横浜まで出かけた甲斐がありました

日フィル第256回横浜定期演奏会(2010年4月24日)

日フィル第256回横浜定期演奏会(2010年4月24日)

高関健さんがショスタコーヴィチを振るというので、横浜まで足を伸ばして、当日券で日フィル横浜定期演奏会を聴いてきました。

  • ハイドン:交響曲第100番 ト長調 《軍隊》 Hov.I-100
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 ホ短調 op.93

弦が非常に鮮明な音を響かせていて、弱音部の微妙な表情が伝わってきました。さらにホルンをはじめとして金管の音が見事。フォルテシモの部分でも、かつての日フィルのようにともかく鳴り響かせるのではなく、こんな演奏ができるようになったんだと、あらためて日フィルの変化を実感しました。

とくに期待した第2楽章は4分ちょいという、私好みの速めのテンポで、10番のもつ独特の緊迫感を堪能させていただきました。

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嗚呼 大ブラームス!! 飯守泰次郎×日フィル

日フィル第617回東京定期演奏会

昨日は、日フィルの定期演奏会で再びサントリーホールへ。指揮は飯守泰次郎氏。

 小山清茂:管弦楽のための《鄙歌》第2番
 湯浅譲二:交響組曲《奥の細道》
 ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.96

飯守氏のブラームスは、ゆっくり、どっしりと構えて、鳴らせるだけ鳴らすという大ブラームスでした。(^_^;)

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世俗的ブルックナー? 日フィル第616回定期演奏会

日本フィルハーモニー交響楽団第616回定期演奏会(2009年12月4日)

世間は徐々に年末モードに向かう中、先週の金曜日は、日フィルの定期演奏会でした。今回、指揮は、日フィル主席客演指揮者のイルジー・ビェロフラーヴェク。プログラムは、

  • ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調

ラザレフに鍛えられた日フィルが、ブルックナーをどう演奏するか、期待して聞きに行ってきました。

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渋い、渋すぎる… 日フィル第615回東京定期演奏会

日本フィルハーモニー交響楽団第615回定期演奏会プログラム

13日、冷たい雨が残るなか、日フィルの定期演奏会でサントリーホールへ行ってきました。プログラムが渋い、あまりに渋すぎます。(^^;)

  • ベートーヴェン:序曲《コリオラン》 op.62
  • ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 op.60
  •    休憩
  • ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 《運命》 op.67

指揮はオーストリア生まれのマルティン・ジークハルト。

オケは第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンを対抗させ、コントラバスを左に置く古典配置で、弦は14-14-9?-8-6のやや小ぶり、管も倍管はなく、ホルンも2人だけという、きわめてオーソドックスな編成でした。

演奏も、それにたがわず渋いもの。しかし、細部まで明確に組み立てられていて、こんなに渋いベートーヴェンを聴いたのは初めてですが、とても良かったです。

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爆裂プロコフィエフを見事に演奏!! 日フィル第614回定期演奏会

日本フィルハーモニー交響楽団第614回定期演奏会

ラザレフ月間の最後は、日フィルの定期。

  • チャイコフスキー:幻想的序曲《ハムレット》
  • モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調
  • プロコフィエフ:交響曲第3番 ハ短調 ?歌劇《炎の天使》による?

もちろん目玉はプロコフィエフの交響曲第3番ですが、1曲目、チャイコフスキーの「ハムレット」が、とても印象的でした。とくに途中のオーボエの旋律、いいなぁ?と思って聴いていたら、演奏が終わったあと、ラザレフは、オーボエ奏者の女性を立たせただけでなく、指揮台にまで引っ張り上げていました。実際、それほど見事な演奏でした。(^^;)

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ヴォカリーズの魅力&日フィルの音ってこんなに綺麗だったの?! の巻

日フィル第189回サンデーコンサート(2009年10月18日)

ラザレフ月刊第2弾!! ということで、池袋の芸術劇場に行って参りました。(^^;)

  • ハチャトゥリアン:バレエ音楽《スパルタカス》より
    • 情景とクロタムルスの踊り
    • スパルタカスとフリーギアのアダージョ
    • アイギナとバッカスのバリエーション
  • グリエール:コロラトゥーラ協奏曲
  • ラフマニノフ:ヴォカリーズ
  • チャイコフスキー:交響曲《マンフレッド》

今日もラザレフさんはノリノリでした。(^^;)

で、2曲目と3曲目は、ソプラノの幸田浩子さんが歌うのですが、歌詞はなく、「ア〜、アアア〜」と歌い続けるヴォカリーズです。でも、それがとてもいいんです。2曲目なんて、このヴォカリーズの歌声とオーケストラのコンチェルト。実際、歌とオケとの掛け合いなんかもあって、思わず聞き惚れてしまいました。

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ラザレフ×日フィル×ロシア・バレエ音楽

日本フィルハーモニー交響楽団第334回名曲コンサート

先月は、読響×スクロヴァチェフスキ月間でしたが、今月は日フィル×ラザレフ月間。まずその第1弾である名曲コンサートへ。

  • プロコフィエフ:バレエ音楽《シンデレラ》組曲より
  • チャイコフスキー:バレエ音楽《くるみ割り人形》より

しかし、2時開演のところを2時半開演と勘違い ((実は、18日のサンデーコンサートが2時半開演で、それと勘違いしたのです。))して、サントリーホールに着いたのは2時6分…。残念ながら、前半は3曲目から、LD席の後ろでの立ち見でした。(^^;)

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日フィル インキネン主席客演指揮者就任披露演奏会

日フィル第613回東京定期演奏会

暑い(熱い?)夏のたたかいが終了して、金曜日は久しぶりのコンサート。新しく日フィルの主席客演指揮者に就任したピエタリ・インキネンの就任披露演奏会(第613回定期演奏会、サントリーホール)へ行ってきました。

 ショスタコーヴィチ:祝典序曲 作品96
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
   (休憩)
 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 作品47

インキネンは、フィンランド出身のバイオリニストで指揮者。1980年生まれというから、まだ29歳!! プログラムに載っていたポートレートは、首にマフラーなんぞ巻いて、なんだこのにやけた男は?!と思ったりもしましたが、いざ実際に振ってみると、表面的な派手さはないものの堅実な指揮ぶりで、なかなか充実した演奏でした。

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ラザレフ×日フィル×プロコ 爆裂大音響お見事でした!!

日フィル第611回定期演奏会(2009年6月19日)

昨晩は仕事を早めに終えて、日フィルの定期演奏会へ行ってきました。今月はラザレフ氏の指揮で、プロコフィエフ・シリーズの第2弾です。

  • チャイコフスキー:組曲第4番 《モーツァルティアーナ》
  • モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調
  • プロコフィエフ:交響曲第2番 ニ短調

1925年、フランス亡命中に作曲された交響曲第2番は2楽章構成で、即物的というか、破壊的というか、映画「メトロポリス」のような感じの大音響爆裂曲でした。しかし、それでも決して破綻せずに、見事に緊張感を保って演奏しきっていました。おそらく日フィルのみさんは相当しごかれたんでしょう。ほんとにブラボー!! でした。

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日フィルの弦が華麗に響く? (T^T)ウルウル

日本フィルハーモニー交響楽団第186回サンデーコンサート

今日は「民族芸能を守る会」の茨木一子さんのお別れの会に参加したあと、池袋へまわって、当日券で日フィルのコンサートを聴いてきました。指揮はアレクサンドル・ラザレフ、ピアノは伊藤恵さん。

  • ウェーバー:歌劇《オイリアンテ》序曲
  • シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 op.54
  • ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68

それにしても、ラザレフが振ると日フィルの音がほんとに違って聞こえますねぇ。こんなに弦がきれいに響くなんて… (T^T)ウルウル

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コバケン×ロマンティック 日フィル第609回定期演奏会

先週の金曜日、日フィルの2009年春季シリーズの始まりは小林研一郎氏の指揮でブルックナー第4番から!! ということで、サントリーホールへ行ってきました。

  浦田健次郎:北穂に寄せて〔世界初演〕
  ブルックナー:交響曲第4番《ロマンティック》

ブルックナーでコバケン氏の指揮は、やりたいことのよく分かるものでした。弦も、ブルックナーにふさわしいきれいな響きをさせていました。ほんとに、日フィルの弦はよくなりましたねぇ。(^^;)

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1月のコンサートまとめ

1月のコンサート。日フィルのラザレフ就任披露演奏会のことは書きましたが、他にもこんなコンサートに行きました。

1月20日 東京フロイデ合唱団「第9」演奏会
1月21日 藤川真弓ヴァイオリン・リサイタル
1月25日 東京フィルハーモニー交響楽団第763回オーチャード定期演奏会
1月27日 東京都交響楽団 第675回定期演奏会Bシリーズ

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ラザレフ&日フィルのスタート!!

ラザレフ首席指揮者就任披露演奏会記念カード

土曜日、先週のサンデーコンサートに続いて、アレクサンドル・ラザレフの日フィル首席指揮者就任披露演奏会ということで、サントリーホールで日フィルの定期演奏会を聴いてきました。プログラムは、以下のとおり。ラザレフは、3年かけて、プロコフィエフの交響曲の全曲演奏を予定しています。

  • プロコフィエフ:交響曲第1番 ニ長調 《古典》
  • モーツァルト:協奏交響曲 変ホ長調
  • プロコフィエフ:交響曲第7番 嬰ハ短調 《青春》

ソリストは、ヴァイオリンが漆原朝子さん、ヴィオラが僕の大好きな今井信子さんでした。

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ラザレフ降臨!!

日フィル・アレクサンドル・ラザレフ首席指揮者就任披露演奏会

今月の日フィルは、新首席指揮者アレクサンドル・ラザレフの就任披露演奏会。当日券を買って、池袋の東京芸術劇場で聞いてきました。

ラザレフは、定期演奏会では、プロコフィエフの交響曲をシリーズで演奏しますが、今日は、リストとチャイコフスキーというプログラムです。ピアノは小山実稚恵さん。

  • リスト:交響詩《プレリュード》
  • リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
  •   休憩
  • チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調

ラザレフはご機嫌でのりのりの演奏。弦がきれいな音を響かせて、チャイコもチャーミングなだけでなく、非常にメリハリのきいた演奏でした。(^_^)v

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マーラー、マーラーまたマーラー

東京フィルハーモニー交響楽団第42回東京オペラシティ定期演奏会

先日の都響マーラー1番に続いて、昨日は東フィル&チョン・ミョンフンでマーラーの第4番を、そして今日は、横浜方面での仕事が早く終わったので、当日券を買って日フィル横浜定期、沼尻竜典指揮で再びマーラー第1番を聴いてまいりました。(^^;)

まず昨日の東フィルのコンサート、プログラムは以下のとおり。

 ルトスワフスキ/ピアノ協奏曲
 マーラー/交響曲第4番 ト長調

ほいでもって、本日の日フィル横浜定期のプログラムは以下のとおり。

 ヴィラ=ロボス:《ブラジル風バッハ》第3番
 マーラー:交響曲第1番《巨人》

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日フィル第605回定演 マーラー交響曲第5番他

日本フィルハーモニー交響楽団第605回東京定期演奏会

今日も再び本来の職場に出勤。ということで、仕事が終わってから、日フィルのコンサートに。先月は行けなかったので、2カ月ぶりの定期演奏会ということになります。プログラムは以下のとおり。指揮は、沼尻竜典氏。

  • メシアン:7つの俳諧
  • マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調

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コンサート あれこれ

世の中が、解散・総選挙モード一色なのに、いろいろとコンサートに通っております。(^_^;)

別に、サボってる訳じゃないんです。読響のスクロヴァチェフスキ公演の3コンサートのチケットを押さえたあと、新日本フィルの定期を申し込んだら、それも9月シーズン開始で、あれやこれや全部重なって、今月だけで7コンサートということになってしまいました。仕事も忙しくなるし、出張2つに、短い連載原稿を抱えて、いささかへばっております。

ということで、7日の東フィルのコンサートの後をまとめて投稿します。

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爆裂 広上ショスタコーヴィチ!!

日本フィルハーモニー交響楽団第602回東京定期演奏会

金曜日の日フィル定期演奏会、広上淳一氏がタケミツ、プロコ、ショスタコを振るという、なかなか魅力のプログラム。仕事の関係で、はたして間に合うか? と心配しましたが、なんということもなく無事到着。しっかり堪能させていただきました。(^_^;)

  • 武満徹:3つの映画音楽
    • 訓練と休息の音楽――「ホゼー・トレス」より
    • 葬送の音楽――「黒い雨」より
    • ワルツ――「他人の顔」より
  • プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調
  •   休憩
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第12番 ニ短調《1917年》

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コバケンだって、じっくり聴かせます

日本フィルハーモニー交響楽団第601回定期演奏会

今日は、日フィル第601回東京定期演奏会でサントリーホールへ。久々のコバケン登場でした。(今年23回目のコンサート)

  • 芥川也寸志:弦楽のための3楽章
  • フランク:交響的変奏曲
  •   (休憩)
  • フランク:交響曲 ニ短調

フランクは、ドイツ系ベルギー人ですが、パリで活躍したためフランス音楽のなかにくくられています。しかし、今日聴いた2作品は、骨格のしっかりしたドイツ風?の重厚な作品。1曲目の芥川の作品を含め、日フィルの弦の響きのよさが生きた演奏でした。

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