黒曜石の石器には、誰しも歴史へのロマンを呼び起こされるでしょう。著者は、現在は長野県浅間縄文ミュージアムの学芸員だということですが、國學院大学の博士課程を修了したあと在野の考古学研究者に贈られる藤森栄一賞を受賞(1992年)など、在野で研究を続けてこられたのだと思います。だからと言う訳ではありませんが、本書の文章は学術書、研究書というより、ずっとソフトで、著者と一緒に黒曜石の遺跡を求めて全国を探索して歩いているような気がしてきます。その文章の魅力に惹かれて、一気に読み終えてしまいました。
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日別アーカイブ: 2004-11-29
ベンチに置かれた蜜柑…
帰りの電車に乗っていたときのこと。途中の駅で、ふと目の前のホームを見ると、誰もいないベンチの上にスーパーのレジ袋に入った蜜柑が…。ホームに降りて階段に向かうお客さんが、次々に「あれ?」という顔をして通っていきます。しかし、乗ってきたお客さんの中には、あわてて取りに戻る人もなかったので、もっと前の電車に乗ったお客さんが忘れたものなのでしょう。“遺失物”として届けられても、保管しているうちに腐っちゃうだろうし…。あの蜜柑、どうなるんでしょう?
家に帰ってきて、冷蔵庫をあけてみると、奥の方に納豆のパックが1つ。う〜む、だいぶ前だぞ、納豆買ったのは…。夕食の準備ができて、そのパックを開けてみると、納豆が少し干からびて、ところどころに白い点々がある。「カビたか?」と思ったけれど、よく考えたら、納豆はもともと腐ってるものじゃないか。少々臭いはきついが、この程度は大丈夫だろうと、そのままタレをかけて糸を引かせ、ご飯にかけてむしゃむしゃと食う。明日、お腹を壊したら、やっぱり腐ってたんでしょうねえ…。(^^;)
実感される貧富の格差
読売新聞の世論調査で、貧富の格差が大きくなっていると回答した人が55%(「どちらかと言えば」を含む)を占めました。都市住民ほど強く感じる傾向があり、また年代別には50代が61%と最も高くなっています。また、自分の生活を「中の下」「下」とする人は34%で、10年前より11ポイント増えた、とのこと。
「貧富の格差が小さい」と言われてきた日本で、過半数の人が「格差が拡大している」と感じるようになったということは、なかなか深刻な事態かも知れません。
気になる本
日曜日の新聞書評から。
- 山田昌弘著『希望格差社会 「負け組」の絶望感が日本を引き裂く』(筑摩書房 新刊、1900円)
- 辻井喬著『父の肖像』(新潮社、2600円)
山田昌弘氏は『パラサイト・シングルの時代』(ちくま新書、1999年)の著者。
辻井喬氏の本は、読売、日経などあっちこっちで取り上げられています。同じ著者の『風の生涯』も読みかけなんですが…。
こんどは五十嵐(男)から…
こんどは、「五十嵐司(男)」を名のるSPAMメール。女性からのメールでは引っかかる奴がいないのかなぁ…。このさい、IPアドレスも公開しておきます。
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雲行きが… 日中首脳会談
小泉首相が、ASEAN+3のため到着したラオスで、中国のODA見直しを示唆。また、靖国神社参拝問題では、「自分なりの考えを述べる」、従来の参拝は「適切だった」との態度を示しました。
どうも単純に靖国問題で「譲歩」するというのとは違うような感じです。ODA援助と靖国問題での“相撃ち”をねらっているのでしょうか? 雲行きが怪しくなってきました。
中学生の23%が抑うつ症状、小学生の2割が幻覚
少し前の記事ですが、気になる記事があったので紹介しておきます。
1つは、中学生の23%、小学生でも8%が「何をしても楽しくない」「泣きたい気がする」「独りぼっち」などの抑うつ症状を示しているという調査です。「なにをしても楽しくない」という子ども…。う〜む、です。
もう1つは、小学生の2割が「人の顔が見える」「自分の悪口が聞こえる」などの幻覚(幻視、幻聴)を体験したことがあるという調査。海外の研究では、幻覚を訴える子どもの割合は19?35%というので、日本だけが飛び抜けて高いわけではありませんが、しかし、「自分の悪口が聞こえる」というのは、あまり健全なものではありません。
子どもたちは相当深刻な精神状態におかれているということなのでしょうか。
中学生23%、小学生8% うつ病リスクの抑うつ症状(共同通信)
小学生の2割「幻覚体験」 不安定な親子関係反映か(共同通信)