ロイターが東京発で、小林多喜二『蟹工船』のブームについて記事を配信しています。曰く――
1929年に書かれたマルクス主義者の小説が、日本のベストセラー上位に上がっている。それは、世界第2位の経済大国での雇用不安と所得格差の拡大を反映している。……
ロイター配信記事の全文はこちら↓。
Japan economy angst boosts sales of Marxist novel – Reuters
いちおうのヘッポコ訳をのせておきました。
ロイターが東京発で、小林多喜二『蟹工船』のブームについて記事を配信しています。曰く――
1929年に書かれたマルクス主義者の小説が、日本のベストセラー上位に上がっている。それは、世界第2位の経済大国での雇用不安と所得格差の拡大を反映している。……
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Japan economy angst boosts sales of Marxist novel – Reuters
いちおうのヘッポコ訳をのせておきました。
金曜日刊・小林多喜二『蟹工船』(左)と『WordPress2.5でつくる! 最強のブログサイト』(右)
まず1冊目(左)は、最新版の小林多喜二『蟹工船』(金曜日刊)。(^_^;) 最新版だろうがなんだろうが蟹工船のストーリーが変わるわけはありませんが、注目は、雨宮処凜さんの解説。とりあえず、彼女の解説だけ目を通しましたが、『蟹工船』がなぜいまの若者にうけるのかを、非正規で働く若者たちの生々しい実態を重ねつつ明らかにしていて、なかなか読み応えがありました。
2冊目(右)の『WordPress2.5でつくる! 最強のブログサイト』は、WordPress解説本の最新バージョン。WordPressの方はすでに2.6になっていますが、2.5でダッシュボードのデザインその他大きく変更されたので、これからWordPressを始めるという人には絶対お薦め。
もちろん、オイラのように、以前からWPを使っているが最新機能をよく理解していないというユーザーにも必須の1冊? これから読んで勉強します。(^_^;)
超軟派雑誌のあの『SPA!』でも、『蟹工船』ブームが取り上げられていました!!!
すっかり見逃していましたが、『蟹工船』を取り上げたのは、『SPA!』の先週号(7月15日付)の「大実験[あの噂!]は本当なのか!?」のコーナー。「『蟹工船』に共感できるか!?」と題して、3分の1ページほどの短い記事ですが、中味はぐっと濃いです。
一時期、入試改革の「旗印」のようにもてはやされたAO(アドミッション・オフィス)入試をやめる大学が出始めたそうな。
AO入試が、受験生の学力低下をもたらす危険性は当初から指摘されていたこと。無責任な入試制度をつくって、学生を混乱させた揚げ句、ただやめますでは無責任でしょう。AO入試がなぜ失敗したか、ぜひとも検証してもらいたいものです。
毎日放送VOICE いま解き「『蟹工船』ブームは何を映し出す?」(2008年6月27日放送)
6月27日(金)、毎日放送VOICEの「いま解き」コーナーで、「『蟹工船』ブームは何を映し出す?」と題して、『蟹工船』が紹介されました。番組のなかでは、共産党の志位和夫委員長も登場しています。
毎日放送VOICE いま解き「『蟹工船』ブームは何を映し出す?」(2008年6月27日放送)から
動画は、こちら↓からどうぞ。wmvファイル、約26MBです。右クリックでダウンロードしてから見てください。
『蟹工船』ブームは何を映し出す?(毎日放送)
「産経新聞」のイチャモンつけはほっといて、昨日の「東京新聞」夕刊(6/28)の「記者の眼」欄で、文化部石井敬記者が、「『蟹工船』ブームの背景」について書いていました。
「派遣やアルバイトで一生食べて行かざるを得ないと覚悟する若者が、どれほど深い絶望感を抱いているのか」「社会の側が『蟹工船ブーム』をどれだけ危機感を受け止められるかにある」と指摘しています。
『蟹工船』ブームに、お定まりの反響意識を目覚めさせた「産経新聞」が、でかでかと紙面の3分の1ほどの場所をつかって、『蟹工船』へのいちゃもん付けをやっています。
しかし、「資本の論理によって嗅覚(きゅうかく)鋭く動く出版社と、かつてのスター作家の復権によって共産主義をPRしたいとする勢力との間で、密(ひそ)やかな結託が図られたのではないか」などと、恐ろしげに書いていますが、そもそも「産経新聞」自身がその『蟹工船』ブームを記事にしているのだから、自分で自分のケツを蹴飛ばしただけのことです。
しかも、その内容が実にお粗末…。
『蟹工船』をとりあげた『女性セブン』7月10日号(左)と『R25』6月26日号(右)
主要全国紙、週刊誌、テレビを席巻中の小林多喜二『蟹工船』、こんどは『女性セブン』(7月10日号)とリクルート社の無料情報誌『R25』(6月26日号)に登場。
『女性セブン』は、女性週刊誌初登場になります。
先ほど放送されたNHKの朝のニュース(「おはよう日本」7時35分から約7分間)で、小林多喜二『蟹工船』が取り上げられました。
『蟹工船』のメッセージを今の若者がどう受け止めたか、ということに焦点を置いて取材されています。
NHKニュース「おはよう日本」(6月26日朝放送)から
今朝の「産経新聞」に、東海大学湘南キャンパスで、古今東西の名作から大学生の読むべき50冊を選ぶというシンポジウムが開かれ、マルクス『資本論』が50冊のなかに選ばれた、という記事がありました。それで、いろいろ検索してみたら、東海大のホームページに、このシンポジウムの記事を発見。
それを読むと、シンポジウムが開かれたのは5月31日。シンポジウムのなかで、いろいろ議論して50冊を選んだようです。
文芸創作学科のシンポで「大学生がよむ50冊」を選定しました(東海大学)
学生が読むべき50冊 定番から異色作まで 川上未映子ら選定(産経新聞:イザ!)
秋葉原での連続殺傷事件について。
どんな理由があろうと、殺人は許されない。しかし、何が彼をそうしたところに追い込んだのか。それについては、大いに考えなければならない。派遣で製造工場で働いている人たちの多くは、派遣会社が借り上げたアパートなどに住んでいる。家賃もけっして安くないうえ、テレビや布団代などを(場合によっては正体不明の経費まで)天引きされる。挙げ句の果てに、「契約解除」になれば、即ホームレスだ。
彼の場合、派遣会社(日研総業)は、「彼はリストラの対象になっていないと伝えた」と言っているが、実態はどうだったか。「当面は働いてもらうが…」みたいな言い方だと、今月はクビにならなくても、来月は分からない。ストレスは相当なものだったかもしれない。
秋葉原殺傷事件、非正規雇用者の実情に広がる懸念(AFPBB News)
通り魔 一方的に解雇への不安(NHKニュース)
秋葉原殺傷:加藤容疑者、流転の人生 はい上がる道失い(毎日新聞)
誰でもよかった:秋葉原通り魔事件/上(その1) 孤独な心情、サイトに(毎日新聞)
秋葉原殺傷:9日前に「解雇」通告 「不要」扱い怒り?(毎日新聞)
東京・秋葉原無差別殺傷事件 加藤容疑者の同僚「人員削減が悩みになっていると思う」(FNNニュース)
関西テレビ・スーパーニュースアンカー「なぜ今、売れる? 蟹工船」(6月6日放送)
先週の金曜日(6月6日)、関西テレビの夕方のニュース番組「スーパーニュースアンカー」で、「なぜ今、売れる? 蟹工船」と題して、『蟹工船』ブームが取り上げられました。関西ローカルでしたが、ようやく映像を見ることができました。
先日の「めざましテレビ」よりも、もうちょっと落ち着いた雰囲気で、なぜいま『蟹工船』が読まれるのか、大学生や派遣で働いていた女性に取材をしています。
「神戸新聞」でも『蟹工船』ブームが取り上げられました。僕もいったことのある三宮のジュンク堂書店でも『蟹工船』は売れているそうです。
その記事のなかで、新潮社から、2チャンネルに書き込まれたIT業界の悲惨な実態が出版される、という話が紹介されています。いったいどんな本になるんでしょうねぇ。
ブーム再来で、若者を中心によく売れている小林多喜二の「蟹工船」=7日午前、神戸市中央区、ジュンク堂書店三宮店(撮影・大森 武)=神戸新聞6/7付
「蟹工船」が若者に人気 広がる格差、名作に脚光(神戸新聞)
ブームの主役「プレカリアート」の悲惨な現実(ゲンダイネット)
天地人(東奥日報)
小林多喜二の『蟹工船』が、関西テレビのスーパーニュースアンカーでも取り上げられるということは、前に紹介しましたが、関西ローカルのニュースだったので、東京では見れませんでした。
しかし、6/6に放送された番組の内容を、“緑の森を楽しく歩いた”のwinter-cosmonさんが詳しく紹介して下さっています。ありがとうございます。m(_’_)m
「毎日新聞」4面の「記者の目」欄(6/3付)で、学芸部の鈴木英生記者が「もがく貧困世代の『蟹工船』ブーム」と題して、『蟹工船』ブームの背景を取り上げています。
「毎日新聞」の「キャンパる」は、大学生たちが紙面づくりをしているので、いろいろおもしろい。今日の「キャンパる」では、新入生のアンケートが紹介されていた。
なるほどと思ったのは、新入生の約半数が、大学に実際に入ってみて「ギャップを感じた」というもの。肯定的な項目として、「授業がおもしろい」「自由」が上がっているのに注目したい。高校までの「教科書」で教えられる勉強とちがって、大学でやる勉強には「答え」がない。というより、「分からないもの、分からないこと、答のないもの」を探して考えるのが、大学での学問だと思う。大学生に認められた「自由」というのも、つまるところ、そうした本物の学問をやるための自由だ。
海外旅行するもよし。サークル活動に打ち込むもよし。しかし、大学生活の4年間で、ぜひとも一生かかって考えるに値する「問題」を見つけ出してほしい。
賃金は、会社によって拘束される時間にたいして支払われます。ところが、日雇い派遣などでは、支払わないのが当たり前になっていました。たとえば、○○駅に午前7時半集合といって集めておいて、そこからバスで1時間かけて派遣先の工場まで移動しても、派遣先での労働時間が8時間だと、8時間分しか給料が支払われない。しかし、これは完全に法律違反です。
ということで、派遣労働者のみなさんが移動時間分の賃金の支払いを求めていたのにたいし、グッドウィル社がこっそりと振り込んでいた、というニュースです。
同じように不当な扱いを受けているみなさん、じゃんじゃん、派遣会社に移動時間分の賃金の支払いを要求しましょう!! “求めよ、さらば与えられん”です。
今日の「毎日新聞」夕刊の2面「特集ワイド」欄に、共産党の志位和夫委員長が登場しました!!
「『派遣労働』国会質問 若者の声代弁」「ネットでモテモテ」「ウルトラCなるか!?」という見出しで、志位委員長がインターネット上で人気となっていることを紹介しています。
ささやかな思考の足跡: 子ども格差で『週刊東洋経済』の特集「子ども格差」が紹介されていたので、今日、仕事帰りに本屋に立ち寄ったのですが、『週刊エコノミスト』も「娘、息子の悲惨な職場 Part7」という特集をやっていたので、一緒に買ってきました。(読むのはこれから)