モーツァルト・コンサート 都響第628回定期演奏会Bシリーズ

今日は都響の定期演奏会ということで、昨日に続けて、またまたサントリーホールへ。

プログラムは、モーツァルト生誕250年にちなんだもの。普段はマーラーやブルックナー、ショスタコーヴィチばかりを聴いている僕からすると、モーツァルト・プログラムだとまずチケットは買わないのですが、こういうのをたまに聴くというのも、定期会員ならではの楽しみかも知れません。

 モーツァルト:ノットゥルノ(セレナーデ第8番) K.286(269a)
 チャイコフスキー:組曲第4番 ト長調 「モーツァルティアーナ」 op.61
   ≪休憩≫
 イベール:オマージュ・ア・モーツァルト 「ロンド」
 モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K.543

1曲目の「ノットゥルノ」は、旧全集ではセレナーデ第8番と呼ばれていたもの。舞台には、弦楽5部+ホルン2でワンセットの小オーケストラが4つのっかっていて、それらが輪唱のようにメロディーを引き継ぎながら演奏するという、ちょっと変わった曲です。

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ショスタコーヴィチ:Vn協&「レニングラード」/新日本フィル第402回定期演奏会サントリーホール・シリーズ

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先月の東響サントリー定期と同じプログラムとなりましたが、今日の新日本フィル定期の指揮は、ニュージーランド交響楽団音楽監督のジェームズ・シャッド。ヴァイオリンは渡辺玲子さん。

 ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.77
    ≪休憩≫
 ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 ハ長調 op.60 “レニングラード”

東響の定期はなかなか端正にまとめられていましたが、今日の演奏は、それよりはもうちょっとエネルギッシュな野太い感じ。これは、演奏の優劣というより、好みの問題でしょう。渡辺さんのヴァイオリンも力強く、どっしりした重みを感じさせました。

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「今日は右手も使ってみます」

今日の毎日新聞3面の「ひと」欄で、ピアニストの舘野泉さんが、5月15日に福岡市で開かれたリサイタルで、アンコールで、こうおっしゃって、右手も使ってピアノを演奏されたそうです。

記事によれば、左手による演奏会を続けているうちに「右手の感覚が戻ってくるのを感じた。左手の運動が好影響を与え、音楽の喜びが活力を生んだようだ」とあります。

何はともあれ、おめでとうございます。少しずつでよいので、回復されることを願っています。

買ってきました ショスタコCD2枚

コンドラシン指揮/ショスタコーヴィチ:交響曲第13番 “バビ・ヤール”ムラヴィンス?ー指揮/ショスタコーヴィチ:交響曲第8番

一昨日、イザイのCDを買うときに見つけたのですが、タワーレコードの企画・販売、ユニバーサルミュージックの音源でリリースされたVintage Collection Vol.2の10枚のうちの2枚。

左が、キリル・コンドラシン指揮、バイエルン放送交響楽団のショスタコーヴィチ:交響曲第13番 “バビ・ヤール”(1980年12月録音)で、右が、エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団のショスタコーヴィチ:交響曲第8番(1982年3月録音)。それぞれ1枚1,000円というお得なバージョンです。

買ってみました イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ

ベンヤミン・シュミット/イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ

先月の新日本フィルの定期演奏会ではじめて聴いたイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ。もう1度じっくり聴きたくて、仕事帰りにタワレコでCDを買ってきました。

といってもどれがいいのか分からないので、とりあえず買ってきたのが、オーストリア生まれのベンヤミン・シュミットのCD。あんまし男性ソリストのCDって買わないんですが、日本語で解説の読めるものということで…。(^_^;)

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岩城宏之氏が死去

指揮者の岩城宏之さんが、本日未明、亡くなられたというニュースが流れています。

去年10月にショスタコーヴィチの「森の歌」を聴いたのが最後になってしまいました。7月に東フィルのオペラシティ定期への出演が予定されていたのですが…。心からご冥福をお祈りします。

指揮者・岩城宏之氏が死去(読売新聞)

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地方オケの現況

「東京新聞」27日付に、「次世代につなぐオーケストラ 札幌交響楽団と“3つの改革”」という特集記事が掲載されています。

記事の前半は、存続が危ぶまれる事態となっていた札幌交響楽団が事務局長に宮澤敏夫氏を迎えておこなった3つの改革についての紹介。<1>演奏の質の向上、<2>教育への貢献、<3>社会への貢献――という「3つの改革」は、誰にも文句のないものでしょう。

で、後半は、大阪の4つのオーケストラ(大フィル、関西フィル、大阪シンフォニカー、大阪センチュリー)について、関西経済の低迷や大阪府などの財政難の中で、統廃合の声が上がっているという話。とくに1989年に大阪府が設立したセンチュリー響の存続が最も懸念されているそうです。

しかし、クラシック音楽はもっと身近にあってよいはずのもの。何とか前向きに打開されることを期待します。

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さてどうするか…

9月18日の内田光子さんのリサイタル・チケットががとれたのはよいのですが、その日は、ジェイムズ・デプリースト指揮でショスタコーヴィチ室内交響楽(バルシャイ版)&交響曲第5番の都響コンサートもあるのです。

都響のコンサートは午後2時から、池袋西口の東京芸術劇場。
内田さんのリサイタルは、午後6時からサントリーホール。

ハシゴは可能だといえば可能なんですが、ショスタコのあとベートーヴェンのピアノ・ソナタというのは、なかなかハードかも…。さて、どうしたものでしょう。

東響第536回定演 ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番1&交響曲第7番“レニングラード”

東京交響楽団第536回定期演奏会

一日じとじと雨が降る中、夕方からサントリーホールで東京交響楽団の定期演奏会に行ってきました。プログラムは以下の通り。

 ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.77
 ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 ハ長調 op.60 “レニングラード”

もちろんオール・ショスタコーヴィチのプログラムも期待ですが、お目当ては何よりヴァイオリン・ソリストの川久保賜紀さんを愛でること。(^_^;)

で、東響は、やっぱり一番安心して聴いてられますね。大化けしないかわりに、ずっこける心配もなくて、演奏が始まるときにハラハラする必要がありません。でもその分、今日みたいなプログラムだと、ちょっと物足りないかも…。川久保さんのヴァイオリンも、もう少しがめつくやってもよかったんじゃないかというと、望みすぎでしょうか。

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ゲットできました

内田光子さんのリサイタルのチケットですが、さんざん探し回った揚げ句、e+で若干の残りがあるのを発見! ということで、何とか、18日(ベートーベン・プログラム)のチケットを手に入れることができました。

プログラムは、ベートーベンのピアノ・ソナタ30番、31番、32番。

実は2年前に、はじめて内田光子さんのリサイタルを聴いたときと同じプログラム。だから、16日のモーツァルト・プログラムのチケットも狙っていたのですが、それでもやっぱり楽しみです。ヽ(^o^)丿

サントリーホール20周年記念フェスティバル公演 内田光子ピアノ・リサイタル

※追記:
e+もすでに売り切れています。

ゲットできませんでした…

今日発売の内田光子さんピアノ・リサイタル(9月16日、18日:サントリーホール)のチケット、とれませんでした…(T^T)

発売開始の10時は会議でダメだったので、会議終了後、11時、12時と電話しましたが、話し中で全然つながらず。午後1時にようやく繋がったときには、すでに完売していました。がっくり…

新日本フィル 第401回定期演奏会 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲&交響曲第1番 他

新日本フィル第401回定期演奏会。実を言うと、今日のコンサートのこと、すっかり忘れていて、もう少しで家へ帰ってしまうところでした。(^_^;) 職場を出て駅に向かったところで、携帯のアラームが鳴って、「あ、今日はコンサートだ」と思いだし、なんとかぎりぎりで錦糸町へ。

≪プログラム≫
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
  (休憩)
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68

もともと小澤征爾が振るはずだったのが病気休養で、アルミンクに交代。先月の定期演奏会の突然のプログラム変更とあいまって、2ヵ月連続のアルミンク&ブラームスということにあいなりました。

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初もの 都響第627回定演/スウェンセン指揮 ニールセン:交響曲第4番 他

昨日は都響第627回定期演奏会でサントリーホールに行ってきました。プログラムは、デンマークの作曲家カール・ニールセン(1865?1931)の作品とチャイコフスキーのピアノ協奏曲。

  • ニールセン:歌劇「仮面舞踏会」序曲
  • チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 op.23
  •    ≪休憩≫
  • ニールセン:交響曲第4番 「不滅」 op.29

指揮は、ノルウェー・日系米国人、現在はデンマーク在住のヨゼフ・スウェンセン。ピアノは、ロシア人のニコライ・ルガンスキー。

今日のお目当てはニールセン。交響曲第4番だけでなく、ニールセンの曲を聴くこと自体が初めてです。はたしてどんな曲だろうかと思っていましたが、プログラムノーツによれば、この曲が作曲されたのは第1次世界大戦が勃発した直後の1914年夏。デンマークは中立を維持したとはいえ、隣国ドイツの圧力をひしひしと感じたことは間違いありません。それが、この曲にも反映しているのでしょうか、穏やかな旋律と不安定な曲想との対比が印象的でした。

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読響マチネーシリーズ第78回 ラザレフ指揮:チャイコフスキー交響曲第2番&第6番

今月の読響定期が新日フィルの定期と重なっているので、今日に振り替えて、池袋の東京芸術劇場で聴いてきました。ロシア人ラザレフの振るオール・チャイコフスキー・プログラムです。

チャイコフスキー:交響曲第2番 ハ短調 作品17 〈小ロシア〉
チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74 〈悲愴〉

    指揮はアレクサンドル・ラザレフ。ロシア人のラザレフにとってみればチャイコフスキーは十八番なんでしょうね。もともと甘〜〜〜いチャイコフスキーの作品ですが、今日は、それをさらにべたべたに甘くしたような情感たっぷりの演奏でした。(^_^;)
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    オケよ、あなたは遠かった… N響第1569回定演 スクロヴァチェフスキ指揮/ブルックナー交響曲第8番

    ちょっと薄ら寒い金曜日、NHKホールでN響第1569回定期演奏会を聴いて参りました。プログラムは、以下の通り。なお当日の演奏はNHK-FMで生中継されました。

     スクロヴァチェフスキ指揮
     ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(ノヴァーク版)

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    オーケストラは忙しい 日フィル定演/マーラー:交響曲第2番「復活」

    日フィル第580回定期演奏会

    今日は、日フィルの定演で、サントリーへ。

    指揮者ハルトムート・ヘンヒェンはドレスデン生まれ、ネザーランド歌劇場の元音楽監督(現在は主席客演指揮者)。2002年から、ドレスデン音楽祭の監督を務めている。日フィルとの共演は1987年以来とのことで、もちろん僕は演奏を聴くのは初めてです。

    プログラムは、マーラー:交響曲第2番“復活”。もともと、いやでも盛り上がる曲ですが、今日の演奏は、大変情熱的で、日フィルの持ち味がふんだんに発揮されたといってよいのではないでしょうか。また、ソリストの二人がよかったと思います。アルトの池田香織さんは、プログラムの紹介によれば、慶応大学法学部の出身とのことですが、“しっかりと歌が届いてくる”という感じで、「復活」の歌がアルトで歌われるということに意味があるんだということが自然と納得されるような存在感がありました。

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    買いました ゲルギエフ指揮:プロコフィエフ交響曲全集

    ヴァレリー・ゲルギエフ指揮、ロンドン交響楽団:プロコフィエフ交響曲全集

    ジャケットが暑苦しいとは思いつつも、買ってしまいました。(^_^;) 

    ヴァレリー・ゲルギエフ指揮、ロンドン交響楽団:プロコフィエフ交響曲全集(CD4枚組)。

    いままでプロコフィエフの交響曲は、演奏会で聴いたことはありましたが、あんまり気にしたことはなく、CDも持ってませんでした。ということで、28日、新宿のタワレコで購入。

    さっそく聴きたおしておりますが、いやいやなかなか。交響曲第7番の出だしなんて、ショスタコーヴィチ張りの音を響かせてくれてますねぇ。う〜ん、プロコフィエフがこんな重厚な作曲家だなんて知らなかった…。(^_^;)←なにせ、プロコフィエフというと、学校の音楽の時間に聴いた「ピーターと狼」のイメージが強烈すぎるので。

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    やっぱり黄昏? 岡田暁生『西洋音楽史』

    岡田暁生『西洋音楽史』(???新書)

    西洋音楽史を新書1冊にまとめたお手軽な本――と思って読み始めたのですが、読んでしまってから、「しまったなぁ〜」と後悔。と言っても、中味がハズレだということではなく、中味が大当たりだからこそ「しまったなぁ〜」と思うのです。

    まえがきで、著者は、いわゆる「クラシック音楽」は、この本が扱う「西洋芸術音楽」と同じではないと断っています。つまり、西洋芸術音楽は1000年以上の歴史を持つが、そのうち、18世紀(バロック後期)から20世紀初頭までのわずか200年間ほどの音楽にすぎないのです。実際、本書では、9世紀、フランク王国の誕生あたりから叙述が始まっていますが、こうなると、堀米庸三先生じゃないけれど、「ヨーロッパとは何か」という根源的な問題にまで行き着いてしまいそうです。

    で、こんなふうに言われてしまうと、ふだん古典派だのロマン派だの、まして後期ロマン派だのと細かく区別だてして、あっちがいい、こっちがいいのと言い合っているのが、とてもスケールの小さい話に思えてしまいます。だから、「しまったなぁ〜」というのです。(^_^;)

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    読売日響定期演奏会 バルシャイ指揮、マーラー交響曲第10番(バルシャイ版)

    誥??日響・バルシャイ指揮

    先週の読売日響&バルシャイ指揮:ショスタコーヴィチ第5番に続いて、今日は、同じくバルシャイ指揮で、バルシャイ版のマーラー交響曲第10番を聴いてきました。

     マーラー:交響曲第10番(ルドルフ・バルシャイによる2000年作・補筆完成版)

    もともとマーラーの交響曲第10番は、全5楽章のうち、生前にほぼ完成していたのは第1楽章のみ。第2楽章以下は、マーラーの残した自筆譜に、いろいろ補筆して「完成」させたもので、ちまたで一番流布しているのは、イギリスの音楽学者デリック・クックによるもの(クック版)。プログラムノーツによれば、バルシャイ版も、クック版をベースとして大幅に手を加えたものであるとのこと。

    そういうこともあって、もともと10番は、なんとなく“まとまり感”に欠けるところがあって、手許にあるインバル指揮、フランクフルト放送交響楽団による演奏(マーラー交響曲全集のなかの1枚。これはクック1976年版による演奏)も、どうもよく分からない。マーラーらしくないというか、統一的なイメージがわかないというか、全体構造が見えないというか、ともかく居心地が悪いのです。

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    若杉&東フィル2連荘!

    豪勢なことに、土日と若杉弘&東京フィルを2日連続で堪能して参りました。(^_^;)

    まず土曜日は、サントリーホールで第720回定期演奏会。プログラムは

    • プフィッツナー:歌劇『パレストリーナ』より 3つの前奏曲
    • ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 (ノヴァーク版)

    今日は、渋谷オーチャードホールで、第721回定期演奏会。こちらは、職場の先輩から譲っていただいたもの。

    • シューベルト:劇音楽『ロザムンデ』序曲
    • マーラー:『こどもの不思議な角笛』より
      ――ラインの伝説/魚に説教するパドヴァの聖アントニウス/高い知性を讃える/少年鼓手/死せる鼓手
    • ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.72

    若杉さんの指揮は、指揮台でぴんと背筋を伸ばされた姿勢そのままに、実に端正、すみずみまで神経の行き届いた演奏です。昨日のブルックナー7番も、ちょっとゆっくり目のスピードで始まり、最後までテンポを加速させることもなく、きっちり奏でてゆくという感じでした。東京フィルの弦も、透明度の高い音を響かせていて、僕好み。ブルックナーの、天上から降ってくるような音の響きを堪能させていただきました。

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