またまた新しい資本論を入手。
1つは、ドイツ語第2版(1872年)を収めた新MEGA第2部第6巻(写真右)。もう1つは、エンゲルス監訳の英語版(写真左)です。
ドイツ語第2版は、マルクス自身の手による最後の改訂版なので、前々からなんとしても手に入れたいと思っていました。しかし、もちろん第2版そのものは古書としても非常に貴重で、稀少かつ高価。新MEGAのこの巻も、実はなかなか出回りものがありません。本巻には、資本論第2版のほかに、マルクスが初版からの改訂部分の原稿も収められています。
英語版の方は、ロンドンのグライシャー社発行の1918年版。もともと英語版は、1887年にゾンネンシャイン社から発行されましたが、『資本論辞典』(青木書店、1966年)によると、その後ゾンネンシャイン社が廃業し、発行所がアンウィン社、グライシャー社と引き継がれたそうです。
扉見返しには、英語版初版以来の増刷の刊行年が書かれていますが、それによれば1918年版は第13刷ということになるのですが、これは『資本論辞典』の記述とはあいません。『資本論辞典』によれば、第13刷は1909年刊、1918年刊のものはなく、第15刷1916年刊、第16刷1919年刊となっています。
新MEGAの方は、国内の古書店で13,000円しましたが、英語版は、インターネットの海外古書店で購入、送料込みで19.85ドルと超お安く入手できました。(^_^;)