ボブスレー ソリのデコにかけた桧野選手の気持ち

ボブスレー:桧野・浅津組のソリが人気…「美しい」(毎日新聞)

ボブスレー:桧野・浅津組のソリが人気…「美しい」(毎日新聞)

バンクーバー・オリンピックのボブスレーで、日本女子チームのソリの装飾が話題になっています。和服の女性、桜や富士など「純和風」の題材を、レトロモダン風なイラストで、実際、ほんとうにきれいです。

ところで、今日の「読売」夕刊の記事によると、この見事なソリは本体だけで約600万円。実は桧野真奈美選手の“私物“なのだそうです。統括競技団体である日本ボブスレー・リュージュ連盟は資金がなくてソリを買えず、桧野選手が自分で200社を回って資金集めをして、それで2年前に買ったものだそうです。

オリンピック代表選手が、そこまでやらなければ器材さえ買えないとは…。しかも、強豪国では数千万円のソリが当たり前なのに、桧野選手のソリはドイツの中古品。スポーツ振興策の貧しさに唖然としてしまいます。

着物女性や桜、桧野自前の美しすぎるソリ : 読売新聞
五輪ボブスレー:桧野・浅津組のソリが人気…「美しい」 : 毎日新聞

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爆裂!! セゲルスタム×読響×マーラー交響曲第7番

読響第490回定期演奏会

3連荘最終日は、読響のサントリー定期。指揮はフィンランド出身のレイフ・セゲルスタム。プログラムは、ずばり

 マーラー:交響曲 第7番 ホ短調《夜の歌》

さすがに3日連続のコンサートで、かなりへばっておりましたが、やっぱりこの「夜の歌」ではとても寝ていられません。(^_^;)

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本日のお買い物

若杉弘指揮/東京フィルハーモニー/ベートーヴェン:交響曲第7番、シューベルト:交響曲第7番「未完成」若杉弘指揮/東京フィルハーモニー/ブルックナー:交響曲第9番

オペラシティの会場で。昨年亡くなられた若杉弘氏が東フィルを振った演奏です。左が、ベートーヴェンの交響曲第7番とシューベルトの交響曲第7番「未完成」。右がブルックナー第9番。ブルックナーの方には、当日のリハーサルの様子も収められています。

ベートーヴェンは2006年4月23日の演奏(オーチャード)、シューベルトとブルックナーは2007年12月13日の演奏(オペラシティ)です。どちらも、実は直接演奏を聴いています。

あらためて、若杉さんのご冥福を祈りつつ…。

ああ王道のブルックナー!!

東京フィルハーモニー交響楽団第51回東京オペラシティ定期演奏会

コンサート3連荘の2日目は、オペラシティで、尾高忠明氏の指揮で東フィルの演奏を聴いてきました。

  • ジョリヴェ:トランペット、弦楽とピアノのコンチェルティーノ〔トランペット協奏曲第1番〕
  • ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 WAB.109

尾高さんの指揮は、実に堂々とした、王道のブルックナー。テンポがちょっとゆっくり目だったからでしょうか、出だしでちょっと弦の足下がもつれるような印象を受けたところもありましたが、だんだんと弦、管ともに息もそろって、本当に充実した演奏を堪能させていただきました。

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ああ、男はなんと情けない… 二期会オペラ「オテロ」

二期会オペラ「オテロ」(ベルディ作曲)

二期会オペラ「オテロ」(ベルディ作曲)

上野の文化会館で、二期会オペラ「オテロ」(ジュゼッペ・ヴェルディ作曲)を見て(聴いて?)きました。

座席は、4階Rの最後列、足下にバーがある“止まり木席”です。舞台をはるか下に見下ろすため、後ろの座席がかなり高くしてあって、足が届きません…。それで、足下にバー(止まり木)があって、そこに足を置いて眺める、という訳です。おかげで舞台はなんとか見渡せますが、ピットのオケは半分ほど隠れて見えません。(^_^;)

お話は、後輩のカッシオが副官に任命されたことを恨んだイアーゴの言葉にまんまと騙されて、ムーア人の将軍オテロが貞淑な妻デズデモナの不貞を疑い殺害にいたる、という悲劇。

どうして男は、女性の愛を素直に信用できないんでしょうねぇ…。

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ヒュー・ウルフ×新日フィル×ショスタコーヴィチ

新日本フィルハーモニー交響楽団第457回定期演奏会

昨日は、新日本フィルの定期演奏会で、久しぶりに錦糸町へ。

 モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K.543
 シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 op.129 (ショスタコーヴィチ編曲)
 ショスタコーヴィチ:交響詩「十月革命」 op.131

この日の目玉は、シューマンのチェロ協奏曲。有名な曲ですが、ロストロポーヴィチの依頼で大管弦楽との演奏が栄えるようにと改訂されたショスタコーヴィチ編曲版が演奏されました。

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チョン・ミョンフン×東フィル×マーラー交響曲第1番

東フィル第780回オーチャード定期演奏会(2010年1月31日)

今日は午後からオーチャードへ。現在、東フィルのスペシャル・アーティスティック・アドヴァイザーであるチョン・ミョンフン氏の指揮する最後の定期演奏会は、マーラーの交響曲第1番。ホールは、お客さんでいっぱいでした。

 モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
 マーラー:交響曲第1番 ニ長調

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嗚呼 大ブラームス!! 飯守泰次郎×日フィル

日フィル第617回東京定期演奏会

昨日は、日フィルの定期演奏会で再びサントリーホールへ。指揮は飯守泰次郎氏。

 小山清茂:管弦楽のための《鄙歌》第2番
 湯浅譲二:交響組曲《奥の細道》
 ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.96

飯守氏のブラームスは、ゆっくり、どっしりと構えて、鳴らせるだけ鳴らすという大ブラームスでした。(^_^;)

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「えひめ丸」追悼の曲

都響第693回定期演奏会Bシリーズ(2010年1月26日)

一昨日(26日)、仕事の関係であきらめていたのですが、予想外に早く仕事が終わったので、無事聴きに行くことができました。

都響第693回定期演奏会Bシリーズ

  • 松平頼則:「ダンス・サクレとダンス・フィナル」より ダンス・サクレ(振鉾)
  • 廣瀬量平:尺八と管弦楽のための協奏曲
  • 三木稔:管弦楽のための「春秋の譜」
  • ドナルド・ウォマック:After 尺八と二十弦箏のための協奏曲(日本初演)

指揮:小泉和裕/尺八:坂田誠山/箏:木村玲子/ソロ・コンサートマスター:矢部達哉/会場:サントリーホール/開演:2010年1月26日 午後7時

別宮貞雄氏のプロデュースによる「日本管弦楽の名曲とその源流」シリーズの第10回。ということで、この日は尺八や箏の登場する和風なプログラム。その中で、どうしても聴きたかったのは、最後に演奏された曲。ハワイ在住のアメリカ人が、2001年2月9日に起きた「えひめ丸」事件の犠牲者を追悼するためにつくった作品です。

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本日のお買い物

金聖響指揮/オーケストラ・アンサンブル金沢:ブラームス交響曲全集

言わずと知れた金聖響指揮、オーケストラ・アンサンブル金沢によるブラームス交響曲全集。

ピリオド奏法+小編成の室内オケ、ということで弦の音がかなり繊細。それをブラームスらしいと感じるか、それともブラームスらしくないと感じるか、それは人それぞれ。僕にとっては、小春日和の秋の午後の陽射しという、ブラームスのイメージに近いかも。

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映画「ずっとあなたを愛してる」

映画「ずっとあなたを愛してる」パンフ

【あらすじ】15年の刑期を終えたジュリエットは、妹レアの一家に身を寄せる。母親から姉はいなかったものと思えと言われて育ったレアは、失われた時間を取り戻そうと献身的に姉を迎え入れる。しかし、ジュリエットの態度はぎこちない。レアの娘たちは、突然現われた「おばちゃん」に素直に喜ぶが、夫は…。

今年3本目の映画。土曜日、思いついて、ぶらりと銀座テアトルシネマで見てきました。

英国アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞主演女優賞などを受賞したというだけあって、見応え十分。じわじわじわ??っと感動させられるし、映像的にも非常にきれい。主役のクリスティン・スコット・トーマスの存在感に引き込まれました。

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作家・重松清×共産党国会議員・小池晃の対談がおもしろい

重松清×小池晃対談(「しんぶん赤旗」日曜版1月10日号)

共産党の発行する「しんぶん赤旗」の1月10日付日曜版に、作家の重松清さんと、共産党の参議院議員で、今年の選挙に東京選挙区からの出馬を表明している小池晃さんとの対談「人と人 つながる喜び」が載っています。

重松さん46歳、小池議員49歳で、どことなく体型も似ているような? お2人ですが、この対談がとてもいいのです。

とかくこの手の対談は、引っ張り出された重松さんの方にしてみれば、自分の読者には共産党支持者もいれば自民党支持者もいる、あるいは政治嫌いな人もいるだろうから、共産党の、しかも選挙を目の前にした国会議員との対談といっても、あまり生臭い政治向きの話は避けながら…ということになりがち。ところが、重松さんは、いきなり

大変楽しみにして伺いました。いつも乗る駅の前に小池さんのポスターが張ってあって、「この人に今日会うんだな」と。(笑い)

実に乗り気で、楽しそうに始まっています。

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大友直人×東響×ベートーヴェン

東京交響楽団第574回定期演奏会プログラム

東京交響楽団第574回定期演奏会

 シューマン:序曲,スケルツォとフィナーレ op.52
 フィトキン:ピアノ協奏曲 'Ruse' (委嘱新作、日本初演)
 ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92

指揮:大友直人/ピアノ:キャサリン・ストット/コンサートマスター:大谷康子
会場:サントリーホール/開演:2010年1月8日 午後7時〜

2010年最初のコンサートということで、普段は東響のコンサートは通ってないのですが、今回は1回券を買ってサントリーホールへ。

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「事業仕分け」への憂慮

岡本稔「事業仕分けの行方」(東京交響楽団 Symphony 2010年1月号)

昨日は、新年最初のコンサートということで、東京交響楽団のサントリー定期演奏会に行ってきました。演奏の方はさておき、会場でいただいたプログラムに、音楽評論家の岡本稔さんと、東京交響楽団最高顧問の金山茂人さんが、昨年末の「事業仕分け」について並んで書かれていました。

岡本氏は、国の補助を「いつの時点でゼロにできるのか、見通しを示せ」という「仕分け」人の発言に、「このコメントを述べた人は、ヨーロッパの歌劇場の予算の過半数を国をはじめとする公共団体の補助が占めていることをご存じないのだろうか」と厳しく批判されています。

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映画「誰がため」 スウェーデンの抵抗運動

映画「誰がため」チラシ

今日も渋谷で映画を見てきました。デンマークの反ナチ抵抗運動を描いた「誰がため」。ナチスの幹部や対独協力者を処刑していく「フラメン」(炎)と「シトロン」(レモン)というコードネームで呼ばれた2人の、実話にもとづく映画です。(今年2本目)

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映画初め (^_^;)

映画「アンナと過ごした4日間」チラシ

テレビの正月番組もろくなものがないし、正月休みに部屋でくすぶっていても仕方ないので、元日から渋谷で映画を見てきました。

といっても、話題作というわけでなく、そろそろ公開終了になる「アンナと過ごした4日間」というマイナーな映画です。ポーランドの“幻の巨匠”イエジー・スコリモフスキ監督の17年ぶり最新作! といわれる作品です。

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ボッセ氏「第九」の王道をゆく

東京シティ・フィル第九特別演奏会

先日の都響「第九」で何となくもやもや感が残ったので、本日は、池袋まで出かけて当日券で、ゲルハルト・ボッセ指揮、東京シティ・フィルの「第九」を聴いてきました。プログラムは単純明快。(^_^;)

  • ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 「合唱付き」 作品125

独唱は、ソプラノ釜洞祐子、アルト小原伸枝、テノール櫻田亮、バリトン萩原潤。合唱は東京シティ・フィル・コーア。

ボッセ氏は、1922年生まれの御年87歳。すっかり背中も曲がってしまっておられましたが、なかなかどうして。椅子にも座らず、決してテンポも崩れず、これぞ「第九」の王道をいく、という堂々たる演奏でした。(チラシのボッセ氏の写真はもうだいぶ前のもの?)

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ブル7と第九 都響のコンサート

『月刊都響』2009年12月号

今月は、日フィルのあと、都響のコンサートに2回行ってきました。18日のサントリー定期、デプリーストの指揮でブルックナーの交響曲第7番。それに、昨日、久しぶりの上野・文化会館で「第九」の演奏会を聴いてきました。

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本日のお買い物

キタエンコ指揮、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団:ショスタコーヴィチ交響曲全集

キタエンコ指揮:ショスタコーヴィチ交響曲全集(CD12枚組、演奏はケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団)

千葉さとしさんが新・千葉さとしの「はい、クラシックを聴いてます」で書かれている記事に触発されて、僕も、仕事帰りに新宿のタワレコで買い込んできました。(^^♪

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