産経新聞、こんどは『蟹工船』にいちゃもんをつける

『蟹工船』ブームに、お定まりの反響意識を目覚めさせた「産経新聞」が、でかでかと紙面の3分の1ほどの場所をつかって、『蟹工船』へのいちゃもん付けをやっています。

しかし、「資本の論理によって嗅覚(きゅうかく)鋭く動く出版社と、かつてのスター作家の復権によって共産主義をPRしたいとする勢力との間で、密(ひそ)やかな結託が図られたのではないか」などと、恐ろしげに書いていますが、そもそも「産経新聞」自身がその『蟹工船』ブームを記事にしているのだから、自分で自分のケツを蹴飛ばしただけのことです。

しかも、その内容が実にお粗末…。

【土・日曜日に書く】編集委員・福島敏雄 いま、なぜ「蟹工船」なのか(産経新聞)

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佐賀地裁、諫早湾堤防の5年間開門を命じる

諫早湾干拓事業訴訟で、佐賀地裁が、潮受け堤防の5年間開門の判決。

漁民たちの堤防撤去の訴えを認めた訳ではありませんが、国のやり方を「立証妨害」と批判し、漁業への影響を調査するために5年間の堤防開門を命じました。

これにたいし、九州農政局は「予期せぬ被害が出る恐れ」といっていますが、これは、判決がそうした被害に備える工事をするために3年間の猶予を認めていることを、わざと無視した意図的なコメントです。潮受け堤防を設置するときは、「予期せぬ被害」を認めようとしなかったのに、開門するときだけ「予期せぬ被害」を言い立てるあたりも、厚かましい話です。

諫早湾干拓事業訴訟:5年間の開門命じる 漁業被害、一部認定――佐賀地裁判決(毎日新聞)
「予期せぬ被害出る恐れ」諫早湾裁判で九州農政局が会見(MSN産経ニュース)
宝の海再生に光、諫早干拓訴訟判決に原告「勝った」(読売新聞)

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『蟹工船』ブームは海外メディアからも注目されているらしい

今朝(6/27)の「読売新聞」に、「気になる! 蟹工船ブーム『格差の証拠』」という記事が載っています。新潮文庫の増刷は、ついに35万7000部!!

その記事の中で紹介されていましたが、『蟹工船』ブームは海外メディアの注目も集めていて、新潮文庫編集部はAPやロイターの取材を受けたそうです。

蟹工船ブーム「格差の証拠」(読売新聞)

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