「オール・アバウト・マイ・マザー」、「トーク・トゥ・ハー」のペドロ・アルモドバル監督の最新作、「バッド・エデュケーション」を見てきました。今年10本目の映画です。
1980年のマドリード。若くして映画監督として成功したエンリケ(フェレ・マルチネス)のところに学生時代の友人イグナシオ(ガエル・ガルシア・ベルナール)がシナリオを持って訪ねてくる。彼は、エンリケの少年時代の神学校寄宿舎での親友。16年ぶりに出会った旧友のあまりにも変わりようにエンリケは戸惑いつつ、彼の持ってきたシナリオに思わず引き込まれる。そこには、寄宿生時代に2人が体験したある“事件”が描かれていた。その事件とは…
ということで、イグナシオのシナリオを出会った“現在”のお話が、少年時代の“事件”と、その“事件”をめぐる現在の“事件”と、重なり合いながら、ストーリーは展開します(詳しいことは、見てのお楽しみ。不思議の仕掛けはやがて明らかになります)。