いま、歴史学に問われていること

東京歴史科学研究会『人民の歴史学』171号

東京歴史科学研究会というところが出している『人民の歴史学』第171号(2007年3月刊)に、日本中世史の木村茂光さんの「いま、歴史学に問われていること」と題した論文が載っています。もともとは、昨年6月に開かれた東京歴史科学研究会6月講座での講演ですが、なかなか意欲的というか、木村さんの問題意識がよくわかるおもしろい論文でした。

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原発事故隠しの実態さらに明らかに

原発の事故隠しで、東京電力、北陸電力ともに日立の担当者に事故隠しを頼んでいたことが明らかに。

それも問題だけれど、もっと問題なのは、北陸電力が、制御棒3本が抜け落ちたときに、原子炉内の状態がどうなっているか日立の担当者に解析を依頼していたこと。ひょっとして、北陸電力は、そういう基本的なことも分析できないの? そんなところが原子炉の運転をしているのかと思うと、恐ろしくなります。

北陸・東電、臨界事故口止めや偽装要求(中国新聞)

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安倍首相、「集団的自衛権」で有識者会議

安倍首相が、「集団的自衛権」の行使に踏み切るために、有識者会議をつくり検討することに。

「集団的自衛権」の範囲についていろんな論争が生まれたのは、もともと、憲法が「武力の行使」を禁止しているにもかかわらず、「集団的自衛権」と称して自衛隊が米軍との共同作戦をやろうとしたから。憲法が「武力の行使」を禁止している以上、本来、日本が実際に攻撃・侵略されている場合を除いて、日本が国家権力の発動として武力を行使するということはありえないのです。

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