし、コラム子が言うように、はたしてこれが「資本主義の自浄能力」によって達成されるのだろうか? そうでなければ、社会の力でルールを確立しなければならない。

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地震がありました

気象庁2012年1月1日14時37分発表

気象庁2012年1月1日14時37分発表

先ほど(午後2時28分ごろ)、関東地方から東北南部にかけて震度4から震度3を感じる地震がありました。私のところもそこそこ揺れました。これだけの揺れは久しぶりだったので、少々びびりました。(^_^;)

で、調べてみると、いろいろ興味深いことが分かりました。気象庁発表によれば、震源は鳥島付近、深さ370kmで、マグニチュードは7.0。それだけ大きな地震だったにもかかわらず、震源に近い八丈島は震度2。より遠い東京23区などで震度4の揺れを感じたのはなぜでしょうか。

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新しい年が希望ある未来への第一歩となりますように

2011年は、僕にとっては、クラシックがなければ生きてゆけないと痛感した年でした。

明日どうやって暮らすかを思い悩む方が大勢おられる中で、クラシックの生演奏を聴くことがどれほど贅沢か。そのことに感謝しつつ、音楽に癒され、励まされ、力をもらって、新しい年を希望ある未来への第一歩とするために、私も努力したいと思います。

引き続き、Internet Zone::WordPressでBlog生活をよろしくお願いします。m(_’_)m

消費税10%なら可処分所得は4〜9%もマイナスに!!

野田内閣の2011年「置き土産」みたいな消費税増税案。「毎日新聞」には、こんな記事が出ていました。

消費税10%なら:「夫婦と子ども2人」現役世代に打撃 – 毎日新聞

これによると、2015年の現役世代の可処分所得は、消費税の増税、その他諸々の増税・負担増で、こんなに減ります。

世帯年収 300万円 500万円 800万円 1000万円 1500万円
40歳以上(夫婦子ども2人)
所得の減少額 24 31 41(43) 71(50) 85(67)
うち消費税負担増 11 17 25(26) 29(32) 42(45)
40歳未満単身世帯
所得の減少額 12 19 29 35
うち消費税負担増 10 16 24 29

※単位・万円。現役世代は働き手は1人と想定し、カッコ内に共働き世帯を表示。
[毎日新聞2011年12月31日付]

300万円世帯で24万円、月2万円もの負担増。1500万円世帯でも85万円、およそ月7万円の負担増になります。それだけ確実に消費は落ち込むわけで、景気の悪いこの時期に一体なんでこんなとんでもないことをやるのかとあらためて思います。

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20代で「デモに政治を動かす力がある」50%

26日付の「朝日新聞」に載っていた世論調査。一番大事なのは、「デモに政治を動かす力があると思うか」という質問に、20代では50%が「ある」と回答し、「ない」の43%を上回ったこと。

震災後の政治に「不満」8割 朝日新聞世論調査 :朝日新聞

全体では「ない」50%で「ある」を上回っているが、それでも「ある」44%というのは高い数字だろう。

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日経世論調査 内閣不支持53%、「収束」宣言に納得せず78%、消費税増税「反対」53%

日本経済新聞の世論調査。

まず第1に、野田佳彦内閣の内閣支持率。「支持する」が36%で、前回調査(11月末)から15ポイント急落。「支持しない」は14ポイント上昇で53%とあり、野田内閣発足後初めて支持率を上回った。

第2に、東京電力福島第一原発の事故について、78%が野田内閣の「事故収束」宣言に納得できないと回答していること。

第3に、消費税増税にかんして、2010年代半ばまでに段階的に10%まで引き上げる政府案に「賛成」38% vs.「反対」53%で、反対が過半数を占めている。さらに、前回調査と比べると。「賛成」は7ポイント減、「反対」は6ポイント増で、消費税増税は具体化されるにつれて、どんどん不人気になっている……。

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「資本論」についてつぶやきました

『資本論』について、いくつかつのテーマについてぶやきました。翻訳にかんすることがいくつかと、「いわゆる本源的蓄積」はなぜ「いわゆる」本源的蓄積なのかという問題。(^_^;)

夜中に、BS歴史館「戦争指揮官リンカーン」(2011年12月22日放映)なんてものを録画で見てしまったもんだから、ちょっとあっちこっちに発想が展開してしまいました。

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「ソ連=社会主義」論に立つ限り展望は見えてこない

本日の「日本経済新聞」のコラム「大機小機」が、「左翼はどこへ行った」という題して、「資本主義がこれほど欠陥をさらしているのに、その批判者の左翼、すなわち社会主義勢力は、なぜか振るわない」と論じている。

左翼はどこへ行った:日本経済新聞

ソ連の崩壊で社会主義勢力が困難を強いられていることは事実だが、「大機小機」のようにソ連を社会主義の代表扱いする見地からは、社会主義の展望が見えてこない。

しかし、このコラムで大事なことは、いまや「日本経済新聞」でさえ左翼を必要としているという事実だ。それだけ、資本主義が次々と欠陥をさらけだしている、ということでもある。

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あらためて震災の復旧・復興、原発事故の補償問題を考える

『議会と自治体』2012年1月号

『議会と自治体』2012年1月号

日本共産党が発行する『議会と自治体』2012年1月号。引き続き、東日本大震災と福島原発災害 ((原発事故ではなく原発災害としているところが大事。事故そのものはいまだに全貌は明らかにならないし、これからも想像をこえる様々な困難が予測される。しかし、原発事故による災害は、ただちに取り組まなければならないし、取り組むことができる。政治の責任として、この災害にどう取り組むかが問われている、というふうに僕は読んだ。))の特集が充実している。とくに、

宮入興一「復旧・復興の課題と災害復興制度の抜本転換」
除本理史「賠償問題になにが問われているか」

の2本は、理念の問題と、現実に復旧・復興をどうするか、賠償をどうするかという具体的な問題と、両面から問題にせまっていて読まされる内容だった。

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12月のコンサート途中経過

都響第726回定期演奏会(2011年12月12日)読響第510回定期演奏会(2011年12月13日)佐渡裕指揮、東フィル「第九」特別演奏会(2011年12月18日)

12月のコンサートの途中経過です。

まず、12日は都響の定期演奏会Aシリーズで上野の文化会館へ。今月はインバルの登場です。

  • ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第2番 op.126
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 op.47

翌13日は読響の定期演奏会。指揮は秋山和慶氏。

  • モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136(125a)
  • ハイドン:交響曲第104番 ニ長調 〈ロンドン〉
  • R・シュトラウス:交響詩〈ツァラトゥストラはこう語った〉op.30

そして、本日の、佐渡裕指揮、東フィル「第九」特別演奏会。

  • ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 「合唱付」 op.125

3回のコンサートで最もよかったのは、なんと言っても今日の佐渡裕指揮による第九演奏会です。

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家計金融資産は111.5兆ドル

投機マネーの続き。さらにいろいろ調べていると、昨年6月21日に「朝日新聞」に「世界の家計の資産1京円」という記事が載ったことが分かりました。さっそく縮刷版で確認しました。

これは、あくまで「家計」が保有する金融資産のみ。で、金融資産というのは預金や株式、債券などの資産で、土地は含まれません。

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世界の投機マネーはいったいいくらあるのか?

世界の投機マネーはいったいいくらあるのか? 以前、水野和夫氏の研究を紹介しましたが、あれから何年もたち、はたしていまはどうなっているのでしょうか?

そもそも投機マネーについての公式統計など存在しない ((それは、ヘッジファンドなど私的投資についての公式統計がない、ということとともに、そもそも資本主義の立場からは投資と投機の区別ができないという問題があるからです。))ということは分かった上で、調べてみました。

先日の「読売新聞」(10月1日付)によれば、世界の株式の時価総額は、2011年9月末で約47兆6685億ドル。さらに、先日の「日本経済新聞」(11月25日付)によれば、10月28日から11月23日までに、「世界の時価総額はこの間に約6兆ドル減った」とのこと。したがって、現時点では株式の時価総額は約42兆ドルより少ないということになりそうです。

しかし、そのほかの分野はどうなんでしょうか? と思って探していて見つけたのがこちら↓の記事。1年前のものですが、これを手がかりに調べてみました。

2009年末 世界の政府債務残高 34兆1039億ドル – 石油監査人

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