「安倍官房長官、4月靖国参拝」は自らリーク?

安倍官房長官が4月に靖国神社に参拝していたという事実が明らかになり、ニュースでも大きく取り上げられました。このニュース自体も問題ですが、さらに、このニュースは安倍官房長官側がわざとリークした可能性があるとの指摘が出てきています。

安倍氏が4月に参拝、なぜ今明らかに(TBS News-i)
<安倍官房長官>今年4月に靖国神社参拝(毎日新聞)

そう考えられる理由はいくつもあります。

  • 靖国参拝問題が総裁選の大きな争点になりつつあること。そのため、総裁選間近になって参拝の事実が明らかになると、大きなマイナスになりかねないのを、早めにリークして影響を小さくする。
  • 8月15日に小泉首相が参拝を強行した場合に、安倍官房長官が参拝しなければ、靖国派からは「安倍は参拝しないのか」と批判が起こりかねない。そのとき、「今年はすでに4月に参拝している」という言い訳ができる。
  • 他方で、「安倍さんはいいけれど、靖国参拝は見送ってほしい」と思っている人たちには、まんまと「参拝はしませんでしたよ」というポーズがとれる。

安倍氏の思惑に逆らって、靖国参拝問題が総裁選の大きな争点になってきたのは事実。総裁選やら日本のメディアは、この程度の“言い訳”で何とかなっても、実際に総裁=総理になれば、こんな演出ではすまなくなります。

安倍氏が4月に参拝、なぜ今明らかに
[TBS News-i 2006年08月04日20:17]

 安倍官房長官の4月の参拝が今になって何故明らかになったのか、その背景には福田元官房長官の総裁選への出馬見送りがありました。
 安倍氏は当初、国会の混乱や中国や韓国からの反発を避けるため、極めて限られた周辺にしか参拝を知らせていませんでした。
しかし、その一方で、参拝の事実を伏せたまま、毎年行ってきた終戦記念日の参拝を今年に限って見送れば、参拝を巡る安倍氏の姿勢を支持していた人たちからの反発は避けられない事や、福田氏が出馬を見送り総裁選レースが有利に展開する中、意見の分かれる靖国参拝が表面化すれば「にわか安倍派」をあぶりだす効果もあると判断し、この時期に参拝の事実が表沙汰になる事を容認したものと見られています。
 ただ、今回の参拝によって靖国参拝が総裁選の大きな争点になることは間違いありません。谷垣氏ら他の候補が靖国問題への姿勢の違いを鮮明にし、反安倍勢力は安倍氏に対する攻勢を強める事が予想されます。

<安倍官房長官>今年4月に靖国神社参拝
[毎日新聞 8月4日11時58分更新]

 安倍晋三官房長官が今年4月に靖国神社を参拝していたことが4日分かった。官房長官就任後初の参拝で、春季例大祭に先立つ同月15日朝、神社を訪れ「内閣官房長官 安倍晋三」と記帳、本殿に昇殿した。「ポスト小泉」の最有力候補と目される安倍氏の参拝は9月の自民党総裁選で靖国神社をめぐる論議にも影響するうえ、中国、韓国の反発を呼ぶことは避けられない情勢だ。
 安倍氏は4日午前の閣議後の記者会見で参拝の事実関係を問われたが「外交、政治問題化しており、行くか行かないか、行ったか行かなかったかについて申し上げるつもりはない。この先どうするかについても同じことだ」と述べるにとどめた。複数の関係者によると、安倍氏は4月15日午前7時半ごろ、公用車を用いずにモーニング姿で靖国神社を訪問。「内閣官房長官 安倍晋三」と記帳、本殿に昇殿して参拝した。玉ぐし料はポケットマネーから出したという。参拝後、安倍氏は東京都新宿区の新宿御苑で開かれた小泉純一郎首相主催の「桜を見る会」に出席した。
 小泉首相が昨年10月17日に参拝した際は、スーツ姿でポケットから取り出したさい銭を投げ入れただけで、記帳や献花料の提供はしなかった。
 安倍氏はこれまで小泉首相の靖国神社参拝を「国のために戦った方に手を合わせて冥福を祈り、尊崇の念を表するのは当然だ」などと擁護。自らも自民党幹事長の04年と同代理を務めていた05年の8月15日に靖国神社を参拝していた。一方で自らが首相になった場合の参拝については、先月24日の記者会見で「参拝するかしないか、したかしないか、いつ行くか行かないかは申し上げるつもりはない」とも語り、明確にしない意向を示していた。
 安倍氏は参拝問題について、総裁選の争点にすべきではない、との立場を取っている。また、安倍氏は「第二次世界大戦前の戦没者を慰霊するには春秋の例大祭が適切」というのが持論。今年の8月15日の参拝は見送る意向であることから、4月の参拝はその代替措置的な位置づけではないか、との見方も自民党内では出ている。

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