最近買った本

本を処分して引っ越したというのに、さっそくいろいろ新しい本を買い込んでいます。(^^;)

  • 保立道久著『歴史学をみつめ直す 封建制概念の放棄』(校倉書房)
  • 柳美里『8月の果て』(新潮社)
  • 丸山昇著『上海物語 国際都市上海と日中文化人』(講談社学術文庫)
  • 尹載善著『韓国の軍隊 徴兵制は社会に何をもたらしているか』(中公新書)
  • 佐藤卓己著『言論統制 情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』(中公新書)
  • 河合幹雄著『安全神話崩壊のパラドックス 治安の法社会学』(岩波書店)
  • 置塩信雄著『近代経済学批判』(有斐閣双書) ←古書です

置塩『近代経済学批判』は、本当に1年以上ずうーーーーっと探していた本。古本屋さんでも全然出回りものが無く、ほとんど諦めかけていました。(^^;)
尹『韓国の軍隊』――帯に「すべての国民は国防の義務を負う(大韓民国憲法第39条) 兵役義務の知られざる実態とは」とあったので、とりあえず購入。自民党などは、憲法改正で「国防の義務」を明記しようとしているだけに、「国防の義務」が憲法に明記された国の実態を知ることは必要だと思います。

と、これだけ買い込んだにもかかわらず、目下のところは柄谷行人著『トランスクリティーク』(批評空間、2001年)を読んでいます。これも、出たばかりのときに買ったのですが、ずーーーっと埋もれていて、引っ越しで“発掘”したものです。(^^;)

恩師の研究をふり返って

引っ越しで本を移したために、何がどこにあるかさっぱり分からなくなりました。その代わり、昔買ったままになっていた本などを“再発見”したりもします。(^^;)

今日、何気なく恩師の『幕末社会の展開』(佐々木潤之介著、岩波書店、1993年)を手に取ってみました。終章を読むと、最後に先生が、新たな「絶対主義論」の展開を展望しつつ、それは別稿に譲ると書かれているのを発見。大学院を辞めてから、近世史にかんする論文はほとんど読まなくなり、この本も買ったままになっていました。結局、この別稿は書かれずじまいになった訳で、今さらながら、なぜ本書が刊行されたときにすぐ読んでおかなかったかと悔やまれます。

米軍ヘリ墜落事件で情報ネットワークのHP解説

沖縄国際大学総合文化学部の教員・学生有志による「情報ネットワーク」のホームページが開設されました。事件の経過や、目撃証言などが掲載されていて、事件の様子をあらためて知ることができます。

沖国大ヘリ墜落事件情報ネットワーク

「緊急着陸だった」ではすまされない

米軍がヘリ操縦士を賞賛していることについて、「琉球新報」の社説が非常に的確な指摘をしています。

1つは、操縦士が人のいないところへヘリを墜落させようと操縦したというのが本当なのかという問題。後部ローターが落下した段階で、ヘリは操縦不能だったはずと指摘しています(後部ローターが落下すれば、機体がぐるぐる回転してしまい操縦不能になるはず)。
もう1つは、ヘリを墜落させ、住民を危険にさらした責任を棚上げして、乗員を賞賛する無責任さ、傲慢さです。

そもそも、米軍は「墜落」であることさえ認めず、あれは「緊急着陸」「不時着」だったというのです。あれが「緊急着陸」なら、自動車事故も「衝突」ではなく「緊急停止」だったということになるでしょう。社説は最後に、こうした米軍の増長を許しているのは日本政府の姿勢に責任があるとも指摘しています。本当にその通りだと思います。

米軍司令官発言・重大性の認識に欠ける(琉球新報ホームページ – 特集 – 米軍ヘリ沖国大墜落)

続きを読む