サンデー毎日で聖路加の日野原重明さんが

93歳で、聖路加国際病院の理事長としてばりばり活動されている日野原重明さんが、今週の「サンデー毎日」(3月27日号)で、「日本人は平和憲法に殉ずる覚悟がない」と、平和憲法の重要性を語っておられます。

私たちはここ(=憲法前文)に、日本が(平和の)イニシアチブを執ると明言しているのに、何もやらなかったというわけです。日本全体が反省しなければなりません。……憲法をただ安易に変えて、アメリカ中心主義を強化するのではなく、私たちは今まで受けた恩恵を十分に誰かに返さなければなりません。私たちはどこかで戦争の連鎖反応を切らなければならない。
 その連鎖反応を切るのに、私たちの憲法を誤って変えた場合には大変なことになります。ここでどちらにいくかという大切な決意を要しますが、少なくとも直接、戦争には関与しないと言ったからには、危ないところに自衛隊を行かせるということは、どうしてもやめていただきたいと思います。

これは、「サンデー毎日」が紹介している昨年11月の衆院憲法調査会の中央公聴会での日野原さんの発言。「サンデー毎日」の取材に対し、日野原さんは、さらにこうも述べておられます。
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救済が裁判所の役割でないのなら…

元従軍慰安婦の損害賠償請求訴訟で、東京高裁は、原告側の控訴棄却の判決。

判決は、被告の訴えについて「日本国家の組織的不法行為とまでは認められないが、軍の戦闘行為と密接な関連を有する行為であり、国に賠償義務がある」と認定。しかし、そのうえで、1952年の日華平和条約により個人の国に対する賠償請求権は放棄されたとして原告の訴えを退けました。

裁判長は、「被害の大きさには言葉を失うが、現行法の解釈で救済できないものを救済できるとするのは、裁判所の役割ではない」と述べたと「毎日新聞」は報道しています。ならば、救済の手をさしのべるのは政治をおいて他にはないということです。

中国人元慰安婦訴訟:2審も敗訴 東京高裁(毎日新聞)
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アジアプレスの記者2人がイラクに

アジアプレスの記者2人が、先月下旬、イラクに入国したそうです。混乱したイラクだからこそ、現地取材が必要なのですが、無事に取材を終え、貴重な成果を上げてくれることを願います。

伝えねば…イラクで大阪のフリー記者2人取材(朝日新聞)
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最低でも!虐殺26人

AP通信は、イラクとアフガニスタンで米軍およびアメリカ政府機関が拘束した108人のうち、26人は虐殺された可能性があると指摘。米国防総省は、今月10日に、「虐待での志望は6人」と発表していましたが、実態はそれより深刻だったことが明らかになりました。

米軍拘束:108人死亡 うち26人は虐待伴う殺人で捜査(毎日新聞)
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解放後米軍に銃撃されたイタリア人女性記者の手記

解放後に伊「イル・マニフェスト」紙に掲載されたジュリアーナ・ズグレーナ記者の手記です。この事件後、イタリア政府はイラク派遣軍隊の段階的撤退を表明し、すでに事態は次の段階に向けて動き始めていますが、だからといって、この銃撃の原因があいまいにされてよいと言うことではありません。

この事件の後には、イラク軍副司令官が米軍によって射殺されるという事件も起こりました。はたして米軍はイラクで何をやっているんでしょう?

速報478号 「私の真実」解放後に米軍に銃撃された記者の手記 050316
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予定外の出費…

奥平康弘『「萬世一系」の研究』

ちょっと買っておきたいものがあったので、仕事帰りに本屋さんに行ったら、こんな本を見つけてしまいました。

奥平康弘『「萬世一系」の研究 「皇室典範的なるもの」への視座』(岩波書店、3月新刊、4900円+税)

副題は、いかにも奥平さんという感じ。しかし、予想外の出費でした…。(^^;)

だから、まずボーリング作業の中止を!

小泉首相が、米軍普天間基地の辺野古沖移転計画の見直しを事実上認める答弁をしたそうな。

それなら、まず海底掘削工事を中止してほしいものです。せめて、見直し作業の間だけでも中断すべきでしょ。貴重な珊瑚礁をガリンコ、ガリンコやってしまったあとになって、「工事は中止します」って言われても困りまよ、防衛施設庁さ??ん

小泉首相:辺野古移設見直し、事実上認める 参院予算委(毎日新聞)
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IISを立ち上げました

ひょんなことから、職場のLANの中に、IISを立ち上げることになりました。
といっても、IISはまったく初めて…。試行錯誤というか、トンチンカンというか、何をどうやったらいいのか分からないままに、インターネットで検索したいろんなサイトの解説と、何度読んでも肝心なことが分からないHELPを参考に、苦しんでおります。

でも、どうにかIISが立ち上がり、ASPのデータベースが動くようになりました(データーベース自体は、別のところで動かしているのを丸ごとコピーしただけ)。

ただ不思議なことが2つ。
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今週のマガジン9条は!

今週のマガジン9条、「この人に聞きたい」に、精神科医の香山リカさんが登場!

マガジン9条『この人に聞きたい』

香山リカさんは、精神科医で大学の先生で、ワイドショーでコメントなんぞもしたりしながら、たくさん本を書かれています。その中には、心理学ゴッコみたいな“読み物”もあって、以前は僕も見くびっていたんですが、ちゃんとした著書では、日本社会のあり方にスルドイ分析を加えられておられます。
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だったら京都議定書を批准したら?

ブッシュ大統領が、原油高騰にたいして、「世界規模の省エネルギー努力の加速」を呼びかけたそうな。

それなら、京都議定書を批准したら? 言われなくても、世界は、CO2排出量削減のために省エネに努力してますよ?

米大統領「世界規模で省エネ加速を」・サミットで議論(日経新聞)

NY原油、56ドル突破 最高値ガソリン在庫減受け(東京新聞)
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日米中、高校生の意識調査

今日、各紙で大きく取り上げられていた財団法人日本青少年研究所の実施した「高校生の学習意識と日常生活――日米中3カ国比較」。なるほどと思うべきか、深刻に受け止めるべきか。

主な調査結果は、こんな感じ。(単位は%)

【勉強について】

日本 米国 中国
「学校以外ほとんど勉強しない」(平日) 45.0 15.4 8.1
「学校をさぼる」ことは「絶対してはならない」 30.8 49.8 63.8

【生活態度】

日本 米国 中国
「いまの生活で何でもできるとしたら、一番したいのは好きなように遊んで暮らす」 38.3 22.5 4.9
「若い時は将来のことを思い悩むよりその時を大いに楽しむべき」 50.7 39.7 19.5

しかし詳細に見ると、こういう回答もあったりします。

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コーヒー党万歳

今日の「毎日新聞」夕刊に、「コーヒーのチカラ」という記事が載ってます。そのなかで、コーヒーの香りの効果について、杏林大の古賀良彦先生の研究として、こんな話が紹介されていました。

6種類のコーヒーの香りを10人にかいでもらい、リラックス時に多く出る脳波「アルファ波」の出方を見た。その結果、グアテマラとブルーマウンテンでアルファ波が増えたが、マンデリンではリラックス効果を確認できなかった。(中略)
 さらに集中力に関係する脳波も調べた結果、ブラジルサントスの香りで脳波が多く現れ、効果が見られた。
[毎日新聞 2005年3月16日夕刊]

古賀教授の話では、コーヒーを飲まなくても、香りをかぐだけで効果が期待でるそうです。

で、僕のすきなコロンビアはどうなるんだろう?

領有権争いはありつつも共同で資源調査

中国が、フィリピン、ベトナムと領有権を争っている南沙諸島で、共同の資源調査を行うことで合意。費用も3等分するそうで、領土争いをしているからといって、敵対しているばかりが能じゃない。

【中国】3カ国共同で南沙諸島の資源調査へ(サーチナ・中国情報局)
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辺野古沖、海底掘削作業開始へ

防衛施設庁は、辺野古沖で、海底掘削作業のめの足場を設置。

すでに辺野古沖移転の見直し検討の話が出ているのに、なぜ珊瑚礁を破壊する海底掘削作業をなぜ強行するのか。結論が出るまでペンディングにしてもよいのでは、と思うのは僕だけ?

辺野古沖で掘削へ スパット台船設置(琉球新報)
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台湾海峡有事で日米軍事役割分担

2+2の共同声明で地域的な「共通戦略目標」の1つにあげられた台湾環境問題ですが、米軍と自衛隊が、台湾海峡有事の際の役割分担を議論。

「共通戦略目標」では、「台湾海峡を巡る問題の対話を通じた平和的解決を促す」とだけしか書かれていないけれど、実際には、有事の際の日米共同作戦行動がホンネだった訳です。しかし、こうしたやり方は、日中共同声明などで「1つの中国」を約束した日本の立場とは明らかに相反するものです。

台湾・朝鮮有事の自衛隊と在日米軍、役割分担を議論(読売新聞)
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イラク情勢あれこれ

その1。イタリアが、9月からの段階的撤退を表明。

イタリアのイラク部隊、9月から段階的に撤退 首相表明(朝日新聞)

その2。ウクライナが、撤退を開始。15日に第1陣140人が帰国、5月までに700人、残り900人は12月までに帰還する計画。

<ウクライナ軍>イラクから撤退開始 第1陣140人(毎日新聞)

第3。米軍がまたやっちゃいました。検問所で、イラク軍副司令官を射殺。

<イラク>イラク軍副司令官が米軍に射殺される(毎日新聞)
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人権擁護法案に反対

人権擁護法案について、国会提出の準備がすすめられていますが、ここにきて、自民党内から異論が出て、状況は複雑になってきました。

人権擁護法案は、もともと3年前に廃案となったもの。それが、今回若干手直しされたものの、基本はそのまま再提出されようとしており、到底賛成できるものではありません。同時に、にわかにまきおこってきた自民党内の反対論にも賛成できません。

そもそも人権擁護法案に反対なのは、こういう理由からです。
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永原慶二『下克上の時代』(中公版「日本の歴史」第10巻)

下克上の時代

永原慶二先生の『下克上の時代』(中公版「日本の歴史」第10巻)を久しぶりに読みました。親本は1965年刊で、僕自身は、多分(←記憶あいまい)大学に入ってすぐの頃に旧文庫版で読んだと思います。この度、新しく版を起こして、文庫で再刊されました。

その後、永原先生は、いわゆる一般向け通史としては、1975年に小学館版「日本の歴史」第14巻『戦国の動乱』を、1988年に同じく小学館の「大系 日本の歴史」第6巻『内乱と民衆の世紀』を執筆されています。前者は、その後、大幅に加筆・修正し、『戦国時代 16世紀、日本はどう変わったのか』と改題の上、2000年に小学館ライブラリーに上下2冊で収められました。後者は、90年代に「大系 日本歴史」全体が同じく小学館ライブラリーのシリーズとして再刊。どちらも現在入手可能です。

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