Winnyに感染するウイルスによるデータ流出事件が止まりません。国会議員の後援会リストの流出はともかく、その他は、全部、個人パソコンにデータを持ち込んだために起きた事件。問題はWinnyではなく、情報管理の原則を実際にやれるかどうか、というところにありそうです。
日別アーカイブ: 2006-03-21
稲葉振一郎ほか『マルクスの使いみち』
先日、コンサートの帰りに本屋で見つけたのが、稲葉振一郎・松尾匡・吉原直毅『マルクスの使いみち』(太田出版、本体1800円)。「人文系ヘタレ中流インテリのためのマルクス再入門」というコピーが気になって、ついつい買ってしまいました。(^_^;)
「人文系ヘタレ中流インテリ」というのは、「マルクス主義の資本主義批判に何らかの意義、正しさのあることを直観しながら、他方において知的体系としてのマルクス主義の正統性喪失に途方にくれている人々」(同書、18ページ)のこと。稲葉振一郎氏の命名だけれども、半分は自分たちのことを自嘲気味に?いっているのだろうと思います。
要するに、こういうヘタレ中流インテリのために、「主流派経済学〔=新古典派のこと――引用者〕の道具立てで、かつてのマルクス経済学が追究していたテーマを新たに定式化し直し、きちんと論じよう」というのが本書の立場です。その立場から、稲葉振一郎氏を中心にして、数理マルクス派の松尾匡氏や吉原直毅氏とが対談をしながら、マルクス経済学の再解釈を論じています。
東京フィル第719回定期演奏会 シューベルト交響曲第4番、チャイコフスキー交響曲第6番他
3・19集会のあと、銀座パレードを我慢してぬけだしたのは、久しぶりの東京フィルハーモニーのコンサートにいくためでした。
プログラムは、以下の通り。
- シューベルト:交響曲第4番 ハ短調 D.417 “悲劇的”
- ホフマイスター:ヴィオラ協奏曲 ニ長調
- — 休憩 —
- チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 op.74 “悲愴”
指揮は、ヴィオラ奏者でもあるユーリー・バシュメット。1曲目が「悲劇的」で3曲目が「悲愴」と、ちょいと暗めのプログラムですが、2曲目では、指揮者のバシュメット自身がヴィオラ・ソロをするという、いわゆる“弾き振り”を楽しませていただきました。
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日本チーム、WBC優勝!
「日の丸」を背負ったりすると、ここ一番に滅法弱い日本チームですが、2次予選で99%敗退が決まりかかってすっかり力が抜けたのか、準決勝、決勝と見事な戦いっぷりでした。
後半、またまた力みが出て、ちょっとハラハラさせられましたが、ともかくおめでとうございます。ヽ(^^@)/
日フィル第578回定期演奏会 バルトーク:青ひげ公の城 他
知り合いにかなり強く頼まれ、今シーズンから久しぶりに日フィル定期にも通うことにしました。その1回目が木曜日(16日)。荒天のなかサントリーホールに行ってきました。
プログラムは以下の通り。
リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調
— 休憩 —
バルトーク:オペラ《青ひげ公の城》(演奏会形式、原語上演、日本語字幕付)
この日のメインは、バルトークのオペラ「青ひげ公の城」。
家族の反対を押し切って、《青ひげ公》の城にやってきたユディット姫。かつての妻たちを殺したとの噂がある。城の中に入ったユディットは、閉ざされた部屋の扉を開けるように求める。第1の扉の向こうにあったのは拷問部屋。次の部屋には、血糊がついたままの兵器の数々。第3の部屋には宝石が満ちあふれていたが、そこにも宝石の陰から血が滴る……。
ということで、ユディットは何でこんな奴と結婚する気になったんだろう、という根本的な疑問がわいてくるほど陰惨なストーリー。ソプラノとバリトンの掛け合いでドラマと音楽が進んでゆきます。
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定期預金の金利引き上げ相次ぐと言っても
日銀の量的緩和策の解除にともなって、銀行が定期預金の金利を引き上げる動きが続いているというニュース。
しかし、定期預金の金利引き上げ幅は0.05%ほど。すでに住宅ローンなどは0.1?0.2%で引き上がっており、その差は歴然。まして普通預金の金利はそのまま。とても顧客の理解が得られる、という状況ではありません。
金融・証券/定期預金の利上げ相次ぐ 大手行、好業績で利益還元(FujiSankei Business i.)
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岩国住民投票についての地方紙の社説から
すこし遅くなりましたが、3月12日の山口県岩国市(旧)の、米空母艦載機の岩国基地移転受け入れについての住民投票の結果をめぐる全国各地の新聞の社説を眺めてみました。