『蟹工船』ブームに、お定まりの反響意識を目覚めさせた「産経新聞」が、でかでかと紙面の3分の1ほどの場所をつかって、『蟹工船』へのいちゃもん付けをやっています。
しかし、「資本の論理によって嗅覚(きゅうかく)鋭く動く出版社と、かつてのスター作家の復権によって共産主義をPRしたいとする勢力との間で、密(ひそ)やかな結託が図られたのではないか」などと、恐ろしげに書いていますが、そもそも「産経新聞」自身がその『蟹工船』ブームを記事にしているのだから、自分で自分のケツを蹴飛ばしただけのことです。
しかも、その内容が実にお粗末…。