ファルージャを制圧した米軍は、今度はイラク北部のモスルで「武装勢力」の「掃蕩作戦」を開始しました。
小泉首相は、これも「支持」するのでしょうか…。
ファルージャを制圧した米軍は、今度はイラク北部のモスルで「武装勢力」の「掃蕩作戦」を開始しました。
小泉首相は、これも「支持」するのでしょうか…。
ハンガリー国会は、ジュルチャニ首相が提案したイラク派兵の来年3月末までの延長案を否決。これにより、ハンガリーは今年末までに(つまりあと1カ月半で)撤退することになりました。
また、ルーマニアは、来年6月末撤退の考えを表明。asahi.comではこれを「早期撤退」と言ってますが、多くの国が1月の選挙を1つの目処にして撤退や派遣の再検討を表明しており、けっしてルーマニアだけが「早期撤退」ではありません。念のため。
読売新聞の世論調査でも、政府の自衛隊イラク派遣延長について、「支持しない」が53%にのぼり、「支持する」の25%を大きく上回りました。
同調査では、自衛隊のイラク派遣そのものについては、53%が「評価する」と回答していますが、それにもかかわらずというか、イラク派遣を「評価する」という人のなかからさえ、派遣延長には「反対」の声が広がっていると言うことです。
米軍がファルージャ市全域を「100%制圧」しました。しかし、いったいどれだけの犠牲が出ているのか、攻撃されたのは本当にテロリストだったのか。米海兵隊大佐は「8日の作戦開始以降、武装勢力1000人以上を殺害、拘束者も1000人以上に上る」(毎日新聞)と語ったそうですが、民間人の犠牲者がどれぐらいにのぼるかは、いまのところまったく不明です。
さらに、小泉首相が思わず語ったように、このファルージャ制圧作戦がアメリカにとって見ても「成功」だったといえる結果を残すかどうか。かえってイラク国内の反米感情――少なくともスンニ派の――を強め、対立を複雑にしただけで終わるのではないか。そうなったとき、アメリカはいったいどうするつもりなのだろうか。そして、作戦「成功」を願い「支持」を表明した小泉首相は…。すでに、ファルージャ以外の地域では、米軍や米軍の支配下にあると見なされるイラク暫定政府、警察などを標的にしたテロが続発しています。
ファルージャ:米軍制圧 とんでもない破壊と、内部の声も(MSN-Mainichi INTERACTIVE)
ファルージャ:米軍”完全制圧” 残存勢力の壊滅目指す(MSN-Mainichi INTERACTIVE)
「ファルージャ、路上に多数の遺体」/中東TV(NIKKEI NET)
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今日の日経夕刊によれば、全般などを除いた流通可能な書籍は約70万点、そのうち実際に一般書店の店頭に並んでいるのは約10万点、取次が通常常備する本も約10万点。トーハンが客注に対応するために設立した専門会社ブックライナーの倉庫には約40万点の本が揃えられているそうだが、そのうち約6万点は「1年間、まったく注文のない本」だという。
そうだとすると、新宿のジュンク堂書店が、90万冊の本を揃えているというのは、相当なもの。実際眺めた限りでは、日本近世史についていえば、たぶん現在入手可能な研究書はほとんど並んでいるという感じで、新刊書と話題の本のコーナーを除くと、ほとんどの本は棚に1冊並ぶだけ。全部見て回るのには、相当な体力が必要です。(^^;)
しかし残念なのは、本の分類・配列がオーソドックスというか伝統的というか、古い感じで、現代思想などの新しい“知”の動向には十分対応し切れていないこと。それに、文学の分野では、海外小説はいわゆる欧米ものに限られ、アジア文学などは、アジアの旅行記や観光案内と同じところに並んでいるだけで、圧倒的にスペースが小さかったこと。いまどき、海外=欧米というのでは、ジュンク堂の見識が問われかねませんね。
政府が新しい「防衛計画の大綱」(防衛大綱)の骨子を、自民党に提示しました。
「国際テロ組織などの非国家主体が重大な脅威として登場」という状況認識のもと、「国際的な安全保障環境を改善し、我が国に脅威が及ばないようにすること」を目標として、「米国との戦略的な対話に主体的に取り組」みながら、「国際平和協力活動に主体的、積極的に取り組む」と言っていますが、“テロ撲滅”を看板にして自国中心主義的に世界のあっちこっちに“力の政策”で望もうとするアメリカと「戦略的対話」に従って自衛隊を「国際平和協力活動」という看板でどんどん海外に派兵していけば、結局、世界の反米テロの危険が日本にも及ぶようになります。
つまり、この新しい「防衛計画の大綱」(骨子)なるものには、安全保障の目標と基本方針のあいだに大きな齟齬が存在しているのです。テロの危険性にたいしては、別の手段でのアプローチが求められているし、それが国連加盟諸国の多数の声でもあります。