読響マチネーシリーズ第78回 ラザレフ指揮:チャイコフスキー交響曲第2番&第6番

今月の読響定期が新日フィルの定期と重なっているので、今日に振り替えて、池袋の東京芸術劇場で聴いてきました。ロシア人ラザレフの振るオール・チャイコフスキー・プログラムです。

チャイコフスキー:交響曲第2番 ハ短調 作品17 〈小ロシア〉
チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74 〈悲愴〉

    指揮はアレクサンドル・ラザレフ。ロシア人のラザレフにとってみればチャイコフスキーは十八番なんでしょうね。もともと甘〜〜〜いチャイコフスキーの作品ですが、今日は、それをさらにべたべたに甘くしたような情感たっぷりの演奏でした。(^_^;)

    チャイコフスキーの交響曲というと、演奏される機会が多いのは圧倒的に4番からあとばかり。僕自身、3番より前は聴いたことがありません。

    で、第2番の表題「小ロシア」というのはウクライナのこと。第1楽章と第4楽章にウクライナの民謡が用いられているとのことです。しかし交響曲第4番を作曲した後に大幅に改訂されたそうで、聴いた印象は4番から後の交響曲と似ていました。

    後半の6番では、全体として、ちょっと抑え気味にして、フォルテの部分との対比を際立たせる指揮でした。そのため、フォルテの部分を無理矢理音を強めなくてもよくなるわけで、全体として安定感のある演奏になっていたと思いました。ラストでは、最後まで弦から音を引き出そうとするかのように、もう弦の音も終わっているのに、さらに腕をふるわせていました。まあ、この曲、終わるやいなや拍手とブラボーでは興ざめですが、でも今日はちょっと引っ張りすぎたかな…。このへんは、なかなか難しいところです。

    読響の演奏は、ホルンがちょっと不安定な感じでしたが、フルート、クラリネットなど木管はがんばっていました。弦もきれいな音を響かせて、よかったと思います。

    定期演奏会のプログラムでは、第1番と第3番。こっちの方がプログラムとしては興味深いかもしれません。

    【演奏会情報】
    指揮:アレクサンドル・ラザレフ/コンサートマスター:デヴィッド・ノーラン/演奏:読売日本交響楽団/開演:5月14日午後2時/会場:東京芸術劇場

    【関連ブログ】
    えすどぅあ | A.ラザレフ/読売日響 芸劇マチネー チャイコフスキー・プログラム
    ETUDE:ラザレフ&読響 チャイコフスキー「小ロシア」「悲愴」

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    1. えすどぅあ - trackback on 2006/05/14 at 22:39:05
    2. こんばんは。
      TBいただきありがとうございました。
      読響マチネの会員になってかれこれ5年になりますが、このオーケストラ、レベルが上がってきましたよね。
      もう一流オケといって差し支えないと思います。
      今日のラザレフはいわゆる聴かせ上手な指揮者で、チャイコフスキーはぴったりのマエストロだと思います。

      >さらにラストでは、最後まで弦から音を引き出そうとするかのように、最後の最後まで腕をふるわせていました
      この仕草の最大の目的は、フライングブラボー・拍手の排除じゃないでしょうか。あのぶらぶらは少し驚きましたが・・・。(笑)

    3. ETUDE - trackback on 2006/05/14 at 23:27:03
    4. romaniさん、初めまして。
      わざわざお越しいただき、ありがとうございます。m(_’_)m

      >読響マチネの会員になってかれこれ5年になりますが、このオーケストラ、レベルが上がってきましたよね。
      私は、今年から読響定期の会員に初めてなりました。マチネーと定期では、これまたお客さんの雰囲気が違ってまして、いずれにしても新鮮な気持ちで聴かせてもらっています。

      >この仕草の最大の目的は、フライングブラボー・拍手の排除じゃないでしょうか。あのぶらぶらは少し驚きましたが・・・。(笑)
      この曲はフライング・ブラボーがあると台無しですからね。でも、やっぱりちょっとやり過ぎでは?と思ってしまうんですが。

      フライングというと、以前、別のオケの、やっぱり日曜日のコンサートで聴いたとき、第3楽章が終わったときに会場から拍手が起こってしまったことがあります。確かにあれだけ盛り上がると拍手したくなるのも分かりますが…。
      それ以来、この曲を聴く度に、だれか第3楽章が終わったところで拍手しやしないかとドキドキしてしまいます。(^_^;)

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