これは笑うしかない 映画「わが教え子、ヒトラー」

わが教え子、ヒトラー

さて、コンサートが終わって外へ出てみたら、あたりは真っ暗、ガラガラと雷鳴が鳴り響き、渋谷は土砂降りの真っ最中。

もちろん傘など持ってなかったので、そのままBunkamuraの6階に上がり、雨をやり過ごすあいだ、ル・シネマで昨日封切りになったばかりの映画「わが教え子、ヒトラー」を見てきました。

1945年の新年の大演説会をひかえて、心を病んで落ち込むヒトラーを何とかしようと、宣伝相ゲッペルスは、ユダヤ人の元俳優アドルフ・グリュンバウムを収容所から呼び寄せる。グリュンバウムは、収容所に残された家族と一緒に暮らすことを条件に、ヒトラーに演説指南をおこなうことに…。

ということで、およそあり得ないストーリーですが、実際のところ、1932年に、ヒトラーは、ポール・デヴリエンというオペラ歌手兼ボイストレーナーに発声法や呼吸法を習っていたそうです。その人物設定をユダヤ人俳優ということにして、しかも帝国崩壊目前の時期に移して映画化したのは、監督・脚本のダニー・レヴィのアイデア。

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久しぶりのコンサート 東フィル・オーチャード定期

東京フィルハーモニー交響楽団プログラム(2008年9月号)

9月に入ってようやくオケの夏休みも終了し、久しぶりのコンサートに昼から渋谷Bunkamuraに出かけてきました。

今日は東京フィルハーモニーの定期演奏会。本来は、若杉弘氏が振る予定だったのですが、「体調不良(急性膵炎)のため9月一杯の入院」とのことで、ベルギー生まれのロナルド・ゾルマンが指揮することに。若杉さんのブルックナー、というのが今シーズンの東フィル定期を選んだ理由の1つだったのですが、ともかく1日も早い回復を願っています。

  • プフィッツナー:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 op.34
  • ブルックナー:交響曲第4番 「ロマンティック」 WAB.104(ノヴァーク版)

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