最近読んだ本

戸谷由麻『東京裁判』(みすず書房)坪井善明『ヴェトナム新時代』(岩波新書)荒井信一『空爆の歴史』(岩波新書)

左から、戸谷由麻『東京裁判』(みすず書房)、坪井善明『ヴェトナム新時代』(岩波新書)、荒井信一『空爆の歴史』(岩波新書)。しばらく読み終わった本の感想を書き込むのをサボっていたので、3冊まとめて投稿します。(^_^;)

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Who is Next ?

リーマン・ブラザーズの経営破綻、メリルリンチの救済合併で、「次はどこ?」状態になっているが、そのなかで米保険大手のAIGが資金繰り難に直面している。他方、米証券大手ゴールドマン・サックスは、前年同期比70%の減益。

他方、ドルは1ドル=104円台まで急落、日経平均株価も1万1500円割れで、日本経済も安心していられるのだろうか…。

AIG、深刻な資金繰り悪化に直面(NIKKEI NET)
米ゴールドマン、70%減益=主要部門が軒並み不振(時事通信)
日経平均先物、一段安 米金融不安を警戒、一時1万1500円割れ(日経ネット)
NY円、104円台に急伸 米信用不安で2カ月ぶり(中国新聞)

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NYダウ 500ドル以上下げる

リーマン・ブラザーズの経営破綻を受けて、ニューヨーク・ダウ株価は500ドル以上の急落。

関連して、ヨーロッパの4法人が破産申請。日本法人についても、NHKは今日にも民事再生を申請するとしている。

米国株急落、ダウ504ドル安 下げ幅同時テロ直後以来、リーマン破綻嫌気(NIKKEI NET)
英でリーマン傘下4社が破産申請 2社は事業継続、雇用は不明(U.S. FrontLine)
リーマン日本法人 業務縮小へ(NHKニュース)

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リーマン破産、メリルはバンカメと合併

米証券大手のリーマン・ブラザーズが経営破綻。他方、メリルリンチはバンカメに吸収合併されることに。

リーマン・ブラザーズは資本金225億ドル、売上590億ドル、総資産6900億ドル。米証券4位だった。

リーマン、破産法の適用申請…バンカメはメリル合併発表(読売新聞)
金融庁、リーマン日本法人に業務停止命令 26日まで(NIKKEI NET)
NY株、320ドル超下げ リーマン破たんを嫌気(共同通信)
リーマン破綻でドル急落 円は一時104円53銭(NIKKEI NET)

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ボリビア大統領、反政府暴動で米大使に国外退去を命令

ボリビアのエボ・モラレス大統領(AFP 2008/08/10)

ボリビアで反政府暴動が激化しているが、モラレス大統領が、暴動をあおっているとしてアメリカ大使に国外退去を命令。ベネズエラでも、チャベス大統領がアメリカ大使の国外退去を求めた。

さらに、伝統的に親米だといわれているホンジュラスでも、大統領が新しく赴任するアメリカ大使の信任状の受け取りをしばらく延期すると発表した。日本では、「反米左派」政権とアメリカの対立という図式でニュースが流れているが、ラテンアメリカでの受け止めは違うのかもしれない。

中南米に“反米”の波紋 ホンジュラスが米大使の信任状提出延期(MSN産経ニュース)
ボリビアで反政府運動激化、「米大使が扇動」と大統領(読売新聞)
ボリビア政府、米国大使に国外退去命令 暴動の一因と非難 : AFPBB News
ベネズエラも米国大使に国外退去命令、対米けん制発言相次ぐ : AFPBB News
米政府、ボリビア大使に国外退去命令 : AFPBB News

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軍事史としてみた『日清戦争』

原田敬一著『日清戦争』<戦争の日本史19>(吉川弘文館)
原田敬一著『日清戦争』<戦争の日本史19>(吉川弘文館)

吉川弘文館の「戦争の日本史」シリーズの第19巻、原田敬一『日清戦争』です。

著者の問題意識は、1つは、「日清戦争で日本は国際法を守った」という「神話」を検証すること。もう1つは、日清戦争の過程を可能な限り詳細に追いかけることによって、実は、日清戦争が、「7月23日戦争」、狭義の「日清戦争」、「台湾征服戦争」の3つの戦争から構成されていたことを明らかにすること。

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『蟹工船』 英The Guardian紙にも

『蟹工船』ブームは、英紙インディペンデントだけでなく、実は、21日付の英紙「ガーディアン」でも取り上げられていました。

Japan: Marxist book turns bestseller 79 years on – The Guardian

ということで、こちらもヘッポコ訳です。

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英Independent紙 『蟹工船』ブームを取り上げる

時事通信によれば、イギリスの新聞「インディペンデント」22日付が、日本の『蟹工船』ブームを取り上げました。

「蟹工船」ブームを紹介=失われた労働者保護に不満?英紙(時事通信)

そこでまたまた記事を探してみました。といっても非常に簡単。インディペンデント紙のサイト内で、'takiji'で検索するだけ。

で、見つかったのがこの記事↓です。

Japanese discontent voiced in novel sales – The Independent

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外貨準備でドル離れが進む

今朝の「日経新聞」に載っていた記事によれば、世界全体の外貨準備に占める米ドル比率が63%(今年3月)にまで下がっているのだそうだ。その一方で、ユーロは27%まで高まっている。

基軸通貨としてのドルも、そろそろ終わりなのかも知れない…。

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シンガポール紙でも『蟹工船』取り上げられる

東京女子美大の島村教授がブログで紹介(Prof. Shima's Life and Opinion : シンガポールでも「蟹工船」現象を報道)されていますが、シンガポールの英字紙「ストレーツ・タイムズ」に、日本のワーキングプア問題と『蟹工船』ブームにかんする記事が掲載されました。

ということで、インターネットを探してみると、その記事が見つかりました。こちら↓です。

'Working poor' issue proves a page-turner – The Straits Times

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アメリカでも「資本主義の限界」論?!

いささか古い記事ですが、「30年来支配的だった自由市場という考えは崩壊した」「いまや保守派さえ、資本主義が病んでいることを認めている」――こんな記事が、7月11日のワシントン・ポストに載っていました。

どうやら、アメリカでも「資本主義の限界」が真剣に論じられているようです。

ワシントン・ポストの記事は、こちら↓から。
E. J. Dionne Jr. – Capitalism's Reality Check – The Washington Post

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パラグアイ、ルゴ新大統領が就任

パラグアイ首都アスンシオンで行われた就任式のあと観衆に手を振るフェルナンド・ルゴ新大統領(2008年8月15日撮影、AFPBB News)
就任式のあと観衆に手を振るルゴ新大統領(2008年8月15日、AFPBB News)

南米パラグアイで、中道左派のフェルナンド・ルゴ元司教が新大統領に就任しました。

ルゴ氏は、今年4月の大統領選挙で「変革のための愛国同盟」を母体に勝利しました。同組織は、野党第1党で中道の真正急進自由党と左翼連合との同盟。御本人はかつて「解放の神学」を支持したこともある元司教さんです。

パラグアイ:私の給料は貧しい人々に 元司教が大統領就任(毎日新聞)
パラグアイで新大統領就任、南米で新たな左派政権誕生(AFPBB News)

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基地被害は宜野湾市のせい?!

沖縄・宜野湾市の普天間爆音訴訟原告団が、メア駐沖米総領事の「退島」を決議しました。

「退島」つまり「沖縄から出て行け」ということですが、なぜそんな決議があげられたのかと思って調べてみたら、宜野湾市の伊波市長が「米軍普天間飛行場は米軍内部の安全基準に違反する」と指摘したのにたいして、7月11日に、メア総領事が「滑走路の近くの基地外に、なぜ、宜野湾市が建設を許しているのか疑問だ」、つまり基地の近くに住宅建築を認める宜野湾市が悪いと言っていたことが分かりました。

しかし、アメリカ国内では空軍基地は砂漠のど真ん中などにあって、人口密集地には設けられないことになっています。だから、伊波市長の言うとおり、アメリカ国内なら普天間基地は法律違反。それにもかかわらず、沖縄だと基地を置いて平気というのは、要するに、アメリカがいまだに沖縄や日本を占領地と同じようにみなしている、ということ。メア氏は、外交官の任務は「ウソをつかないことだ」とも言っていますが、なるほど、占領者の本音を正直に語ったということでしょう。

「メア氏は退島を」 普天間爆音訴訟原告団、要求決議を可決(琉球新報)
“無理解”メア氏 「近くに建設許す宜野湾市に疑問」(琉球新報)
メア発言 こんな米総領事、要らない(琉球新報)

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米原潜の放射能漏れは2年以上も放置されていた

米原潜の放射能漏れ事故。放射能漏れは2年1カ月も前から起こっていたことが判明。その間に、ヒューストンは佐世保、横須賀、ホワイトビーチ(沖縄県うるま市)の3カ所に11回寄港しています。

米原潜放射能漏れ、2年1カ月間 米調査を外務省公表(朝日新聞)
長崎県、米原潜ヒューストンの入港拒否を表明(朝日新聞)

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米原潜で放射能漏れ

米原潜ヒューストンで、放射能を帯びた水が漏れていたことが1日判明。

しかし、1日に通告を受けた外務省は、2日まで公表せず、佐世保など関連自治体に連絡しなかった。「人体に影響ない」「文部科学省の調査で検出されなかった」などの理由だが、外相にさえ情報を上げていなかった。

かりに今回の事故での放射能漏れがなかったとしても、本来閉鎖されているはずのバルブが「自然と外れていた」などというのは重大問題。放射能漏れがなかったと見られるからたいしたことはないというのは、まったく無責任。

米原潜で微量の放射能漏れ、佐世保寄港中も漏出か(読売新聞)
外務省、独断で公表せず/米原潜放射能漏れ(神奈川新聞)
「安全神話崩れた」と横須賀市民 米原潜問題で(中国新聞)
米原子力潜水艦で放射能漏れ、佐世保寄港でも漏出か(CNN.co.jp)

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ラテンのノリだぜ!! ドゥダメル指揮ベネズエラ・ユース・オーケストラ

FIESTA - Simón Bolívar Youth Orchestra of Venezuela - Gustavo Dudamel

以前にも紹介したことのあるベネズエラの若き指揮者グスタヴォ・ドゥダメル率いるシモン・ボリバール・ベネズエラ・ユース・オーケストラの最新CD FIESTAです。

収録されているのはMexicoやVenezuuelaなど、ラテンアメリカの曲ばかりですが、最後にバーンスタインのMambo!が入ってます。こないだ東フィルが生真面目に演奏した曲ですが、YouTubeで見ると、シモン・ボリバール・ベネズエラ・ユース・オーケストラの演奏はノリが普通じゃありません。さすがラテン!!

You Tubeで見るなら↓これ。
YouTube – [11] Mambo! – New Year’s Eve Concert 2007 from Caracas

ということで、さっそく楽しみに聴いてます。(^_^;)

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ユダヤ人絶滅の専門部隊としての武装SS

芝健介『武装親衛隊とジェノサイド』(有志舎)
芝健介『武装親衛隊とジェノサイド』(有志舎)

少し前に、『ホロコースト』(中公新書)の感想を書きましたが、同じ著者のさらに新しい本です。

テーマは、ヒトラー・ナチスの武装親衛隊(武装SS)。親衛隊(SS)といえば、ナチスのユダヤ人虐殺などを担った中心組織の1つとして知られていますが、その武装組織であるはずの武装SSについて、「武装SSは、SSの一翼組織ではなく、栄光あるドイツ国防軍の一部だった」という“伝説”がいまでもあるそうです。しかし、それは本当なのか? それを徹底的に明らかにしています。

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