「えひめ丸事件」とは何だったのか

『えひめ丸事件』(新日本出版社)カバー

『えひめ丸事件』(新日本出版社)を読み終えました。というか、ずっと前に読み終えていたのですが、いろんな思いが僕の中で渦巻いて、なかなかブログに感想を書き込めないでいました。でも読んでいていちばん強く思ったのは、この本を読んで初めて、「えひめ丸事件」がどういう事件だったか分かった、ということです。この本がなかったら、「えひめ丸事件」の真相を知らないままだったのではないかと思えるほどです。

米軍による事件・事故は、この間の横須賀の事件、八王子のひき逃げ事故など、いろいろありますが、しかし、えひめ丸事件は、訓練とはいえ米軍の正規の作戦行動中に引き起こされた事故だという点で、はるかに重大な意味を持っています。
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角度を変えてみれば

『SPA!』1月31日号の「ニュース・コンビニエンス」で、政治評論家の有馬晴海氏が、「共産党・不破議長の勇退」を第4位にあげ、次のように書かれています。

 共産党にあって自衛隊、象徴天皇制を容認する柔軟路線を進め、現書記長の志位氏もその路線をいく。以前、私はもっと現実路線をとらないと「国民がついてこない」と志位氏に申し上げたこともあるが、だからこそ約500万人がついていくとも言える。今の衆院議員は自民296人、共産9人だが、得票数に応じれば自民168人、共産31人になる。政権に程遠いには違いないが、別の角度から見れば意義がみえる。

共産党が自衛隊容認、象徴天皇制容認かどうか、それから志位氏は「書記長」ではなく幹部会委員長だということは別にして、共産党が約500万の得票をもっていること、そして小選挙区制でなく得票に比例した議席配分をすれば自民党の約5分の1の議席を得るだけの“実力”をもっていることに注目されたのは、卓見というべきでしょう。

社民党、自衛隊「違憲状態」と明記

社民党が、今月採択する「社会民主党宣言」で、自衛隊について「現状、明らかに違憲状態にある」と明記することが明らかになりました。

1994年に村山内閣の誕生にさいして自衛隊「合憲」と認めたのですが、今回の転換は、その後「自衛のための必要最小限度」を超えた、というもので、村山内閣当時の方針転換が間違っていたというものではないらしい。

「自衛隊は違憲状態」 社民、党宣言に明記へ(朝日新聞)
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