今朝の「朝日新聞」に世論調査の結果が出ている。
菅内閣の支持率が39%に低下し、不支持率40%と逆転した。一週間前の支持率48%から9ポイントの急落。内閣発足直後の60%からも大幅に低下している。
消費税についても、増税反対が48%で、賛成39%を大きく逆転した。
内閣支持率下落39%、不支持40% 朝日新聞世論調査：朝日新聞
世論調査―質問と回答〈7月3、4日実施〉：朝日新聞
投票先をみても、民主党は43%（6月12、13日調査）から30%へ大きく下落した。しかし、自民党は14%から17%へ、3ポイントしか回復していない。では、民主党から離れた有権者はどこへ行ったか? というと、結局、一部は、共産党や社民党、みんなの党などにも流れているが、「分からない・答えない」が31%から35%へと増えている。投票行動は流動化、模索を深めてみるということだろう。
内閣支持率が大きく下がった原因と思われるのは、1つには、菅首相の発言のブレ。首相の一連の発言を評価するか? との問いに、「評価する」21%にたいし「評価しない」63%となっている。もう1つは、一連の増税発言の結果、「菅内閣のもとで、財政の無駄を減らす取り組みがすすまない」というイメージができてしまったこと。「菅内閣のもとで、財政のムダを減らす取り組みがどの程度進むと思うか」の問いに、「進む」41%（「大いに進む」「ある程度進む」の合計）にたいし「進まない」56%（「あまり進まない」「全く進まない」の合計）となっている。
内閣支持率下落39%、不支持40% 朝日新聞世論調査
[asahi.com 2010年7月4日22時46分]
朝日新聞社が3、4の両日実施した全国世論調査（電話）によると、菅内閣の支持率は39%で、1週間前の6月26、27日に実施した前回調査の48%から大きく下落した。不支持率は40%（前回29%）。「いま投票するなら」として聞いた参院比例区の投票先は民主30%、自民17%、みんな6%。民主がなお自民に差をつけているものの、前回の39%から大きく減らした。
内閣支持率は、菅内閣発足直後の6月8、9日の調査では60%だった。発足から約1カ月で支持率がこれだけ大きく下落するのは異例だ。
支持・不支持の理由をみると、「首相が菅さんだから内閣を支持する」と答えた人が発足直後には17%いたが、今回は7%。一方で「政策の面から内閣を支持しない」とする人が6%から16%に増えている。
消費税引き上げをめぐる菅首相の説明や対応を「評価しない」が前週の50%から63%に増え、「評価する」は30%から21%に減った。無党派層で「評価する」は13%しかいない。
消費税引き上げの賛否そのものにも変化が生じ、賛成39%、反対48%。6月12、13日の調査では賛成49%、反対44%で、その後の調査では賛否が拮抗（きっこう）していたが、今回初めて反対が賛成を上回った。
反対の人のなかでみると、前回は内閣支持36%、不支持37%と並んだが、今回は支持30%、不支持50%。消費増税反対の人の離反が顕著だ。
参院選の結果、議席を伸ばしてほしい政党を挙げてもらったところ、民主26%、自民20%、みんな10%。6月12、13日の調査で民主40%、自民17%、みんな7%だったのに比べ、民主が大きく減り、みんなが増えている。
仮に参院選後に民主が連立を組むなら、相手はどこがよいかを聞いた質問では、みんな15%、自民8%、社民8%、国民新6%などだった。
政党支持は民主30%（前回37%）、自民15%（同14%）など。
世論調査―質問と回答〈7月3、4日実施〉
[asahi.com 2010年7月4日22時53分]
（数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は6月26、27日の前回調査の結果。連続調査として聞いた同じ質問の回答結果は、6月12、13日の第1回、19、20日の第2回、26、27日の第3回、7月3、4日の第4回の順に並べた。「?」はその回は実施しなかった質問）
◆菅内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持する 59 50 48 39
支持しない 23 27 29 40◇それはどうしてですか。（選択肢から一つ選ぶ＝択一。左は「支持する」39%、右は「支持しない」40%の理由）
首相が菅さん 18 〈7〉 2 〈1〉
民主党中心の内閣 34〈13〉 14 〈6〉
政策の面 27〈10〉 41〈16〉
実行力の面 16 〈6〉 39〈16〉◆いま、どの政党を支持していますか。
民主党 40 32 37 30
自民党 12 13 14 15
公明党 3 4 2 4
共産党 3 2 2 3
社民党 1 1 1 2
みんなの党 2 3 3 3
国民新党 0 0 0 0
たちあがれ日本 0 0 0 0
新党日本 0 0 0 0
新党改革 0 0 0 0
幸福実現党 0 0 0 0
その他の政党 0 0 0 0
支持政党なし 30 30 29 30
答えない・分からない9 15 12 13◆いま行われている参議院選挙にどの程度関心がありますか。（択一）
大いにある 37 40 34 28
ある程度ある 44 40 46 46
あまりない 16 16 16 21
全くない 3 4 4 4◆仮にいま、参議院選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。
民主党 43 36 39 30
自民党 14 17 15 17
公明党 4 4 4 5
共産党 3 3 3 4
国民新党 0 0 0 0
新党改革 0 0 0 0
社民党 1 2 2 2
たちあがれ日本 0 0 1 1
みんなの党 4 5 6 6
幸福実現党 0 0 0 0
その他の政党 0 1 1 0
答えない・分からない31 32 29 35◆菅首相にどの程度期待していますか。（択一）
大いに期待 17 13 ? ?
ある程度期待 51 47 ? ?
あまりしていない 25 32 ? ?
全くしていない 7 7 ? ?◆こんどの参議院選挙の結果、民主党が単独で参議院の議席の過半数を占めた方がよいと思いますか。民主党単独では過半数を占めない方がよいと思いますか。
過半数を占めた方がよい 44 34 36 33
過半数を占めない方がよい 44 53 50 53◆こんどの参議院選挙の結果、どの政党に議席をのばしてほしいですか。
民主党 40 ? ? 26
自民党 17 ? ? 20
公明党 4 ? ? 4
共産党 3 ? ? 4
国民新党 0 ? ? 0
新党改革 0 ? ? 1
社民党 3 ? ? 3
たちあがれ日本 0 ? ? 1
みんなの党 7 ? ? 10
幸福実現党 0 ? ? 0
その他の政党 0 ? ? 0
答えない・分からない 26 ? ? 31◆今後も民主党を中心にした政権が続いた方がよいと思いますか。そうは思いませんか。
民主党を中心にした政権が続いた方がよい 49 36 37 36
そうは思わない 36 44 43 47◆民主党と自民党を比べてみた場合、全体として、どちらの政策がよいと思いますか。
民主党 43
自民党 25◆民主党と自民党を比べてみた場合、全体として、どちらが政策の実行力があると思いますか。
民主党 35
自民党 36◆消費税の引き上げに賛成ですか。反対ですか。
賛成 49 46 46 39
反対 44 45 44 48◆消費税の引き上げをめぐる菅首相の一連の説明や対応を、評価しますか。評価しませんか。
評価する 21（30）
評価しない 63（50）◆菅内閣のもとで、財政のムダを減らす取り組みがどの程度進むと思いますか。（択一）
大いに進む 1 （2）
ある程度進む 40（44）
あまり進まない 49（46）
全く進まない 7 （5）◆参議院選挙の後、仮に民主党がいずれかの政党と連立を組むとしたら、どの政党と組むのがよいと思いますか。
自民党8▽公明党4▽共産党1▽社民党8▽みんなの党15▽国民新党6▽たちあがれ日本1▽新党日本1▽新党改革1▽幸福実現党0▽その他の政党0▽答えない・分からない55
◇
〈調査方法〉3、4の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した。世帯用と判明した番号は1885件、有効回答は1078人。回答率57%。
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