日野市方面をうろうろしている間に、金聖響さんと玉木正之さんの『ベートーヴェンの交響曲』『ロマン派の交響曲』(講談社現代新書)を読み終えました。
投稿者「GAKU」のアーカイブ
ところで「章標」って何?
カミザワさんのコメントから、さらに問題意識が発展。そもそも「章標」って何? という話です。もちろん、マルクスが『資本論』でどういう意味で使ったのかということではなくて、「章標」という言葉は日本語としてどうなのよ、という話です。
ちなみに「章標」という言葉は、手元にあるいろいろな国語辞典を引いても、どれも載っていません(三省堂『大辞林』、岩波『広辞苑』、小学館『大辞泉』、三省堂『新明解』、太修館『明鏡』など)。似ている言葉としては、「章票」、あるいは「標章」は出てきますが、「章標」というのは、どうやら広く世間で使われている言葉ではなさそうです(もちろん、そうしたことは学術用語にはしばしばあるものですが)。
だからこそ、「章標」ってなによ? ということになるわけです。で、またまた電子辞書を駆使して、いろいろ調べてみました。(^_^;)
秘教的章標の奥義?!
『資本論』第1部第3章「貨幣または商品流通」の第1節「価値の尺度」に、こんなくだりが出てきます。
ある物の名称は、その本性にとってまったく外的なものである。ある人の名がヤコブであると知っても、私はその人物についてはなにもわからない。同じように、ポンド、ターレル、フラン、ドゥカートなどの貨幣名においては、価値関係のすべての痕跡が消え失せている。これらの秘教的章標の奥義をめぐる混乱は、貨幣名が商品の価値を表現すると同時に、ある金属重量の、すなわち貨幣の度量基準の、可除部分をも表現するだけに、なおさら大きくなる。(新日本新書版『資本論』第1分冊、171ページ)
この「秘教的章標の奥義」という部分。いくら読んでも、これだけでは???だらけ。「秘教」の部分には「カバラ」とルビがふってあるのですが、「カバラって何?」と、ますます疑問符が増えるだけです。(^^;)
電子辞書を買いました(^_^)v
この頃巷で流行るという電子辞書なるものを買ってみました。カシオのEX-wordの外国語モデル(ドイツ語系)です。
ニューヨークタイムズ紙、「声を上げる日本の若者」を紹介
アメリカの「ニューヨークタイムズ」紙が、6月29日付で、「経済にたいして声を上げる日本の若者」という記事を掲載。
従順であることが重視される日本社会では、60年代以降、穏和な抗議行動でさえタブー視されるようになったが、景気後退の痛みから状況が変化し始め、長年、無関心だとみなされてきた若者たちの間から新しい活動家が生まれている――と報じています。
Young Japanese Raise Their Voices Over Economy – NYTimes.com
出ました 『サンデー毎日』中曽根 vs.不破対談!!
「毎日新聞」の記事で予告されていた『サンデー毎日』(7月19日号)の中曽根康弘・元首相と不破哲三・日本共産党前議長の世紀の対談が出ました!!
全部で5ページ。旧制高校の思い出や教養論あり、マルクス論あり、中曽根流「日本共産党」論あり、さらには国会論戦や「核持ち込み密約」問題、政権交代論まで、なかなか盛り上がったようです。(^^;)
神尾真由子 ヴァイオリン・リサイタル
6月30日、東京オペラシティで、神尾真由子さんのリサイタルを聴いてきました。プログラムは、
ブラームス:スケルツォ(F.A.E.ソナタ)
サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ短調 op.75
ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ホ短調 op.36a
ワックスマン:カルメン幻想曲
神尾真由子さんのヴァイオリンは、力強いというか、向こう気が強いというか、ともかくそのパワーのすごさとテクニックが魅力です。前半はロマン派の有名どころでその魅力を堪能させ、後半は現代的な作品で、さらにそのパワーとテクニックを鳴り響かせるという構成。
実際にナマで聴いてみると、もっと荒々しいのかと思っていたのですが、ずっと聴かせる演奏でした。パワーやテクニックもすてきでしたが、動から静、あるいは静から動へと移りゆくダイナミックさが印象に残りました。
赤旗・野中インタビューの反響
自民党元幹事長、元内閣官房長官の野中広務氏が共産党の「しんぶん赤旗」に登場したインタビュー。いろいろと反響が広がっているようです。
6月30日付の「朝日新聞」夕刊では、「窓」という論説委員のコラムで取り上げられました。
5月の完全失業率5.2%で0.2ポイント悪化
6月30日に発表された総務省「労働力調査」で、5月の完全失業率が前月比0.2ポイント悪化して5.2%になったことが判明。完全失業者は前年比で77万人増で、この過去最大幅の増加。就業者は136万人も減少した。
「景気底入れ」などと言われているが、雇用状況は、ますます悪化していて、とても底を打ったとは言えない状況。このままでは、過去最悪の5.5%を上回り、6%台に突入する可能性もある。
5月の失業率、5.2%に悪化 有効求人倍率、最低の0.44倍 : NIKKEI NET
5月完全失業率は5.2%に上昇、雇用情勢は急速に悪化=総務省 | Reuters
総務省の発表データはこちら。PDFファイル326KBが開きます。
どんな対談になったんでしょう?
これが「しんぶん赤旗」に載った野中広務氏のインタビュー
すでに、大阪の中村さんから「日刊スポーツ」での反響をコメントしていただきましたが、これがその「しんぶん赤旗」に載った元内閣官房長官・野中広務さんのインタビューです。
実際読んでみると、なかなか胸をうつものがあります。これが、選挙の時には京都で共産党攻撃の先頭に立ったこともあるあの人物の言葉かと思ったりもしますが、最後に、「蟹工船」ブームなどに触れて、若い人たちが動き始めていることに、日本が「平和な国としてやっていけるスタート台に立てるのではないかと思っています」という感想を述べておられるのが印象に残りました。
ホンジュラス:軍部が大統領を追放
中米のホンジュラスで、セラヤ大統領が軍部によって拘束され、国外に追放された事件。事実上のクーデターです。
セラヤ大統領は、2005年12月の大統領選挙で与党候補を破って当選しましたが、当初は保守派と言われていました。しかしその後、アメリカが拡大しようとしたFTAAに反発し、ベネズエラなどが進める「米州ボリーバル代替統合構想」(ALBA)に参加するなど、「左傾化」が言われるようになりました。
ホンジュラスでは、現在は大統領任期は1期4年のみとされていますが、セラヤ大統領は、憲法を改正して再選を可能にするために国民投票を実施しようとしていました。
大統領の支持基盤は? また、追放前に議会勢力はどうなっていたのか? ニュースだけでは分からないことだらけです。
- 国際社会の批判強まる、セラヤ大統領は国連で演説へ ホンジュラスのクーデター : AFPBB News
- ホンジュラス大統領追放、国会が暫定大統領を任命 : CNN.co.jp
- ホンジュラスで大統領追放、再選可能にする改憲めぐり軍・裁判所と対立 : AFPBB News
- ホンジュラス大統領を軍が拘束、側近情報 : AFPBB News
- 中南米諸国の反米感情、その根底にあるもの : AFPBB News
- ホンジュラス大統領、新任米大使の信任状提出を拒否 ボリビアとの連携を示唆 : AFPBB News
- ホンジュラスの新大統領、ブッシュ大統領と会談 – 米国 : AFPBB News
- 新大統領が就任 – ホンジュラス : AFPBB News
- ホンジュラス大統領選挙で、保守派のセラヤ候補が勝利 – ホンジュラス : AFPBB News
パソコンが起動しました!!
昨日、うんともすんとも言わなくなったパソコンですが、無事に起動しました。ヽ(^o^)/
内蔵CDドライブを認識せず、Windowsのインストール・ディスクからブートしないことは前に書きましたが、ものは試しと、USB接続の外付けCDドライブをくっつけて起動させてみたところ、見事にWindowsインストール・ディスクからのブートに成功!!
そして、エラーの修復もできました。ヽ(^。^)丿
一時は、新しいパソコンを買おうか、それともUNIXのブートディスクを借りてきて修復を試みようか、はたまたハードディスクを取り外して、別のPCにつなげてみようかと悩んだのですが、以外とあっさり解決。万々歳です。
意外と面白いかも 『まんがで読破 続・資本論』
すでに出ていることは知っていたのですが、書店のマルクス・コーナーをいくら探しても見つからず途方に暮れていました。それもそのはず、実はマルクス・コーナーではなく、マンガ売り場にならんでおりました。(^_^;)
前作『まんがで読破 資本論』は、「蟹工船」をヨーロッパのどこかのチーズ工場に置き換えただけみたいなストーリーで、いまひとつの出来だったのですが、『続・資本論』の方は、読み応えもあって、なるほどこれが資本論かと思わせる、なかなか面白い内容になっています。
パソコンが起動しなくなりました
自宅で使っているパソコンが起動しなくなりました。(-_-;)
最初は、ある作業をしていてプログラムがbussyとなってしまい、タスクマネージャなどを使っても終了しなくなったため、やむを得ず強制的にシャットダウンしたところから始まりました。
で、再起動させてみると、BIOS画面が暗転したところで起動しなくなりました。
岩井忠熊先生 戦後歴史学「破産」論に反撃す!!
チョン・ミョンフン×東フィル×ヴェルディ「椿姫」
東京フィルハーモニー交響楽団 第772回サントリー定期演奏会
ヴェルディ:歌劇「椿姫」より(コンサートスタイル・オペラ)
指揮:チョン・ミョンフン/ヴィオレッタ(ソプラノ):マリア・ルイジ・ボルシ/アルフレード(テノール):ダニール・シュトーダ/ジェルモン(バリトン):ヴァシリー・ゲレッロ
合唱:新国立劇場合唱団
サントリーホール/2009年6月26日 午後7時?午後9時40分
僕の通っている東フィルの定期はホントは日曜日のオーチャードなのですが、仕事が入ってしまったので、昨日のサントリーと振り替えてもらいました。
当日会場に行ってみると、2階LBの前の方で、舞台に近いかなりいい席でした。チケットを見るとA席。僕の定期はB席なので、かなり得な振り替えになったようです。(^_^)v
毎日新聞、マルクスが売れるわけを不破さんに聞く
本日(26日)の「毎日新聞」夕刊の特集ワイドに、日本共産党の不破さんの大きなインタビューが掲載されています。
なぜいまマルクスが売れているのか、マルクスはなぜ難しいのか、などの質問から始まって、不破さんが所長をつとめている社会科学研究所って何をするところ? 社会主義になったら共産党が天下を取るのか、などなど、何でも聞いてみようという感じです。(^^;)
取材をした記者さんがどんな方か知りませんが、「愚問ですが」と言いながら、不破さんの話を初めて聞いて、なるほどと思ったところが見出しや記事に率直に現われていると思いました。
これも面白い!! 『イワシと気候変動』
今月の岩波新書の1つ、川崎健さんの『イワシと気候変動』。めちゃくちゃ面白いです。
イワシとかサバ、ニシンなどがある時期やたらにとれたかと思うと、突然さっぱりとれなくなった――というのは、ときどき聞く話ですが、なぜとれなくなるのか?
実は、日本近海だけでなく、世界中のあちこちの海域で、何十年か周期で、ある種類の魚が大量に獲れたり獲れなくなったり、あるいは魚種が入れ替わったりしています。しかも不思議なことに、その周期が日本近海と、たとえばカリフォルニア沖とでぴったり同期していたりするのです。
でも、どうして?