子どもの勇気

岐阜県で中学2年生の女の子が自殺した問題。「いじめ」があったのかなかったのかをめぐって、学校側の対応は泥沼状態になっているようです。

それに対して、子どもたちの方は、「いじめ」について勇気を持って発言し始めています。

岐阜の中2自殺 いじめた側謝罪の意思(東京新聞)
同級生の親 遺族を訪ね謝罪(NHKニュース)
岐阜中2自殺:遺書に書かれた4少女の両親が弔問、謝罪(毎日新聞)
岐阜中2自殺、「いじめ」を同級生2人が目撃(読売新聞)
至近距離でパス、1人片付け……同級生らいじめ実態語る(朝日新聞)

「いじめられた」と名指しされた生徒さん4人のご両親が、そろって自殺した生徒の家を訪れ、いじめがあったことを認め、謝罪されたそうです。こういう事件があると、名指しされた側はメディアや社会の批判の標的にされがち。それだけに、いじめがあったことをきちんと認めることは、とてもつらいことだったと思いますが、非常に大切なことだし、勇気あることだと思うのです。また、それを受け入れられた生徒の御家族も立派だと思います。

岐阜の中2自殺 いじめた側謝罪の意思
[東京新聞 2006/10/31 夕刊]

 岐阜県瑞浪市の瑞浪中学校二年の女子生徒(14)が自殺した問題で、バスケットボール部内で生徒をいじめていたとされる別の女子生徒の親が三十一日、電話で謝罪の意思を示したことが、分かった。いじめに加わっていた生徒は四人おり、それぞれの母親とともに同日中に自殺した女子生徒の両親と面談する。
 自殺した女子生徒の家族によると、いじめた側の生徒の親からこれまでに何回か連絡があり、直接会って話したいとの意思を伝えられたことから同日中に会うことになったという。

同級生の親 遺族を訪ね謝罪
[NHKニュース 10月31日 18時40分]

 岐阜県瑞浪市で中学2年の女子生徒が自殺した問題で、遺書とみられるメモに名前が書かれていた同級生4人の両親が、31日午後、そろって女子生徒の自宅を訪れ、女子生徒の父親によりますと、4人の両親は「いじめがあったことにまちがいありません。申し訳ありませんでした」と謝罪したということです。
 この問題は、瑞浪市立瑞浪中学校の2年生で14歳の女子生徒が、所属する運動部の部員で同級生の4人に向けて「これでお荷物が減るからね」などと書いた遺書とみられるメモを残し、10月23日に自殺したものです。このメモに名前が書かれた4人の両親が31日午後、そろって女子生徒の自宅を訪れ、今回の問題について2時間余りにわたって話し合いました。女子生徒の父親によりますと、この席で4人の両親は「いじめがあったことにまちがいありません。申し訳ありませんでした」と述べ、謝罪したということです。さらに女子生徒の父親は「自殺の原因はいじめだったという事実を同級生4人の両親全員と確認できたのは前進だと思います。しかし、中学校の見解では、娘の自殺の原因にいじめ以外の可能性を残しており、不満を持っています」と述べました。

岐阜中2自殺:遺書に書かれた4少女の両親が弔問、謝罪
[毎日新聞 2006年10月31日 21時43分]

 岐阜県瑞浪市の市立瑞浪中学2年の少女(14)が自殺した問題で、少女が遺書で名前を挙げたバスケットボールクラブのチームメート4人の両親計8人が31日、少女の自宅を訪れた。面会後に会見した少女の父親(44)によると、8人は自分の娘によるいじめが少女の自殺につながったことを認め、謝罪したという。
 8人は同日午後1時40分ごろに訪問。少女の両親が約2時間半にわたって対応した。
 少女の父親によると、8人は「言動によるいじめがクラブ活動内にあり、それが原因で死に至らしめた。申し訳なかった」と謝った。これに対し父親は「いじめる側もいじめられる側も、周囲が子どもの発信する言葉を読み取るしかない。4人の中にはショックを引きずっている子もいる。時間をかけて見ていかなければいけない」と話したという。父親は会見で「謝罪の言葉から誠意が伝わってきた。それなりに満足している」と述べた。【小林哲夫】

こちらは生徒たちの発言。いじめ自殺があって、それだけでもショックなのに、学校がそれを認めようとしないことは、生徒にとってはもっとショックなことだと思います。学校は、そういう不審の目で生徒から見られてしまっている、ということに、もっと思いをおよぼすべきでしょう。

岐阜中2自殺、「いじめ」を同級生2人が目撃
[2006年10月31日3時6分 読売新聞]

 岐阜県瑞浪(みずなみ)市の市立瑞浪中学校に通う2年生の女子生徒(14)が23日、自宅で首をつって自殺した問題で、この女子生徒がバスケットボールの練習中に「お荷物」と言われたり、ボールを投げつけられたりしているのを、同級生2人が目撃していたことがわかった。
 2人は30日、「私が同じことをされたら、いじめだと思ったはず。学校の説明はおかしい」と証言した。
 2人は、3年生が引退した後の昨年2学期ごろから、自殺した女子生徒が至近距離からボールを投げつけられたり、捕れないと笑われたりしているのを目撃したという。
 また、ほかの部員が話をしている外で寂しそうに立っていたり、一人だけ後片づけをさせられていたりしており、ほかの仲間から「邪魔」「お荷物」などと言われているのを聞いた。さらに「下手なのにクラブに入っているんじゃない」と言われているのも友人から聞いたことがあると話した。
 証言した1人は昨年秋、女子生徒から「邪魔だとか下手だとか悪口を言われるから、バスケ部をやめようかな」と打ち明けられていた。こうした状況から学校の説明について「あれがいじめではないという学校が許せない」と話した。
 2人によると、全校集会では、学年主任が「いじめはありません」と言っているのを聞き、「おかしい」と言って泣いている女子生徒もいたという。

至近距離でパス、1人片付け……同級生らいじめ実態語る
[asahi.com 2006年10月31日13時28分]

 岐阜県瑞浪市の市立瑞浪中学2年の女子生徒(14)が自殺した問題で、女子生徒の複数の同級生が朝日新聞の取材に対し、バスケットボール部の練習の際、「(女子生徒は)至近距離からボールを強く投げ付けられたり、1人で後片づけをさせられたりするいじめを受けていた」などといじめの実態を語った。いじめを自殺の原因と認めてこなかった学校に対しては、「信頼できない」と訴えている。
 いじめを目撃したという同級生によると、女子生徒は部活動中に、体育館で目の前の至近距離からボールを投げ付けられたり、わざと違う方向にパスを投げられたりし、最後のボールなどの片づけも1人でさせられていたという。
 この同級生は「同じ体育館で活動する男子バスケ部やバレー部の生徒も見ている。学校はちゃんと聞いてほしい」と訴えた。
 幼なじみの別の同級生は以前、女子生徒から「部活で嫌なことを言われる」と打ち明けられた。「遺書には『(自分は)お荷物』と書いてあった。いじめられてないなら、死ぬわけがない。それでも学校が『いじめの事実はない』と言うのは許せません」と話す。
 ただ、学校の調査結果に不満を漏らしながらも、同級生らは学校が当初行った記名式の調査には、「いじめがあった」と答えていなかったという。
 別の同級生は「いじめている生徒に、先生を通じて自分が書いたと伝わるのが怖くて書けない。無記名でも、文字でだれだか分かってしまうかも」と不安がる。スクールカウンセラーのいる相談室も「部屋に入るのが見られるかもしれない」と近寄れないという。
 担任教諭から「取材にはあまり答えるな」と指示されたという同級生は「でも、ちゃんと話しておきたかった。私も一体、(女子生徒が)なんで死ななければならなかったのか、誕生日だった23日に耐え切れなくなったのは、何があったのか知りたい」と話した。

それに対して、情けないのは学校側の対応。↓こういうふうに言えば、“「ウザイ」「キモイ」と言われた程度で自殺するな”と言っているのと同じだと言うことに、校長先生たちは気がつかないのでしょうか…。

「広い意味でいじめ」「原因かは難しい」岐阜・中2自殺(朝日新聞)

「広い意味でいじめ」「原因かは難しい」岐阜・中2自殺
[asahi.com 2006年10月30日12時33分]

 岐阜県瑞浪市の市立瑞浪中学2年生の女子生徒(14)が自殺した問題で、同校の佐々木喜三夫校長らが30日午前、同市役所で会見し、「『ウザイ』や『キモイ』といった言葉によるいじめはあった」と明らかにした。一方で、「今の時点では自殺に結びつけるかどうかの判断は難しい」と述べて、学校側は今後も調査を続ける考えを示した。
 会見で、佐々木校長は、「27日に遺族宅を訪問した際に撮影されたビデオを見た。その中で『いじめがあった』と表現した」とし、「広い部分でのいじめがあったということ。言葉足らずだったが、悪口も含めると、いじめがあったと思う」と説明した。 「言葉によるいじめやからかいはあったのか」という質問には、「言葉によるいじめやからかいはあった。ただ、自殺に結びつけるかどうかの判断は難しい。推測の域を出ないため確認が難しく、最終的には結びつけられないだろう。ただ、いじめと自殺の関係をうやむやにしようとは思っていない」と述べた。

大事なことは、事実を認める勇気。そして、あれこれ言い訳、弁解をせず、過ちを二度と繰り返さないに心を決めること。そうすれば、おのずと責任の取り方も明らかになるはずです。

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  1. 怒りのブログ - trackback on 2006/11/01 at 00:55:40

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