スクロヴァチェフスキ登場!

読売日響 第138回東京芸術劇場名曲シリーズ

昨日は、読響の演奏会を聞いてきました。今月から常任指揮者として、ミスターSことスクロヴァチェフスキ氏が登場。ほんとは17日の定期演奏会でブルックナーの4番“ロマンティック”を聞きたかったのですが、仕事の関係で、やむなくこの日に変更。しかし、プログラムはなかなか魅力的でした。

 オネゲル:交響曲第2番
 メシアン:われら死者の復活を待ち望む
   (休憩)
 ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73

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3月の演奏会

3月は忙しいさなかでしたが、演奏会に2つ行ってきました。

1つは、20日の都響の定期演奏会(第640回、Bシリーズ)。プログラムは、以下のとおり。指揮は小泉和裕氏、クラリネットはカール・ライスター氏でした。

 ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
 モーツァルト:クラリネット協奏曲
 ブラームス:交響曲第3番

2つめは、29日の読響の定期演奏会。この日は、1998年から読響常任指揮者をつとめていたゲルト・アルブレヒトが振る最後の定期演奏会。プログラムは、マーラー交響曲第9番でした。

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ヘロヘロ人生…

週末になると、疲れと、寝不足の蓄積で、もうヘロヘロ。(^_^;)

このあいだ、「平日の平均睡眠時間は6時間未満…」という記事を書いたけれど、そういう僕も、平日の睡眠時間は6時間未満。寝る時間は、昔と変わらず午前1時とかなのに、歳のせいか6時過ぎには目が覚めてしまう…。なので、週末になると、ホントに睡眠不足。

そのうえ、先週から、職場の本の整理をやっていて、これが結構疲れる…。

ということで、今日は夕方から、読売日響の演奏会(第136回東京芸術劇場名曲シリーズ)に行ってきましたが、前半はほとんど爆睡状態でした。(^_^;)

読売日響第136回名曲シリーズ

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オール・シューマン・プログラム 読響第456回定演

読売日響第456回定期演奏会

月曜日、サントリーホールで読売日響第456回定期演奏会を聞いてきました。今年初めてのコンサートです。指揮はテオドール・グシュルバウアー。プログラムは以下の通り。

シューマン:“ゲノフェーファ”序曲 op.81
シューマン:交響曲第1番 変ロ長調 op.38 “春”
  (休憩)
シューマン:歌曲“悲劇”(ハイネの詩による)
シューマン:交響曲第2番 ハ長調 op.61

ということで、なかなか珍しいオール・シューマン・プログラム。しかも交響曲がいっぺんに2曲も聴けるという贅沢なプログラムとなりました。

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意外な発見 コリリャーノ交響曲第1番ほか―読響第454回定期

下野竜也氏、読売日響初代正指揮者として初登場

今月の締めは、読売日響第454回定期演奏会。ちょっと珍しいプログラムでした。

  • バッハ:シャコンヌ(管弦楽曲版、斎藤秀雄編曲)
  • モーツァルト:交響曲第25番 ト短調 K.183(173dB)
  • コリリャーノ:交響曲第1番

で、行く前は前半の2曲に期待していたのですが、実際聴いてみたら、後半のコリリャーノの交響曲第1番が非常によかった、というのが一番の感想です。

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読響&ロジェストヴェンスキー ショスタコーヴィチ交響曲第1番ほか

東京芸術劇場

今日は、読売日響マチネーシリーズで、午後から池袋の東京芸術劇場へ。先月の定演と同じゲンナジー・ロジェストヴェンスキーの指揮で、オール・ショスタコーヴィチ・プログラムです。

  • ショスタコーヴィチ:交響曲第1番 ヘ短調 op.10
       休憩
  • ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.99
  • ショスタコーヴィチ:バレエ「ボルト」op.27から 「間奏曲」「官僚の踊り」「馭者の踊り」

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読売日響 第452回定期演奏会/ボロディン交響曲

サントリーホール大ホール

金曜日、読売日本交響楽団の第452回定期演奏会をサントリーホールで聴いてきました。ボロディンの交響曲第1番から第3番まで全部いっぺんに演奏してしまうという珍しいプログラムです。

  • ボロディン:交響曲第3番 イ短調
  • ボロディン:交響曲第1番 変ホ長調
         休憩
  • ボロディン:交響曲第2番 ロ短調

ちなみに、ボロディン(1833-87)は、民族楽派「ロシア5人組」の1人。本業は医学博士だったそうです。

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現代音楽って… 読売日響第450回定期演奏会

土曜日、またまた夕方からコンサートへ。出がけにチケットを出そうと思ったら、チケットがない…! 一瞬ぎょっとしましたが、そのとき引っ張り出したのは都響定期のチケットの入った封筒。落ち着いてみれば、今日は都響ではなく、読響定期。落ち着いて探してみたら、チケットはちゃんと封筒の中に入っておりました。(^_^;)

ということで、またまたサントリーホールへ(最近、サントリーばっかりになっております)。今日のプログラムは、全部現代音楽。4曲中3曲が日本初演、残り1曲は2006年度の読売日響委嘱作品ということなので、これもほとんど初演でしょう。僕は、マーラーやショスタコーヴィチをよく聴きますが、現代音楽となると…ねぇ。武満徹の曲ではいつも寝たおしているので、はたしてどうなることやら、期待半分、不安半分、ともかく目新しいもの好きということで出かけて参りました。

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アルブレヒト/ブルックナー交響曲第8番 読売日響第479回名曲シリーズ

読売日響第479回名曲シリーズ ゲルト・アルブレヒト指揮ブルックナー交響曲第8番

3日連続サントリーホール。今日は、ゲルト・アルブレヒト&読売日響によるブルックナー交響曲第8番です。

えっと、プログラムです。(^_^;)

 ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(ノヴァーク版)

会場に着いてから気が付いたのですが、こんな曲を「名曲シリーズ」でやっていいんでしょうか? ふつう「名曲シリーズ」っていったら、モーツァルトとかベートーベン、チャイコフスキーでしょう。会場で「今日は休憩がありません」と係の人がアナウンスしていると、「なんで?」とか「なんか長い曲やるみたいよ」とか…。う〜ん、こんなんでブルックナーの、それも8番なんかやってもいいんだろうか、とちょっと不安になりつつ、2階席へ。

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読響マチネーシリーズ第78回 ラザレフ指揮:チャイコフスキー交響曲第2番&第6番

今月の読響定期が新日フィルの定期と重なっているので、今日に振り替えて、池袋の東京芸術劇場で聴いてきました。ロシア人ラザレフの振るオール・チャイコフスキー・プログラムです。

チャイコフスキー:交響曲第2番 ハ短調 作品17 〈小ロシア〉
チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74 〈悲愴〉

    指揮はアレクサンドル・ラザレフ。ロシア人のラザレフにとってみればチャイコフスキーは十八番なんでしょうね。もともと甘〜〜〜いチャイコフスキーの作品ですが、今日は、それをさらにべたべたに甘くしたような情感たっぷりの演奏でした。(^_^;)
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    読売日響定期演奏会 バルシャイ指揮、マーラー交響曲第10番(バルシャイ版)

    誥??日響・バルシャイ指揮

    先週の読売日響&バルシャイ指揮:ショスタコーヴィチ第5番に続いて、今日は、同じくバルシャイ指揮で、バルシャイ版のマーラー交響曲第10番を聴いてきました。

     マーラー:交響曲第10番(ルドルフ・バルシャイによる2000年作・補筆完成版)

    もともとマーラーの交響曲第10番は、全5楽章のうち、生前にほぼ完成していたのは第1楽章のみ。第2楽章以下は、マーラーの残した自筆譜に、いろいろ補筆して「完成」させたもので、ちまたで一番流布しているのは、イギリスの音楽学者デリック・クックによるもの(クック版)。プログラムノーツによれば、バルシャイ版も、クック版をベースとして大幅に手を加えたものであるとのこと。

    そういうこともあって、もともと10番は、なんとなく“まとまり感”に欠けるところがあって、手許にあるインバル指揮、フランクフルト放送交響楽団による演奏(マーラー交響曲全集のなかの1枚。これはクック1976年版による演奏)も、どうもよく分からない。マーラーらしくないというか、統一的なイメージがわかないというか、全体構造が見えないというか、ともかく居心地が悪いのです。

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    読響/バルシャイ指揮:ショスタコーヴィチ交響曲第5番他

    誥??日響 バルシャイ指揮/ショスタコーヴィチ交響曲第5番他

    今日は、読売日響第477回名曲シリーズ。バルシャイ指揮のショスタコーヴィチを聴くためにサントリーホールへ。

    • ショスタコーヴィチ(バルシャイ編曲):室内交響曲 op.83a
    • ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 op.47

    ショスタコーヴィチの交響曲第5番を生で聴くのは、これで何度目でしょうか。今日の演奏は、そのなかでも、ぐっと胸に響いてくるものでした。ショスタコーヴィチが、いわゆる「プラウダ」批判の後、どんな心持ちでこの曲を作曲したかは、もうすでに何度も書かれ、語られてきたことですが、今日、この曲を聴きながら、あらためて、ショスタコーヴィチの深い悲しみと、しかしけっして諦めないという気持ちを思い浮かべました。それは、僕の個人的な解釈なのかも知れませんが…。

    読響の演奏は、とくに弦の音が、弱音部まで透明度の高い音を響かせていたのが良かったと思いました。やっぱりこの曲は、こうでないと! バルシャイの指揮は、ラストもテンポ抑え目で、全体を通して、作品の深い思いを響かせるような感じでした。

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    読売日響第444回定期演奏会 ブルックナー交響曲第6番他

    当日のチラシ

    15日(木)、仕事を終えて、サントリーホールへ。ポーランド出身のスクロヴァチェフスキの指揮で、ブルックナーの交響曲第6番を聴いてきました。

    • スクロヴァチェフスキ:管弦楽のための協奏曲
    •       (休憩)
    • ブルックナー:交響曲第6番 イ長調

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    読売日響 グラズノフ交響曲第2番ほか

    締め切りも終わったし、選挙も終わって、ともかく音楽が聴きたいと、サントリーホールへ行き、当日券で読売日響の定期演奏会を聞いてきました。

    【演奏会情報】

    • グラズノフ:英雄の思い出のエレジー(作品8)
    • グラズノフ:交響曲第2番 嬰ヘ短調(作品16)
    •     (休   憩)
    • タネーエフ:カンタータ第2番〈詩篇の朗読〉(作品36)

    指揮:ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー/ソプラノ:斉藤紀子/メゾ・ソプラノ:加納悦子/テノール:経種廉彦/バリトン:小森輝彦/合唱:東京音楽大学
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    読売日響第440回定期演奏会 スクリャービン交響曲第5番「プロメテウス―火の詩」

    読売日響第440回定期演奏会チラシ

    今日は、井上道義氏が振るというので、読売日響の定期演奏会に行ってきました。
    読響の演奏会は、確か2度目? 客層などが、ビミョーに日フィルや都響と違うのがおもしろかったです。(^_^;)

    プログラムは以下の通り。

    • ペンデレツキ:広島の犠牲者に捧げる哀歌
    • 武満徹:カトレーン
    •    休憩
    • スクリャービン:交響曲第5番 “プロメテウス―火の詩”

    最近、何かの雑誌で、どこかの誰かが映画「トーク・トゥ・ハー」にふれて、映画の中で、コーマとなった若い女性(アリシア)に、バレエの先生が「広島の犠牲者に捧げる哀歌」を聴かせるシーンが出てくることを書いていました。僕がはじめてペンデレツキという名前を知ったのも、「広島の犠牲者に捧げる哀歌」(の一部)を聴いたのも、この映画でしたが、その印象は強烈でした。

    ということで、今日はぜひこの曲をナマで聴きたいと思ってやってきました。

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    オーケストラ楽団員の給与

    今日の「毎日新聞」の「当世給料事情 あなたの値段」という記事のなかに、オーケストラ楽団員の平均年収が紹介されていました。

    一番高いのがN響で平均年収約1000万円、続くのが読響770万円、都響700万円で、日フィルは475万円東フィルは465万円となっています。NHKからの交付金が約30億円の年間収入の約半分を占めるN響の安定ぶりはダントツといえます。

    しかし、楽器自分持ちで働く演奏家の年収が400万円台というのは、あまりにかわいそう。しかも平均400万円台といえば、新しく入団する演奏家の場合はいかほどか、ちょっと悲惨…。同記事では、「残念ながら楽団の質と年収の水準は比例する」という某コンマスの発言も紹介されていますが、日フィルや東フィルの演奏水準がN響の半分以下だとは思いません。がんばれ! 日本のオーケストラ!

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