分からん、分からんとぼやいていても仕方がないので、一昨日から、リカードウ『経済学および課税の原理』(羽島卓也・吉澤芳樹訳、岩波文庫)を読み始める。
読んでみて初めて、この本が、「経済学の原理」と「課税の原理」を別次元のものと区別して論じていることを知る。で、第1章から第7章までが「経済学の原理」、第8章から第18章までが「課税の原理」、そして第19章以下が、それらについての応用編というか学説批評という形をとった補足、という構成になっている(羽島氏の解題による)。そう思って読むと、章ごとの組み立てには、それなりの筋が通っている。なるほどこういうことも、やっぱり現物を読んでみないことには分からないのだなあと、あらためて文献そのものに当たってみることの重要性を痛感。
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