ブラームスの革新性とは?/都響第607回定期演奏会Aシリーズ

金曜日に続いて、今夜は、上野の文化会館で都響の定期演奏会(Aシリーズ)を聞いてきました。

  • ブラームス:大学祝典序曲 op.80 男声合唱付
  • シェーンベルク:「ワルシャワの生き残り」 op.46
  •     intermission
  • ブラームス(シェーンベルク編):ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 op.25 オーケストラ編曲版

保守的な古典主義者といわれるブラームスと、無調と12音技法のシェーンベルク。この繋がりは?と思ったのですが、プログラムの解説(寺西基之氏)によれば、シェーンベルクは、ブラームスの音楽を好み、彼の音楽の斬新さに注目し、「革新主義者」と呼んでいたそうです。そして、3曲目のブラームスの「ピアノ四重奏曲第1番」をオーケストラ版に編曲したというのです。

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メディアのいい加減さ

JR宝塚線の脱線事故のメディア報道で感じたこと。

伊丹駅でのオーバーランについて、JR西日本は当初8mとしていたのが、昨日になって40mだったことが明らかになった、と一斉に報道していますが、事故直後から、乗客は「3両分ぐらいオーバーランした」と言っていました。なぜ、JR西日本が8mだと発表したときに、それを問題にしなかったのでしょうか?

また、事故車両がカーブに時速108kmで進入したことが明らかになると、「制限速度を30kmも上回る猛烈なスピードで…」などと報道し始めました。まるで、速度違反が脱線の原因になったかのような報道ぶりですが、それまでは、JR側の計算上は133kmで転覆するという発表から、「速度を出しすぎていたというだけで脱線は考えにくい」と伝えていたはず。それが突然、「制限速度を30kmも上回る猛烈なスピード」では、辻褄が合わないと疑問を感じないのでしょうか?
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犠牲者90人に…

JR宝塚線の脱線事故、とうとう犠牲者は90人になりました。まだ車内に閉じ込められたままの人がいるとのことです。

カーブに制限速度をオーバーして100キロで侵入していたとのこと。しかし、それだけでは脱線は考えにくいでしょう(70キロ制限のところを100キロで走っただけで脱線するようなら、それ自体が恐ろしいこと)。複合的な要因だったのでしょうが、徹底的な原因究明を望みます。同時に、他の要因があったにせよ、速度の出し過ぎがなければ事故は起こらなかったでしょう。その意味では、なぜ運転手は、1分半の遅れを回復するために、乗っていたお客さんが「怖いね」と思うほどのスピードを出したのか? そんなところまで運転手を追いこんだJRの運行管理、人事管理に問題はなかったのか? そこのところもきちんと追及てほしいと思います。

電車100キロ超、尼崎脱線事故の死者90人に(読売新聞)
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