井上清『日本現代史<I> 明治維新』を読み終えました

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『日本通史<III> 国際政治家の近代日本』の宮地正人氏が解題を書いているということで、2001年に再刊された井上清『日本現代史<I> 明治維新』(東大出版会、親本は1951年刊)を手に入れて読みました。大学に入ったばかりのころに読んだ記憶はあるのですが、内容はまったく忘れてしまっていました。(^^;)

あらためて読んでみると、1つは幕末の「民族的危機」の度合いを強調するとともに、2つめに明治新政権そのものは絶対主義だとしつつも、一揆・打ち毀しなど幕末の階級闘争に、「公武合体」的な改良的路線を不可能にして倒幕路線を必然化したものとして高い評価を与えています(まあ、1950年代らしいといえばらしいのですが)。これらの点は、佐々木先生の「世直し状況」論とも繋がるところがあると思いましたが、ゼミなどで、先生から井上説との関係を聞いたという記憶がありません。佐々木先生は、実際、そのあたりをどう考えていたのか、もうちょっと考えてみたいところです。

ということで、井上清の他の本や、遠山茂樹氏や羽仁五郎の明治維新論なども読んでみたいと思いました。

【書誌情報】著者:井上清/書名:日本現代史<1>明治維新(新装版)/解題:宮地正人/出版社:東京大学出版会/発行年:2001年5月(旧版1951年刊)/定価:5600円+税/ISBN4-13-026305-6

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  1. ぼくも 学生の頃に読んで感動したことを覚えています。「対米従属化の日本」の今日的課題を問題意識として かかれていたような記憶にあります。遠山茂樹氏・羽仁五郎氏なんだか 懐かしいよ。羽仁氏のエッセイや多様な論文は勉強になりました。服部之総氏の「明治維新」など…。一つ どこかにある本を 探して読んでみることにします。

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