意識がないとはどういうことか?

今日の日経夕刊の「生活」欄の「意識障害者 支援を」の記事は、なかなか衝撃的でした。
脳梗塞・脳出血、あるいは交通事故などで、いわゆる「植物状態」になった患者が急増し、全国では4万人以上になると予想されているそうです。こうした遷延性意識障害者の患者のケアが、家族に大変な負担をもたらしています。いまはこうした状態でも、3カ月たつと病院からは転院を迫られ、いくつかの病院を転院した後は、結局、家庭で介護することにならざるを得ません。しかし、植物状態の患者は自力で痰をきることができないので、夜中だろうが、昼間だろうが、2時間おきに痰の吸飲を続けなければなりません。これを何年にもわたって続けるというのは、精神的にも大変大きな負担になります。

しかも、世間的には「植物状態」になると“長くはない”と思われがちですが、こうした状態の患者専門の千葉療養センターでは、20年間に入所した117人のうち病院で死亡した患者はわずか12人。他人との意思疎通が出来る状態に回復した患者も少なくないと言います。

それだけに、いまの家族に負担を押しつけるだけの状態を改善することが望まれます。

ところで、驚いたのは、その記事のなかで、19年前に交通事故で植物状態になったと判定された35歳の男性の話です。この人は、現在は、体は不自由ながら、透明のボードに書かれた50音表を目で追うことで、向かい合った人と会話が出来るようになっているというのです。

そうして、日経の記者がインタビューした中身です。

 ――意識を回復したのはいつですか。
 「入院直後から意識はあった。でも、伝えることができなかった」

 意識がないとはどういうことか、あらためて最先端の医療研究をもとに、対策が必要だと思いました。

台風23号が接近…

台風23号(10月19日午後5時現在)

台風がまたまた上陸しそうです。上陸すれば、今年10個めになります。
東京は、今朝から、また雨、雨、雨…。東京最接近は、明日の夜中になりそうですが、はたして今回はどうなるでしょう……。

自民、党ぐるみでう回献金か

朝日新聞は、自民党事務局長が、日歯連(日本歯科医師連盟)の政治献金の処理のために、自民党の政治資金団体「国民政治協会」名の領収証を日歯連側に渡していたと報道。

う回献金は、政治家個人への献金には上限があるが、「国民政治協会」への献金には枠はないことを利用して、表面上は国民政治協会への献金に見せかけながら、実際には特定政治家(といっても自民党の国会議員だけどね)にカネを渡す、というもの。それを、自民党の事務局長が手伝っていた訳だから、“自民党ぐるみ”の不正献金だと言われても仕方ないでしょう。

自民党事務局が資金団体名で偽装領収書 日歯連献金 ―asahi.com

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野村証券男女差別人事訴訟、高裁で和解

野村証券の女性社員が、コース別人事制度で賃金・昇格差別を受けたと野村証券を訴えた訴訟で、東京高裁において原告側全面勝利の和解が成立しました。

この裁判は、男性は「総合職」、女性は「一般職」とする男女別のコース別人事で、たとえば高卒男性は勤続13年で課長代理に昇進するのに対し女性は平社員のまま、年収でも300?400万円の格差がつくという差別待遇の是正を求めて、1993年に提訴されたものです。
和解では、一審では認められなかった在職中の原告全員の課長代理への昇格、原告全員への一括和解金の支払いなどが認められました。なお、男女コース別人事には、すでに一審の段階で、男女雇用機会均等法違反だという判断が下されています。

原告のみなさん、おめでとうございました。ヽ(^^@)/

女性3人を総合職に 野村証券男女別人事訴訟で和解(朝日新聞)
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