今週の「九条の会」(4月30日まで)

各地の「九条の会」の活動を、インターネットからピックアップしました。

「九条」守るのは私たちの責任 舞鶴で憲法施行60年記念集会
[京都新聞 4月30日21時49分更新]

 現憲法が施行されて5月3日で59年が経過するのを前に、京都府舞鶴市伊佐津の市西駅交流センターで30日、市民グループ主催の「憲法施行60年記念集会」が開かれた。集会には約90人が参加、「世界に誇る憲法九条を守ることは、今を生きる私たちの責任」と改憲への動きに反対し、憲法を守り広げていく決意をアピールした。
 作家の大江健三郎さんらが立ち上げた「九条の会」の趣旨に賛同し、昨年結成された市内の三つの「九条の会」が合同で主催。女性グループが現憲法の素晴らしさを歌うコーラスを披露した後、弁護士の岩佐英夫さんが「どうなる日本の憲法」をテーマに講演した。
 岩佐さんは自民党などの「新憲法草案」について「九条だけでなく前文など憲法全体を改悪し、国民が国家権力をしばる憲法から、国家が国民をしばる憲法に変えることが狙い」などと指摘。憲法を守り、生かしていく幅広い活動の必要性を訴えた。

九条の会:世界に誇れる憲法を守って 辻井喬さん講演――大津で「つどい」/滋賀
[毎日新聞 4月30日16時1分更新]

 来月3日の憲法記念日を前に「滋賀・九条の会」は29日、大津市京町3の滋賀会館大ホールで憲法改正反対を訴える「滋賀・憲法のつどい」を開いた。つどいは昨年に続き2回目で約520人が参加。父親が滋賀県生まれでゆかりの深い小説家・詩人の辻井喬さん(79)が講演に駆けつけ「世界に誇れる憲法を守っていこう」と訴えた。
 同会の近藤學事務局長(56)によると「世代間のジェネレーションギャップ」が憲法改正議論が若い世代で盛り上がりに欠ける一因、という。辻井さんもこの日の講演で「憲法の問題は生活の問題ということが伝わっていない」と指摘、「より多くの人をとらえるだけの言葉が必要」と語った。一方で、流れている情報だけをそのまま受け入れるのではなく「自分の判断で理解することを怠けてはいけない」と訴えた。
 さらに辻井さんは「憲法を守ろうとする主張は本質的には多数派」とし、「人間の集団の輪を広げていこう」と呼びかけた。最後に「このホールが憲法ホールと呼ばれるくらいになれば、おやじの墓に報告に行きますよ」と話すと観客席からはドッと笑いが起こった。【近藤希実】

九条変えたい?守りたい? 市民団体がシール投票/さいたま
[埼玉新聞 2006年4月28日(金)]

 憲法九条を守る活動を展開する市民グループ「九条の会・さいたま」(三輪隆事務局長)は27日、さいたま市のJR浦和駅前で憲法九条を変えたいか、それとも守りたいか、県民によるシール投票を行った。
 シール投票は5月3日の憲法記念日を前に、憲法9条への関心を持ってもらおうと、全国各地の9条の会が実施している。この日はさいたま市の同会員九人が参加。道行く人に「憲法9条どう思う?」と書かれたボードを見せ、「変えたい」「守りたい」のどちらかにシールを張ってもらうよう呼び掛けた。
 午後2時から約2時間実施した投票の結果は、「守りたい」165票、「変えたい」13票、両方の中間に張った「わからない」3票。主催した同会の井口良夫さん(68)は「一人でも多くの人に関心を持ってもらえれば」と話した。

9条の会:憲法の大切さ知って 徳島弁護士会有志30人が結成/徳島
[毎日新聞 4月27日13時2分更新]

 徳島弁護士会(田中浩三会長、54人)の会員有志30人がこのほど徳島市徳島町城内の県青少年センターで「徳島弁護士9条の会」の結成集会を開いた。会員の弁護士の他、大学生や主婦ら約200人が出席した。
 県出身の落語家、笑福亭学光さんが「憲法」を題に落語を披露。国際政治学が専門の饗庭和彦・徳島大学助教授や津川博昭弁護士らが、それぞれの立場から改憲論議についてコメントした。饗庭助教授は「欧州は割が合わないから戦争をしない。日中関係も相互依存はさらに深まっていく。脅威論自体に疑問がある」と話した。
 最後に同会の鈴木亜佐美弁護士が結成宣言を読み上げた。会場では自民党の新憲法草案と現行憲法を併記した冊子が配られ、参加者が熱心に目を通していた。
 同会は今後、講演などを通じて一般市民に憲法の大切さを知ってもらい、他府県の「9条の会」とも連携していくという。【加藤明子】

澤地久枝さんが講演 「憲法記念日の集い」
[東京新聞 2006/04/26]

 「憲法記念日の集い」が5月3日午後2時から松戸市松戸の市民会館で開かれ、フリーライターの澤地久枝さんが、「すてるな平和うばうな人権・民主主義――世界に広げよう、憲法9条!!」の演題で講演する。講演に先立ち松元ヒロさんの時事コント、流通経済大学吹奏楽部の演奏会がある。
 澤地さんは婦人公論編集部次長などを歴任後、1972年に「妻たちの2・26事件」を出版したほか、これまでに「昭和史のおんな」「私のかかげる小さな旗」などの著書がある。2004年6月に「九条の会」の呼び掛け人となった。
 集いは「松戸市に夜間中学校をつくる市民の会」など61団体による実行委員会(藤田恭平実行委員長)が主催。手話通訳あり。保育希望は事前に申し込む。参加費は資料代を含め500円、18歳未満無料。問い合わせは藤田実行委員長へ。 (川田 栄)

被爆遺構巡り、平和願う?長崎・城山9条の会25人が2時間かけ
[2006年4月24日 読売新聞]

 長崎市城山町の城山小周辺住民らでつくる「城山憲法九条の会」(下平作江、楠田昌子共同代表)が23日、爆心地から約500メートルにある同小と、その周辺に残る被爆遺構を巡る行事を開いた。会は昨年1月に発足以降、憲法の成り立ちや、国際情勢などの学習会などを重ねており、遺構巡りは初めて。
 この日は、周辺の住民や大学生ら約25人が参加。会の世話人の一人で長崎の証言の会代表委員の広瀬方人さん(76)の解説で、城山小の被爆校舎や被爆で傷ついた柿の木、防空ごうの跡などを約2時間かけて巡った。
 初めて被爆校舎を訪れた同市西海町、活水大3年金子縁さん(20)は「校舎には熱線が当たった跡が残り、被爆直後の様子が伝わってきた」と話していた。
 楠田代表は「現在の快適な生活を守ってくれる平和憲法を守るため、何が必要かを考え、今後も様々なイベントを開いていきたい」と意気込んでいた。

県内被爆者ら悲劇語る 名古屋で「戦争体験を聞く会」
[中日新聞 2006/04/24]

 原爆や空襲の被害者らを語り部として招き、戦争の悲惨さや平和の大切さをあらためて考えてもらおうという「戦争体験を聞く会」が23日、名古屋市中区の市女性会館で開かれた。若者から赤ちゃんを連れた夫婦、戦中世代の高齢者らまで約70人が、もらい泣きしながら耳を傾けた。(梅本 秀基)

 憲法改正に異議を唱える「あいち女性九条の会」が主催し、県内で暮らす被爆女性ら5人が招かれた。「血だるまで『水をください』と泣く人を前に、何もできなかった」「背負った赤ちゃんの首がなくなっていることに気付かず、必死に語り掛けていた母親の姿が忘れられない」などと衝撃的な記憶が語られるたび、会場はざわめきやすすり泣きに包まれた。
 同会の共同代表を務める女優の山田昌さんも、遺族の詩の朗読で登壇したものの、しばらく涙を止められなかった。二十年来、原爆の現実を伝える朗読劇に出演している経験を基に「最近の若い人たちは、戦争の悲惨さを想像できなくなっている。何としても語り継いでいかなければならない」と決意を表明しつつ「戦争だけはいけません」と訴え掛けた。

宗派を超え九条守れ “宗教者の会”発足へ
[大分合同新聞 2006年04月22日09:53]

 改憲に向けた論議が高まる中、県内の宗教者が、宗派などそれぞれの立場を超えて平和と憲法九条の意味を考えていこうと、「宗教者九条の会・大分」を五月二十六日に発足させる。現在、住職ら十人で準備を進めている。発足準備会世話人代表の日野詢城さん(62)=由布市湯布院町、見成寺住職=は「多くの宗教者とともに、良心に基づいて改憲反対の声を挙げていきたい」と話している。
 改憲の動きに関しては、作家や学者などでつくる「九条の会」が、世界平和に向けて憲法九条の意味を考えようと、二〇〇四年にアピールを発表。宗教界でも、このアピールへの賛同者を宗派を超えて募る「宗教者九条の和」の取り組みをしている。
 日野さんらは地域で暮らす一宗教者として、日常生活の中から平和や憲法九条の大切さについて考え、具体的な行動につなげていこうと、信者も含むあらゆる県内の宗教者に呼び掛けていくことにした。
 「改憲は今まで平和憲法の下で培ってきた歴史を変える重大なこと。多くの人に関心を持ってほしい。特に(戦争の放棄をうたった)九条は日本が戦争に加担しないブレーキとなっている。米軍の基地移転が問題となっているが、地域住民の声は国に届いているといえるのか」と日野さん。
 準備会を一月につくり、住職らで準備を進めてきた。五月初めには県内の宗教者約千五百人に一斉に文書で呼び掛けをする。発足を記念する会を五月二十六日に大分市のコンパルホールで開催。「宗教者九条の和」の呼び掛け人の一人でもある無着成恭さん(国東市在住)が講演する。
 発足後は情報誌を作ったり、講演活動などを展開して活動を広げるほか、県内の市民団体とも情報交換などで連携を深める。日野さんは「宗派は違っても平和と人権を尊重するところではみんなつながっている。わたしたちにできることで九条を守りたい」と話している。

九条の会・たじみ:「平和を活かす」 23日に講演会/岐阜
[毎日新聞 2006年4月20日]

 多治見市内を中心に護憲活動をしている「九条の会・たじみ」が23日午後1時15分から、多治見橋南の産業文化センター3階会議室で、名古屋大大学院教員、愛敬浩二さんの「改憲のねらいと私たちの課題 9条を護(まも)ることが平和を活(い)かすこと」と題した講演会を開く。参加協力費500円が必要。
 また同会は、発足1周年を記念して6月4日に同センターで集いを開く。総会のほか松元ヒロさんの1人芝居などのアトラクションもある。問い合わせは冨田法律事務所内の同会。【小林哲夫】

「9条精神」次世代に 三国丘高同窓の団体
[朝日新聞 マイタウン大阪 2006年04月18日]

 憲法9条を何としても次世代に引き継ごう――堺市堺区南三国ケ丘町2丁、府立三国丘高校の同窓生らでつくる「三丘・九条の輪」の初会合がこのほど、同校であった。戦争体験を交えながら9条の大切さを語り合い、「守る輪」を今後も広げていくことを誓い合った。
 「九条の輪」は、作家の大江健三郎さんや評論家の加藤周一さんらが2年前に結成した「9条の会」の趣旨に賛同した同窓生らの呼びかけで昨年9月に発足。その思いは同窓会内に広がり、呼びかけ人、賛同者は218人になった。
 今月15日に呼びかけ人会があり、50代から80代までの約30人が出席。卒業生で大阪革新懇常任代表世話人の東谷敏雄さん(86)から憲法と教育基本法の改定に向けた動きについて聞いたほか、参加者同士で思いを語り合った。
 堺中学時代の1939(昭和14)年卒業の男性は「私の級友らは次々に兵隊にとられて戦死した。戦後、お寺を会場に同窓会を開いたら、遺影ばかりがずらりと並んだ。戦争だけは二度とやらせない」と涙ながらに話した。
 45(昭和20)年卒業の男性は「私の右手には、まだ焼夷弾(しょういだん)の破片が残っている。これがある限り、私は戦争を忘れることができない。平和の大切さを若い人たちにつなぐ接点になりたい」と話した。
 呼びかけ人会の世話人の1人で、阪南医療生協理事長の古久保暢男さん(72)は「同窓会という組織だから運動はできない。石を投げ込んだ池に出来る波紋のように、憲法9条への思いを共有していこうと会の名前を『輪』とした。いろいろな立場や考え方の人がいるが、『9条を守る』という一点で集まり、輪を広げていきたい」と話している。

八千代9条の会、設立1周年で集い
[朝日新聞 マイタウン千葉 2006年04月16日]

 「憲法9条は変えない」という思いを共有する住民が集まった「八千代 9条の会」が15日、設立1周年を迎え、八千代市萱田町の市民会館で「平和の集い」を開いた。会員ら約500人が参加し、中国残留女性の生き様をつづった一人芝居や、日米関係と改憲などを論じる講演に耳を傾けた。
 筆頭代表の岡村勝輔さん(61)が学習会9回、街頭アピール12回という1年間の活動を報告し、「国をつかさどる人が間違った方向に行かないよう見守るのが憲法。1万人を目標に政党や宗教を超えて、平和憲法を守りたい個人をつなげよう」と訴えた。
 女優の神田さち子さん(62)は10年続ける芝居「帰ってきたおばあさん」のハイライト、子どもを犠牲に逃避行する開拓団員を熱演。舞台に先立ち、11年前に出会った中国残留女性の話をし、「たった一言、『もう日本には何もいうことはない。でも私たちみたいな者がたくさん残されていることだけは忘れんといてください』と言われた。そういう思いを次世代にも伝えていかなければ」と語った。

「九条の会・京築」 22日に1周年記念講演会 行橋市 斎藤九大名誉教授招く
[2006/04/12付 西日本新聞朝刊]

 憲法見直しの動きを懸念して昨年設立された「九条の会・京築」は22日、行橋市で創立1周年記念講演会を開く。講師は、斎藤文男九州大名誉教授(憲法)。同会は「戦後60年。日本が戦争に巻き込まれなかったのは、9条で戦争放棄を定めた憲法があったからこそ。憲法記念日(5月3日)を前にその意義を考えてほしい」と参加を呼びかけている。
 同会は、党派を超えた約340人が呼びかけ人となり、昨年4月22日に結成された。憲法記念日に市民討論集会、終戦記念日(8月15日)にJR行橋駅前でリレートークをするなどして護憲を訴えてきた。
 同会によると、1年間の活動で呼びかけ人は1000人を突破。「活発化する憲法改正に向けた動きに対して、危機感が広まっていることの表れではないか」とみている。
 講演会は午後2時から、同市中央1丁目の市民会館で。斎藤名誉教授が「いま、憲法が危ない」と題して話す。入場無料。会場では学生以外の人にカンパ(500円)をお願いする。問い合わせは、同事務局(中尾法律事務所内)。

作成者: GAKU

年齢:50代 性別:男 都道府県:東京都(元関西人) 趣味:映画、クラシック音楽、あとはひたすら読書

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