銀行は過去最高の利益を上げているが…

2006年3月期連結決算で、大手銀行6グループの最終利益が3兆1212億円にのぼっていたことが明らかに。この額、なんと前期比4.3倍!

しかし、TBS News-iのニュースが指摘するように、こうした経営の回復は「預金者の犠牲の上に達成された」もの。長期にわたる異常な超低金利で、本来預金者に入るはずだった金利304兆円が銀行のものになったという試算もあるそうです。100万円を1年定期にしても、利息はわずか640円…。これで儲からなかったら、アホです。

ということで、せめて、こんな理解不能な手数料を取るのだけはやめて、預金者に利益還元してほしい。

  • 自分の銀行で、自分でATMを操作して、自分の口座から現金を引き出すのに105円の時間外手数料をとられる。
  • 自分でATMを操作して、同じ支店内の口座の間で振り替えをするときに手数料を取る。

後者についていえば、同じ支店内での口座振替というのは、ただたんに店舗内で帳簿の数字を付け替えるだけ。その操作を利用者自身にやらせておいて、いったいどういう理由で手数料が取れるんでしょう?

過去最大の3兆1千億円 大手行、軒並み最高益(東京新聞)

過去最大の3兆1千億円 大手行、軒並み最高益
[東京新聞 2006年05月23日 18時41分=共同]

 大手銀行6グループの2006年3月期連結決算が23日出そろい、最終利益の合計は3兆1212億円と、前期の約4.3倍まで膨らみ、過去最大となった。
 この日に決算発表した三井住友フィナンシャルグループの最終利益は6868億円、りそなホールディングスは3832億円と、いずれもグループ発足以来の最高益だった。
 前日に発表したみずほグループ、住友信託銀行、三井トラストも過去最高を更新。昨年10月の三菱東京グループとUFJグループの統合後、初の決算となった三菱UFJグループも前期の赤字から一転して1兆1817億円の最終黒字を計上、銀行業界の首位を占めた。

大手銀行好決算、預金者への還元は?(TBS News-i)

大手銀行好決算、預金者への還元は?
[TBS News-i 2006年5月23日16:24]

 大手銀行の決算が出揃いました。不良債権の処理が一段落したことで空前の好決算でしたが、今後は、預金者にどう還元するかが焦点となります。
 「全体として形のとれた満足できる決算だ」(三菱UFJ・畔柳信雄社長)
 大手銀行3グループの3月期の決算は、最終利益がいずれも過去最高を記録しました。中でも、三菱UFJは1兆円を超えてトヨタ自動車に迫る規模に上っています。この空前の好決算は、バブル崩壊後、銀行経営を苦しめ続けてきた不良債権の処理が一段落したことや、株価の上昇に伴って投資信託販売などの手数料収入が拡大したことが要因です。
 これを受けて大手3グループは、国から投入されている公的資金を今年度中に全額返済する方針を明らかにしました。日本の大手銀行は、相次ぐ経営破綻や再編などの代償を払って僅か3グループに集約された末にようやく転換点を迎えようとしているのです。
 「決算は良くなってきていますけれど、我々にしてみればまだ半人前だ」(与謝野馨 金融・経財相)
 しかし、こうした経営の回復は、預金者の犠牲の上に達成された側面もあります。銀行経営が超低金利政策の恩恵を受けた一方で、この間に本来なら預金者が受け取る筈だった金利収入は304兆円に上るという試算も出ています。
 日銀による量的緩和政策の解除を受けて、各銀行は預金金利を小幅に引き上げたものの、例えば100万円を1年物の定期預金に預けた場合の利息は僅か640円。金利の上昇を実感できる水準にはほど遠いものです。
 「利便性の高い商品を提供することで(客に利益を)お返しすると思っている」(みずほフィナンシャルグループ・前田晃伸社長)
 各銀行は、今後サービスの拡大で預金者への還元を目指すと強調します。三菱UFJは今週から振込手数料を一部無料化しましたが、こうした取り組みでこれまで我慢を強いてきた預金者を満足させることが出来るかどうか。各銀行の経営姿勢が問われることになります。

三菱UFJ、最終益1兆1817億円(中日新聞)

三菱UFJ、最終益1兆1817億円
[中日新聞 2006年5月23日]

 三菱UFJフィナンシャル・グループが22日発表した2006年3月期連結決算は、最終利益が1兆1817億円となり、1兆3000億円超だったトヨタ自動車に迫る水準となった。融資先の業績回復により、過去に積んだ貸倒引当金を利益として繰り戻したことが主要因となった。この日の決算発表では、みずほフィナンシャルグループ、三井トラスト・ホールディングス、住友信託銀行も過去最高益を記録。大手銀行の経営回復が一段と鮮明になった。
 三菱UFJは公的資金を6月中に完済する方針を同時に発表。3メガバンクの中で最も早い完済となる。昨年10月の統合当時、1兆4000億円の公的資金があったが、今年3月期末には5040億円まで減少していた。みずほも6000億円の公的資金を7月にも完済する方針だ。
 今回の決算では、貸倒引当金の戻し入れ益として6089億円を特別利益に計上した結果、最終損益は前期の2161億円の赤字から1兆1817億円の黒字となった。ただ、07年3月期の最終利益は戻り益が見込めないため、前期比36.5%減の7500億円を予想している。
 みずほフィナンシャルグループの06年3月期連結決算は、個人部門で投資信託などの販売手数料が増加したほか法人部門も好調で、最終利益は前期比3.6%増の6499億円となった。第一勧業、富士、日本興業の3行が経営統合して以来、過去最高。
 三井トラスト・ホールディングスの最終利益は27.3%増の1196億円、住友信託銀行は3.3%増の1000億円だった。

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  1. 梁山泊ご一行さま - trackback on 2006/06/03 at 20:37:06

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